大発会・大納会とは何か?わかりやすく解説

大発会とは

大発会(読み方:だいはっかい)


 

大発会とは、年始の取引開始日や、証券取引所の年始の取引開始日に行われる催事(セレモニー)のことをいいます。

一般的には年始の取引開始日そのものを「大発会」と呼ぶことが多いです。

大発会は基本的には1月4日となっており、土日が重なった場合は翌営業日が大発会となります。
例えば、1月4日が日曜日であれば、翌営業日1月5日が大発会となります。

取引時間は2009年まで前場だけで終了していましたが、2010年以降は通常の取引日と同じ前場と後場の終日立会いとなっています。

大納会とは

大納会(読み方:だいのうかい)


 

大納会とは、年末の取引最終日、または証券取引所の年末の取引最終日に行われる催事(セレモニー)のことをいいます。

一般的には年末の取引最終日そのものを「大納会」と呼ぶことが多いです。

大納会は基本的には12月30日となっており、土日が重なった場合は前営業日が大納会となります。
例えば、12月30日が土曜日であれば、前営業日の12月29日が大納会となります。

取引時間は2008年まで前場だけで終了していましたが、2009年からは通常の取引日と同じ前場と後場の終日立会いとなっています。

大発会・大納会の株価傾向

大発会の株価傾向

大発会はご祝儀相場で株価が上昇しやすいと言われています。

株価上昇の要因としては、連休前の年末はリスク回避の売りが出やすいですが、年明けの大発会はそうした人達が再び戻ってくることから買いが先行しやすくなると考えられています。

また、大発会でストップ高をつけた銘柄の中から、その年のテーマ株が登場し、株価が大きく上昇するとも言われています。

大発会の過去20年の成績

それでは実際に大発会の株価傾向を日経平均株価のデータから見ていきましょう。

以下、大発会における日経平均株価の過去20年の成績となります。

西暦 前日終値 当日終値
(大発会)
前日比
2003年 8,578.95 8,713.33 134.38
2004年 10,676.64 10,825.17 148.53
2005年 11,488.76 11,517.75 28.99
2006年 16,111.43 16,361.54 250.11
2007年 17,225.83 17,353.67 127.84
2008年 15,307.78 14,691.41 -616.37
2009年 8,859.56 9,043.12 183.56
2010年 10,546.44 10,654.79 108.35
2011年 10,228.92 10,398.10 169.18
2012年 8,455.35 8,560.11 104.76
2013年 10,395.18 10,688.11 292.93
2014年 16,291.31 15,908.88 -382.43
2015年 17,450.77 17,408.71 -42.06
2016年 19,033.71 18,450.98 -582.73
2017年 19,114.37 19,594.16 479.79
2018年 22,764.94 23,506.33 741.39
2019年 20,014.77 19,561.96 -452.81
2020年 23,656.62 23,204.86 -451.76
2021年 27,444.17 27,258.38 -185.79
2022年 28,791.71 29,301.79 510.08

大発会における日経平均株価の過去20年の成績は13勝7敗となっています。
直近10年で見ると下落も目立っていますが、総合的に見ると株価が上昇傾向にあるということがわかります。
また、2003年~2012年で見ると勝率9割と好成績を残しています。

2021年大発会のストップ高銘柄

続いて、2021年大発会のストップ高銘柄(一時ストップ高含む)を確認してみましょう。

コード 銘柄名 終値 年初来高値
1400 ルーデン・ホールディングス 311 430 (02/12)
2323 fonfun 521 655 (01/20)
3004 神栄 961 2,382 (01/13)
3260 エスポア 774 975 (01/13)
3559 ピーバンドットコム 1,080 1,371 (01/05)
4167 ココペリ 8,720 8,830 (01/04)
4169 ENECHANGE 1,400 4,590 (11/22)
4480 メドレー 5,240 6,030 (01/21)
4918 アイビー化粧品 611 1,719 (07/06)
6347 プラコー 461 604 (05/25)
6400 不二精機 1,485 1,660 (01/05)
6549 ディーエムソリューションズ 3,700 4,600 (01/08)
6776 天昇電気 655 775 (01/28)
6897 ツインバード 1,662 2,395 (01/27)
7342 ウェルスナビ 3,030 4,740 (05/28)
7360 オンデック 6,200 7,330 (01/06)
7922 三光産業 654 654 (01/04)
8139 ナガホリ 191 360 (11/29)
9941 太洋物産 468 1,860 (09/24)

上記表は大発会の終値から年初来高値で比較したものです。
株価を大きく伸ばしている銘柄はいくつかありますが、2倍以上となったのは19銘柄中4銘柄のみとなっています。

また、19銘柄のうち半数以上は1月に年初来高値をつけるなど、“その年のテーマ株”とは言えない銘柄も多数ありました。

ただ、短期的な値動きで考えると大きな値幅を取れる銘柄も沢山ありました。

ちなみに大発会の終値から大納会の終値を比較したものが次の表になります。

コード 銘柄名 大発会 大納会 損益
1400 ルーデン・ホールディングス 311 192 -119
2323 fonfun 521 310 -211
3004 神栄 961 1,000 39
3260 エスポア 774 850 76
3559 ピーバンドットコム 1,080 522 -558
4167 ココペリ 8,720 2,155 -6,565
4169 ENECHANGE 1,400 1,992 592
4480 メドレー 5,240 2,372 -2,868
4918 アイビー化粧品 611 602 -9
6347 プラコー 461 394 -67
6400 不二精機 1,485 493 -992
6549 ディーエムソリューションズ 3,700 973 -2,727
6776 天昇電気工業 655 356 -299
6897 ツインバード工業 1,662 739 -923
7342 ウェルスナビ 3,030 2,043 -987
7360 オンデック 6,200 1,670 -4,530
7922 三光産業 654 309 -345
8139 ナガホリ 191 238 47
9941 太洋物産 468 1,235 767

2021年大発会でストップ高をつけた銘柄を1年間保有し続けた場合、ほとんどの銘柄が損失となっている状態で、中には株価が半値以下となっている銘柄もあります。

短期的なトレードであれば値幅を取れる銘柄もありますが、このように長期的なトレードで見た場合はあまり恩恵を受けることができない1年となっていました。

2022年大発会ストップ高銘柄

それでは2022年大発会のストップ高銘柄(一時ストップ高含む)も確認してみましょう。

証券コード 銘柄名
1439 安江工務店
1789 ETSホールディングス
3189 ANAP
4667 アイサンテクノロジー
4888 ステラファーマ
5704 JMC
5817 JMACS
5922 那須電機鉄工
6265 コンバム
7254 ユニバンス
7369 メイホーホールディングス

2022年大発会でストップ高をつけた銘柄は11銘柄ありました。

大発会でストップ高をつけたからといって必ず株価上昇となるわけではありませんが、2021年のように大きく上昇するような銘柄もあるかもしれません。

また、ストップ高にはならなかったものの、株価を大きく伸ばした銘柄なども注目が集まることもあるので、そういった銘柄にも注目してみるのも良いかもしれません。

ただし、中には1月に高値をつけてその後は下落してしまうような銘柄もありますので、様々な要因も考慮して総合的に投資判断するようにしましょう。

大納会の株価傾向

年末年始は株価が上昇しやすいと言われていますが、大納会のみで見た場合は下落傾向となっています。

これは年末年始の連休前にリスク回避の売りが出やすくなるためと考えられています。

しかし翌年に期待されるテーマ株などは大発会で大きく上昇する傾向がありますので、全体的に下落傾向であっても、そういった銘柄には期待買いが入りやすく上昇することもあります。

また、大納会のみで見た場合は下落傾向が強いですが、月単位で見ると12月は上昇傾向にあります。

12月の日経平均株価の成績

12月の日経平均株価の始値から終値を比較した表が次のものです。

12月始値 12月終値 損益
2002年 9,208.61 8,578.95 -629.66
2003年 10,006.13 10,676.64 670.51
2004年 10,790.45 11,488.76 698.31
2005年 14,914.75 16,111.43 1,196.68
2006年 16,313.02 17,225.83 912.81
2007年 15,747.47 15,307.78 -439.69
2008年 8,464.36 8,859.56 395.20
2009年 9,281.82 10,546.44 1,264.62
2010年 9,939.80 10,228.92 289.12
2011年 8,581.20 8,455.35 -125.85
2012年 9,484.20 10,395.18 910.98
2013年 15,659.74 16,291.31 631.57
2014年 17,475.10 17,450.77 -24.33
2015年 19,799.08 19,033.71 -765.37
2016年 18,535.24 19,114.37 579.13
2017年 22,916.93 22,764.94 -151.99
2018年 22,629.39 20,014.77 -2,614.62
2019年 23,388.63 23,656.62 267.99
2020年 26,624.20 27,444.17 819.97
2021年 27,866.73 28,791.71 924.98

過去20年のデータで比較すると13勝7敗で勝ち越しているのがわかります。

12月は損出しなどが増える時期ですので、株価が下落しやすいタイミングではあるものの、それが一巡すると新年に向けての買いが入ることもあり、年末にかけては再び上昇することが多いです。

ちなみに損出しとは、節税対策のために含み損を抱えた銘柄を売却し、損失を確定することをいいます。損失を確定してその年の利益と損益通算すれば税負担は減ることになります。

大納会の過去20年の成績

それでは大納会の日経平均株価の成績も確認してみましょう。

前日終値 当日終値
(大納会)
前日比
2002年 8,714.05 8,578.95 -135.10
2003年 10,500.62 10,676.64 176.02
2004年 11,381.56 11,488.76 107.20
2005年 16,344.20 16,111.43 -232.77
2006年 17,224.81 17,225.83 1.02
2007年 15,564.69 15,307.78 -256.91
2008年 8,747.17 8,859.56 112.39
2009年 10,638.06 10,546.44 -91.62
2010年 10,344.54 10,228.92 -115.62
2011年 8,398.89 8,455.35 56.46
2012年 10,322.98 10,395.18 72.20
2013年 16,178.94 16,291.31 112.37
2014年 17,729.84 17,450.77 -279.07
2015年 18,982.23 19,033.71 51.48
2016年 19,145.14 19,114.37 -30.77
2017年 22,783.98 22,764.94 -19.04
2018年 20,077.62 20,014.77 -62.85
2019年 23,837.72 23,656.62 -181.10
2020年 27,568.15 27,444.17 -123.98
2021年 28,906.88 28,791.71 -115.17

大納会における日経平均株価の過去20年の成績は8勝12敗となっており、特にここ数年は下落が目立ちます。

大納会は年末最後の取引日とあって取引参加者も少なく小動きとなることが多いです。

そのため、薄商いで買いも入りにくい状況となっており、最終的にはリスク回避の売りが優勢となって引ける傾向があります。

ただし、全ての銘柄が下落するというわけでもなく、大納会でもしっかり株価が上昇する銘柄はあります。

例えば、次のように大納会でもストップ高まで買われた銘柄はあります。

2021年の大納会でストップ高した銘柄

証券コード 銘柄名
1439 ジェイ・エスコム ホールディングス
3803 イメージ情報開発
4261 アジアクエスト
4437 gooddaysホールディングス
6656 インスペック
9211 エフ・コード

このように大納会でもしっかり株価を上げてくる銘柄はあります。

また、大納会の下落局面は年末年始の連休前でリスクはあるものの、大発会のご祝儀相場に期待するのなら買いのチャンスと捉えることもできます。

もちろん、大発会・大納会の株価傾向やアノマリー的なものは絶対ではありません。
中には上昇する銘柄もあれば、下落する銘柄も当然あります。

あくまで参考程度にして、実際に投資を行う場合は銘柄毎の情報などをしっかり調べた上で投資判断をするようにしましょう。

 

大発会・大納会メモ

・大発会はご祝儀相場とも言われ、株価は上昇傾向にある
・実際に過去20年の日経平均株価は13勝7敗と勝ち越しとなっている
・また、大発会のストップ高銘柄は“その年のテーマ株”になることもあり、注目しておく価値がある
・大納会はリスク回避の売りも出ることから株価は下落傾向にある
・実際に過去20年の日経平均株価は8勝12敗と負け越している
・ただし、大納会の下落局面は大発会に向けた買いのチャンスと捉えることもできる

 

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