円高とは何か?わかりやすく解説

円高とは

円高(読み方:えんだか)

 

円高とは、簡単にいうと海外の通貨に対して円の価値が高くなることです。

極端にいうと、「1ドル=120円」が「1ドル=90円」になることが円高です。
ドル・円レートは代表的な為替レート(他、ユーロ等)ですが、円高はドルに対して円の価値が高くなる(円の価値が上がる)ことであり、円の価値が上がるというのはドルの価値が下がるということでもあるので、「円高・ドル安」とも言われます。

円高の状態は、具体的には買い物を考えるとわかりやすいかと思います。

円安の対義語・反対語は「円安(読み方:えんやす)」⇒ 円の価値が低くなること

例えば、アメリカで200ドルで販売されているバッグがあるとします。

・1ドル=120円のとき、日本での販売価格は24,000円

↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

・円高になると、1ドル=90円になるので日本での販売価格は18,000円

上記例は対ドルで30円の円高ですが、1ドル=120円のときに比べて6,000円安くなるため、買いやすくなります。
もっと高価なアメ車の購入で考えた場合、円高になることでより買いやすくなりますし、ハワイ旅行にも行きやすくなります。

 

円高メモ

・円高とは海外の通貨に対して円の価値が高くなること
・逆に、円の価値が低くなることが円安

 

円高のメリットとデメリット

一般的に、円高は輸出企業には不利で、輸入企業にとっては有利に働く傾向があります。
円高になると、海外での輸出品の価格が高くなるので国際競争力が低下し、輸出が減少することになります。

輸出減少により、輸出企業は利益を出しづらくなり株価は下落する傾向が見られます。
反対に円安の場合は業績が上がる期待値などから株価が上がりやすくなります。

このように円高(円安)は株価に影響を与える要素になっている側面もあります。

テレビのニュースや新聞などで「円高が進むと株安になる」といわれることがありますが、円高の恩恵にあずかることができる輸入企業が日本の上場企業の中で見ると多くないということから、”円高が進むと株安”だと捉えられていると考えられます。

一方で、輸入品が安くなるため、国内物価が下がり輸入企業には有利となります。

円高のメリット

円高のメリットを簡潔にまとめると、個人面では

・海外のもの(輸入品)が買いやすくなる
・海外旅行に行きやすくなる

といった点が主に考えられます。

株式市場、つまり企業面の観点で考えると、「輸入品が買いやすい=輸入企業」が考えられます。

輸入企業とは原油や大豆などの食料系から輸入家具や原料などの業種ですが、詳しくは以下【円高に強い銘柄】で掲載しています。

円高のデメリット

円高の主なデメリットを簡潔にまとめると次のように考えられます。

・輸出企業の業績悪化
・デフレによる日本経済悪化
・企業の業績や経済悪化によって個人の収入が減る

輸出企業は自動車や精密機器、機械などが挙げられます。
例えば、輸出企業の大手・トヨタ自動車はドル・円レートが1円変動するだけでも営業利益に数百億円規模の影響があるといわれています。(2020年3月期通期の連結業績予想を円高方向に見直し、下方修正したことはニュース等でも記憶に新しいのではないでしょうか)

また、企業の業績が悪化することで、配当金が出なくなったりすることもデメリットだといえます。

企業や経済悪化で個人面の収入減同様に、個人投資家観点でも円高による景気悪化は保有している株が下落してしまい、損失につながりやすい状況になってしまうと考えられます。

 

円高メモ

・円高のメリットは輸入品が買いやすく、輸入企業は恩恵にあずかれる
・円高のデメリットは輸出企業の業績や経済悪化、個人収入の目減り
・円高や円安は株価に影響を与える要素の一つ

 

円高に強い銘柄

メリットでも触れたように、円高が進むと輸入企業の利益増が見込めることが考えられることから、いわゆる”円高に強い銘柄”としてよく挙げられる銘柄をいくつかピックアップしてみました。

コード 銘柄名 業種 市場
5021 コスモエネルギーホールディングス 石油・石炭製品 東証一部
2501 サッポロホールディングス 食料品 東証一部
2502 アサヒグループホールディングス 食料品 東証一部
2503 キリンホールディングス 食料品 東証一部
2897 日清食品ホールディングス 食料品 東証一部
2053 中部飼料 食料品 東証一部
2109 三井製糖 食料品 東証一部
1301 極洋 水産・農林業 東証一部
1333 マルハニチロ 水産・農林業 東証一部
2777 カッシーナ・イクスシー 卸売業 JASDAQ

上記銘柄は、「円高に強い銘柄」または「円高メリット銘柄」として挙げられることが多い銘柄です。

表中の中部飼料(2053)は、2020年1月末に営業利益や純利益を上方修正しています。

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