米国株の積立ができる証券会社を比較|最低金額・頻度・手数料・NISAと金額指定の落とし穴

米国株の積立は、銘柄と金額(または株数)と日付を決めておくと、証券会社が自動で買い付けてくれるサービスです。日本のネット証券ではSBI証券・楽天証券・マネックス証券・DMM株が米国株の積立を扱っていて、NISAの成長投資枠でも使えます。違いが大きいのは最低金額と頻度で、DMM株は1,000円から毎営業日まで選べます。注意したいのは「金額指定」でも1株単位でしか買えない会社が多いことで、設定した金額の一部が毎月使われずに残る点です。4社の条件を公式ページで確かめ、計算例をまとめました。

この用語の要点
  • 米国株を積み立てられるのはSBI証券・楽天証券・マネックス証券・DMM株。どこもNISAで使える
  • 最低金額はDMM株が1,000円、マネックス証券は3,000円か25.00米ドル。SBI証券は1株分から
  • SBI証券・楽天証券・マネックス証券の金額指定は1株単位。1株未満まで買えるのはDMM株
米国株の積立の要点:米国株を積み立てられるのはSBI証券・楽天証券・マネックス証券・DMM株。どこもNISAで使える / 最低金額はDMM株が1,000円、マネックス証券は3,000円か25.00米ドル。SBI証券は1株分から / SBI証券・楽天証券・マネックス証券の金額指定は1株単位。1株未満まで買えるのはDMM株

米国株の積立とは(投資信託の積立との違い)

米国株の積立は、毎月や毎週など決まった日に、同じ銘柄を自動で買い続ける仕組みです。証券会社によって「米株積立」「定期買付」「つみたてかぶ」と名前は違いますが、中身は同じです。SBI証券・楽天証券・マネックス証券では、買付日が休場日に当たると翌営業日にずらして注文が出されます。

投資信託の積立と比べると、アップルやエヌビディアのような個別株や、VOO・QQQなどの米国ETFを直接積み立てられるのが違いです。投資信託の積立は100円単位など少額で買えるのに対し、米国株の積立は多くの会社で1株単位の買付になります。米国ETFの選び方は米国ETFの基本(VOO・VTI・QQQの違い)にまとめています。

決まった金額で買い続ける方法が、いわゆるドルコスト平均法です。DMM株の説明では、株価が高いときは少ない株数を、安いときは多い株数を買うので、買付単価が平準化されます。一方で、下がり続ける相場では損失が膨らみ続けるとも注意しています。

米国株の積立ができる証券会社4社の比較表

2026年10月12日に各社の公式ページで確かめた条件です。松井証券・moomoo証券・三菱UFJ eスマート証券は、米国株の積立を公式ページで確かめられなかったので載せていません。

証券会社最低金額頻度指定方法
SBI証券1株分から(金額指定は1セント・1円単位で設定)日付指定・曜日指定(複数可)金額指定・株数指定
楽天証券予想約定金額が3,000円(外貨決済は3,000円相当額)超毎月の日付(1日〜28日)か曜日金額指定・株数指定
マネックス証券3,000円か25.00米ドル毎月の日付を最大5つ(賞与月は別に2つまで)金額指定のみ
DMM株1,000円(1円単位)毎営業日・毎週・毎月・2〜4ヶ月毎金額指定
証券会社買付手数料NISA決済通貨・為替
SBI証券0.495%(上限22米ドル)NISA口座で可。NISAの売買手数料は0円と案内(条件は公式で確認)米ドル・円を選べる
楽天証券0.495%(上限22米ドル)成長投資枠で可。NISAは手数料無料米ドル・円を選べる。円は約定日の翌国内営業日11:00頃のレート
マネックス証券0.495%(上限22米ドル)NISA口座で可米ドル・円を選べる。為替手数料は買付時0銭
DMM株無料(売却時は0.495%・上限22米ドル)成長投資枠で可(つみたて投資枠は対象銘柄のみ)。NISAは売買とも無料円のみ。1ドルあたり0.25円の為替コスト

積立そのものの利用料は4社とも無料です。SBI証券・楽天証券・マネックス証券は約定すると通常の取引と同じ手数料がかかり、DMM株は買付が無料で売却時だけ手数料がかかります。手数料は約定代金に比例し、最低手数料は0米ドルです。少額でも割高にはなりにくい一方、NISAなら手数料が0円になる会社が多いので、積み立てるならNISAの成長投資枠を先に使うのが基本です。NISAでの米国株の買い方はNISAで米国株を買うで詳しく説明しています。

2026年6月8日からはDMM株の「つみたてかぶ」で米国株を買えるようになりました。DMM株は1株が約28万円のサンディスク(SNDK)でも、毎月1,000円以上の少額で積み立てられると案内しています。

金額指定と株数指定の違い(毎月300ドルの計算例)

株数指定は毎回同じ株数を買い、金額指定は決めた金額の範囲で買える株数を買います。ここで見落としやすいのが、SBI証券・楽天証券・マネックス証券の金額指定は1株単位だという点です。楽天証券とマネックス証券の案内も「その金額で買える株数」を買う書き方で、1株未満を買うとは書かれていません。楽天証券とマネックス証券は、前営業日の終値の110%の価格で買える株数を計算します。値上がりしても予算を超えないための仕組みですが、そのぶん買える株数は少なめになります。

毎月300ドルで積み立て、5か月の株価が80ドル→90ドル→100ドル→110ドル→120ドルと動いた場合を計算しました。前営業日の終値と約定した値段は同じとみなし、手数料と為替は入れていません。

株価株数指定(毎月2株)金額指定(1株単位・110%で計算)金額指定(1株未満も買える)
80ドル2株・160ドル3株・240ドル3.75株・300ドル
90ドル2株・180ドル3株・270ドル3.33株・300ドル
100ドル2株・200ドル2株・200ドル3株・300ドル
110ドル2株・220ドル2株・220ドル2.73株・300ドル
120ドル2株・240ドル2株・240ドル2.5株・300ドル
合計10株・1,000ドル12株・1,170ドル15.31株・1,500ドル
平均の買付単価100.00ドル97.50ドル97.97ドル

株価100ドルの月に注目すると、3株ならちょうど300ドルで買えます。ところが110%の価格で計算すると1株110ドルとみなされ、2株・200ドルしか買われません。5か月で使われたのは1,500ドルのうち1,170ドルで、330ドルが口座に残りました。残ったお金は次の月の積立に足されるわけではないので、自分で買い足すか、金額を少し多めに設定する必要があります。

株数指定は買付単価が100.00ドルで、値動きにかかわらず株価の平均と同じになります。金額指定は安い月に多く買えるので、単価は97.50ドル・97.97ドルと少し下がりました。1株未満まで買えるのはこの4社ではDMM株だけで、「共同買付」という仕組みで払った金額に応じた持ち分を持ちます。単元未満の持ち分はDMM株の名義になる点は知っておきたいところです。1株未満の取引については1株未満取引(端株)も参考になります。

株価が高い銘柄の積立と最低金額の関係

1株単位の積立では、設定した金額が1株の値段に届かないと注文が出ません。SBI証券は金額指定を1セントや1円から設定できますが、その銘柄の最低発注金額に満たない場合は発注しないと定めています。設定したときは足りていても、株価が上がって1株分に届かなくなると、その月は買われません。

楽天証券も、1株あたりの最低買付金額に設定額が届かない場合や、預り金が足りない場合は発注しません。こうした理由で6回連続して買付がされなかったときは、それ以降の積立注文が止まることがあります。

たとえば1株300ドルの銘柄を1ドル150円で積み立てるなら、1株あたり45,000円です。楽天証券とマネックス証券の110%の計算では330ドル、49,500円が必要になります。毎月3万円の予算では1株も買えず、DMM株のように1株未満で買える会社を選ぶか、株価の低いETFに変えるほうが現実的です。

発注のタイミングと為替(円で積み立てるときの注意)

証券会社注文の出方締め切り
SBI証券成行・当日中のみ設定の受付は原則24時間(メンテナンス時間を除く)
楽天証券成行・立会開始時(夏時間22時30分、冬時間23時30分)当日18時の設定内容で注文を作成
マネックス証券前営業日の終値の110%の指値・当日中買付指定日の18時以降に発注
DMM株円貨決済で買付営業日の15時29分(最短で翌営業日に買付)

楽天証券とSBI証券は成行で注文を出します。米国株には値幅制限がないので、SBI証券は外貨決済だと拘束された額を超えて約定し、外貨不足金が出ることがあると注意しています。楽天証券とマネックス証券は、買付を通常の取引時間だけで行い、プレ・マーケットやアフター・マーケットでは発注しません。

円で積み立てる「円貨決済」は、米ドルを用意しなくてよいぶん手軽です。そのかわり、いつの為替レートで換算されるかは会社が決めます。楽天証券は米国市場の約定日の翌国内営業日の午前11:00頃、DMM株は国内約定日の適用レートで、1ドルあたり0.25円の為替コストがかかります。マネックス証券は円で買う場合も買付時の為替手数料は0銭で、売却時は25銭です。ただし円で買うときの手数料は2026年12月に見直す予定としています。円貨決済と外貨決済の違いは円貨決済と外貨決済で比べています。

米国株の積立のデメリットと続けるコツ

デメリットの一つ目は、すでに触れた1株単位の制約です。予算と株価のバランスが合わないと、使われないお金が毎月残ります。二つ目は、合併や株式分割などで設定が外れることです。楽天証券では株式分割があると株数指定の設定が解除され(金額指定は続きます)、SBI証券もコーポレートアクションが起きると設定を解除します。通知が来たら設定し直す手間がかかります。

三つ目は為替です。米国株は円高になると円での評価額が下がるので、株価が上がっていても円では損をしていることがあります。逆に円安のときは、同じ金額で買える株数が減ります。円での損益の考え方は円安・円高と米国株の損益にまとめました。

続けるうえで私が先に確かめるのは、口座の預り金です。マネックス証券は証券総合取引口座から自動で資金を振り替える「振替サポート」を用意していて、オンにすると買付余力が足りずに注文が作られないことを防げます。楽天証券は円貨決済なら自動入出金にも対応しています。配当を同じ銘柄に回したいなら配当の再投資(DRIP)も合わせて設定すると、手間はさらに減るはずです。

米国株の積立に関するよくある質問

米国株の積立はいくらからできますか?
DMM株は1,000円から1円単位、マネックス証券は3,000円か25.00米ドルからです。楽天証券は予想約定金額が3,000円を超える額から設定できます。SBI証券は1セント・1円単位で設定できますが、1株分の金額に届かないと注文は出ません。
米国株の積立はNISAで使えますか?
4社ともNISA口座で使えます。楽天証券とDMM株は、NISAでの米国株の売買手数料が無料です。SBI証券も0円と案内していますが、条件は公式ページで確かめます。
金額指定と株数指定はどちらがいいですか?
決まった予算で続けたいなら金額指定、毎回同じ株数をそろえたいなら株数指定です。ただしSBI証券・楽天証券・マネックス証券の金額指定は1株単位なので、予算の一部が使われずに残ることがあります。
米国株を毎日積み立てられますか?
DMM株は毎営業日の積立を選べます。SBI証券は日付指定・曜日指定を複数組み合わせられます。マネックス証券は毎月の買付日を最大5つまで指定する形です。
米国株の積立の手数料はいくらですか?
SBI証券・楽天証券・マネックス証券は通常の取引と同じ約定代金の0.495%(上限22米ドル)です。DMM株は買付が無料で、円貨決済のため1ドルあたり0.25円の為替コストがかかります。

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執筆:(Pacific Stock編集長・専業投資家歴20年)
積立の条件・手数料・為替は、2026年10月12日に確認したSBI証券・楽天証券・マネックス証券・DMM.com証券の公式ページによります。手数料や為替の条件は各社の判断で変わることがあります。この記事は情報提供を目的としたもので、特定の銘柄や証券会社の売買・口座開設を勧めるものではありません。当サイトは証券会社の口座開設などでアフィリエイト報酬を得る場合がありますが、比較の順位や数値には影響しません。最終更新2026-10-12。

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