米国株の始め方|口座開設から最初の1株を買うまでの5ステップ【日本時間・コスト・税金】

米国株の始め方|口座開設から最初の1株を買うまでの5ステップ【日本時間・コスト・税金】
Pacific Stock / US STOCKS — HOW TO START
米国株は「1株から」「日本のネット証券で」「日本時間の夜に」買えます。

必要なのは、米国株を扱う証券口座と、数千円〜の資金だけです。ただし日本株と違う点が6つあり、そこを知らずに始めると「注文したのに約定しない」「配当が思ったより少ない」でつまずきます。ここでは先に6つの違いを確かめてから、口座開設から最初の1株を買うまでの5ステップを順にたどります。

最低投資額
1株から
口座開設・維持
無料
取引時間(日本時間)
22:30〜5:00夏時間
配当の税率
10%+20.315%

米国株と日本株の6つの違い

やることは日本株と同じ「口座を作り、入金し、注文する」ですが、ルールが6か所で違います。ここを先に知っておくと、あとの手順で迷いません。

項目米国株日本株
売買単位1株から。株価が50ドルなら50ドル(約7,500円)で買える原則100株単位(単元未満株のサービスは別)
取引時間日本時間の夜〜早朝。夏時間は22:30〜翌5:00、冬時間は23:30〜翌6:009:00〜15:30(昼休みあり)
値幅制限なし(ストップ高・ストップ安がない)。市場全体の急落時に取引を止めるサーキットブレーカーはある銘柄ごとに値幅制限あり
銘柄の指定ティッカー(アルファベット1〜5文字。例:AAPL、NVDA)4桁の証券コード
配当年4回(四半期ごと)が主流。ドルで支払われ、米国で10%源泉徴収される年1〜2回が主流
決算四半期ごとに、EPS(1株利益)と市場予想(コンセンサス)の差で株価が動く。発表は日本時間の早朝か深夜四半期決算だが、会社予想との比較が中心

サーキットブレーカーはS&P500が前日比7%・13%・20%下落したときに市場全体の取引を一時停止する仕組みです(サーキットブレーカーとは)。

米国株の始め方|5ステップとかかる時間

実際に待つのは審査だけです。早ければ申し込んだ翌営業日には最初の注文を出せます。

  1. 米国株を扱う証券会社を選ぶ30分〜|手数料はほぼ横並び。差がつくのは為替コスト・NISA・時間外取引

    主要ネット証券は売買手数料が約定代金の0.495%(上限22ドル)で横並びです。選ぶ基準は「為替コスト」「NISAでの手数料」「時間外取引への対応」「アプリの使いやすさ」の4つで、下の比較表を見れば決められます。

  2. 口座の種類を決める(特定口座・源泉徴収あり)5分|申し込み画面の途中で選ぶ。あとから変えると手間

    迷ったら特定口座(源泉徴収あり)です。米国株の譲渡益も配当も、証券会社が日本の税金を計算して天引きします。NISAを使うなら、この段階でNISA口座も同時に申し込みます。

  3. 外国株式取引口座を開く即日〜翌営業日|総合口座とは別の申請が必要な会社がある

    証券会社によっては、総合口座を作ったあとに「外国株式取引口座」を追加で申し込みます。申し込みは画面上のボタン1つで、追加書類は不要なことがほとんどです。ここを忘れると、米国株の注文画面に進めません。

  4. 入金して、決済方法(円貨・外貨)を決める即時〜翌営業日|円のまま買うか、先にドルに替えるか

    円貨決済は円のまま注文でき、約定時に証券会社が自動で両替します。外貨決済は先に円をドルに替えておき、ドルで注文します。最初は円貨決済で問題ありませんが、為替コストは会社によって円貨決済のほうが高いことがあります(コストの全体像)。

  5. ティッカーで注文する10分|取引時間は日本時間の夜。日中の注文は「予約」になる

    銘柄はティッカー(例:AAPL)で検索し、株数・注文方法(成行・指値)・決済方法を指定します。日本の日中に出した注文は、その夜の取引開始(夏時間22:30/冬時間23:30)に市場へ届きます。指値は「1ドル単位ではなく0.01ドル単位」で指定します。

ステップ1:証券会社の選び方(主要4社の比較)

売買手数料は4社とも約定代金の0.495%(上限22ドル)で同じです。差が出るのは為替コスト(1ドルあたり何銭か)・NISAでの手数料・時間外取引の3つです。

証券会社売買手数料為替コスト(1ドルあたり)NISA時間外取引
松井証券0.495%(上限22ドル)0銭売買手数料は無料プレに対応(17時〜)。12/6取引分から23時間
SBI証券0.495%(上限22ドル)0銭円貨決済は25銭売買手数料は無料未対応(年内に対応予定)
楽天証券0.495%(上限22ドル)0銭売買手数料は無料アフターに対応(2026/6/22〜)
マネックス証券0.495%(上限22ドル)買付0銭/売却25銭買付無料(実質)/売却0.495%プレ・アフターに対応

料率は各社の公式ページで2026-09-24に確認しました。時間外取引は2026年9月時点の対応状況で、SBI証券は年内に対応する予定と発表しています。円貨決済の為替コストは、会社によって上の数字と違います。10社の詳しい比較は米国株におすすめの証券会社10社を比較にまとめました。条件を入れて比べるなら、コスト&配当手取りシミュレーターで9社を一度に計算できます。

松井証券為替0銭・NISA売買手数料無料。日本語サポートに定評公式サイトで口座開設 →
SBI証券米ドル為替0銭・NISA売買手数料無料。取扱銘柄数が多い公式サイトで口座開設 →
楽天証券米ドル為替0銭・円貨決済も0銭。楽天ポイント投資に対応公式サイトで口座開設 →
マネックス証券買付時の為替0銭・NISA買付手数料実質無料。銘柄分析ツールが充実公式サイトで口座開設 →

証券会社は何社開いても無料です。最初の1社を決めたら、あとから2社目を足しても問題ありません。当サイトは口座開設のアフィリエイト報酬を受け取ることがありますが、比較の順位や数値はそれで変えていません。

ステップ2:口座の種類とNISA

特定口座(源泉徴収あり)を選ぶ

米国株の譲渡益(売却益)は日本で20.315%課税されます。特定口座(源泉徴収あり)なら、証券会社が円換算で損益を計算して天引きするので、確定申告は不要です。一般口座は自分で円換算して申告することになるため、最初に選ぶ理由はありません。

NISAで米国株を買う

NISAでは、米国の個別株とETFは成長投資枠(年240万円)で買えます。つみたて投資枠(年120万円)は投資信託が対象で、米国の個別株は買えません。NISA口座で受け取った配当と売却益は日本では非課税ですが、米国で源泉徴収される10%はNISAでも引かれ、外国税額控除で取り戻すこともできません。それでも特定口座(配当の手取り約71.7%)よりNISA(約90%)のほうが手取りは多くなります。

口座売却益配当(米国10%源泉後)確定申告
特定口座(源泉徴収あり)20.315%を天引きさらに20.315%を天引き(手取り約71.7%)不要。外国税額控除を使うなら申告
NISA(成長投資枠)非課税日本では非課税(手取り90%)不要。外国税額控除は使えない
一般口座自分で計算して申告自分で申告必要

いくらから始められるか

米国株は1株単位なので、必要な資金は「株価×1株+手数料」です。株価が30ドルの銘柄なら、1ドル150円として約4,500円に手数料(0.495%=約22円)と為替コストが乗る程度です。日本株の「100株で数十万円」と比べると、ずっと小さな金額で始められます。

200円〜:手数料ゼロのアプリで試す

Woodstock(ウッドストック)は取引・為替・出金の手数料が無料で、200円から0.0001株単位で買えます。24時間取引にも対応しています。NISAは使えないので「まず少額で試す」用途向きです。Woodstockの口座開設(無料)/評判と手数料の解説

数千円〜:1株だけ買って仕組みを覚える

取引時間・約定の見方・配当の入り方を実際に体験するのが目的。金額が小さければ、為替や値動きで多少損をしても授業料で済みます。

数万円〜:ETFで市場全体を持つ

S&P500やナスダック100に連動するETFは1口数十〜数百ドル。個別株を選ぶ前に「市場そのもの」を持つ選択肢です。

毎月定額:ドルコスト平均法

多くの証券会社に米国株・ETFの定期買付サービスがあります。ドルコスト平均法は高値づかみを避ける方法ではなく、買うタイミングを決めなくて済む方法です。

注意:為替の分だけ値動きが増える

株価が同じでも1ドル150円が140円になれば円ベースで約7%の損です。円安・円高は米国株の損益の一部だと最初から織り込んでおきます。

少額ほど「手数料率」が効く:3万円・10万円を買って売ったときのコスト

売買手数料0.495%は、少額でも同じ率でかかります(上限22ドルが効くのは1回約66.7万円から)。最初の数回を少額で試すなら、1回あたりのコストが金額の何%になるかを見てください。1ドル150円・円貨決済で、買って同じ金額で売る往復の合計です。

証券会社3万円10万円売買手数料・為替(片道)
Woodstock(ウッドストック)0円(0.00%)0円(0.00%)0円・0銭
ウィブル証券60円(0.20%)200円(0.20%)0円・15銭
moomoo証券179円(0.60%)597円(0.60%)0.132%・25銭
楽天証券297円(0.99%)990円(0.99%)0.495%・0銭
松井証券297円(0.99%)990円(0.99%)0.495%・0銭
マネックス証券347円(1.16%)1,157円(1.16%)0.495%・0銭
三菱UFJ eスマート証券377円(1.26%)1,257円(1.26%)0.495%・20銭
SBI証券397円(1.32%)1,323円(1.32%)0.495%・25銭
DMM株397円(1.32%)1,323円(1.32%)0.495%・25銭

各社の料率(2026-09-24確認)から計算しました。3万円の往復だと差は0〜400円ほどです。ただ率にすると0〜1.3%になり、株価が1%動くのと同じくらいの重さがあります。スマホで始めるなら、アプリの使い心地も会社ごとに違います。App Storeの評価は、SBI証券の米国株アプリの★2.4からWoodstockの★4.5まで開きがあります(10社のアプリ評価の比較)。

日本時間の取引時間(夏時間・冬時間)

ニューヨーク市場は現地9:30〜16:00です。米国は3月第2日曜〜11月第1日曜が夏時間(サマータイム)で、日本時間は1時間ずれます。2026年は3月8日〜11月1日が夏時間です。

期間通常取引(日本時間)プレマーケットアフターマーケット
夏時間(3月第2日曜〜11月第1日曜)22:30〜翌5:0017:00〜22:305:00〜9:00
冬時間(11月第1日曜〜3月第2日曜)23:30〜翌6:0018:00〜23:306:00〜10:00

プレ・アフターは、証券会社が対応していれば取引できる時間帯です(現地4:00〜9:30と16:00〜20:00)。対応の有無と時間帯は会社ごとに違います(上の4社比較を参照)。

決算発表の多くは「引け後」(日本時間の早朝5〜6時台)か「寄り前」(日本時間の19〜21時台)に出ます。発表直後に大きく動くのは時間外取引の時間帯です。翌日の通常取引で動くか、時間外取引ができる証券会社を使うかは先に決めておきます。銘柄ごとの日程は米国株の決算カレンダー(日本時間)で確認できます。

コストの全体像

米国株のコストは3種類です。合計しても往復で1〜2%程度ですが、少額・短期の売買ほど効きます。

コスト目安どこで差がつくか
売買手数料約定代金の0.495%(上限22ドル)。約4,444ドル以上の注文は上限に張り付くNISAなら無料の会社が多い。手数料0円の会社もある
為替コスト1ドルあたり0〜25銭。1ドル150円なら25銭=約0.17%買付時0銭でも売却・出金時にかかる会社がある。円貨決済と外貨決済で違う
現地の諸費用売却時にSEC手数料など(約定代金の0.003%未満)ほぼ差がない。手数料0円の会社でもかかる

年に何回売買するか、配当をいくら受け取るかで最適な会社は変わります。コスト&配当手取りシミュレーターに「投資額・年間の売買回数・配当利回り・NISAの有無」を入れると、9社の年間コストと配当の手取りが並びます。

税金と外国税額控除

配当:米国10%+日本20.315%

米国株の配当は、まず米国で10%が源泉徴収され、残りに日本で20.315%がかかります。100ドルの配当なら手取りは約71.7ドルです。この二重課税を調整するのが外国税額控除で、確定申告をすると米国で払った10%の全部または一部が所得税・住民税から差し引かれます。控除できる額は日本での所得税額に上限があり、所得が少ない年は全額戻らないこともあります。

売却益:日本で20.315%、米国では非課税

売却益は日本でのみ課税されます。特定口座(源泉徴収あり)なら円換算の損益計算まで証券会社がやってくれます。損失が出た年は、日本株の損益と通算でき、確定申告すれば翌年以降3年間繰り越せます。

為替差益

円貨決済で売買した株式の損益は、円換算した売却額と取得額の差として株式の譲渡損益に含まれます。一方、外貨決済でドルのまま長く保有し、そのドルを円に戻したときの為替差益は、雑所得として課税対象になる場合があります。金額が大きくなる人は、税務署か税理士に確認してください。

税金の扱いは制度改正で変わります。ここに書いた内容は2026年9月時点の制度で、国税庁と各証券会社の案内で確かめています。個別の申告は税務署か税理士にご相談ください。

最初の1銘柄の決め方

「何を買うか」より先に「いつ買うか」を決めると失敗が減ります。米国株は決算発表の直後に1日で10%動くことが珍しくありません。決算の翌日に買えば、少なくとも「知らずに決算をまたぐ」ことは避けられます。

  1. 決算日を確認する:決算カレンダーで、候補銘柄の次回発表日が1週間以内でないかを見ます。
  2. 前回の決算を読む:売上高とEPSが市場予想を上回ったか。銘柄別ページに前回実績と予想を載せています。
  3. 1株だけ買う:約定通知・配当の入金・円換算の損益がどう表示されるかを見ます。ここまでやれば、米国株の操作はひと通り覚えられます。
  4. 個別株かETFかを決める:個別株を選ぶ時間がないなら、S&P500連動のETFを定期買付にする選択肢があります。

特定の銘柄をすすめるものではありません。銘柄選びの考え方は、バリュー投資・グロース投資の用語解説も参考になります。

初心者がつまずく7つのポイント

1.日中に注文しても約定しない

米国市場は日本時間の夜に開きます。日中の注文は「その夜の寄り付き」まで待ちの状態です。

2.指値が1ドル単位になっている

米国株の呼値は0.01ドル。「150ドル」ではなく「149.85ドル」のように指定できます。

3.円貨決済と外貨決済を混同する

売却代金がドルで残るのか円に戻るのかは、注文時の決済方法で決まります。会社によって為替コストも違います。

4.配当が思ったより少ない

米国10%が先に引かれ、さらに日本で20.315%。手取りは約7割です。外国税額控除を知らないと取り戻せません。

5.権利落ち日を過ぎてから買う

配当を受け取るには権利落ち日の前営業日までに約定している必要があります。米国は2024年5月からT+1決済です。

6.決算をまたいで驚く

時間外取引で10%動いたあと、翌日の通常取引はその値段から始まります。日程は決算カレンダーで先に見ておきます。

7.夏時間・冬時間の切り替え

3月と11月に取引開始が1時間ずれます。「いつもの時間に開かない」はこれが原因です。

次に使うツール・読む用語

米国株の始め方に関するよくある質問

米国株はいくらから買えますか?
1株から買えます。株価30ドルの銘柄なら約4,500円(1ドル150円)に手数料と為替コストが少し乗る程度です。日本株のように100株単位ではありません。
日本時間の何時に取引できますか?
ニューヨーク市場の通常取引は、夏時間(3月第2日曜〜11月第1日曜)が日本時間22:30〜翌5:00、冬時間が23:30〜翌6:00です。日中に出した注文は、その夜の取引開始時に市場へ届きます。
米国株の配当にはどんな税金がかかりますか?
米国で10%が源泉徴収され、残りに日本で20.315%がかかります(手取り約71.7%)。確定申告で外国税額控除を使うと、米国で払った10%の全部または一部が日本の税金から差し引かれます。
NISAで米国株は買えますか?
買えます。米国の個別株とETFは成長投資枠(年240万円)の対象です。つみたて投資枠は投資信託が対象で個別株は買えません。NISAでも米国の10%源泉徴収は残り、外国税額控除は使えません。
円貨決済と外貨決済はどちらがいいですか?
最初は円貨決済で問題ありません。円のまま注文でき、証券会社が自動で両替します。売買を繰り返す人や配当をドルのまま再投資したい人は、為替コストの安い会社で外貨決済にすると手数料を抑えられます。
決算発表はいつ・どこで確認できますか?
四半期ごとに、日本時間の早朝(引け後)か夜(寄り前)に発表されます。Pacific Stockの決算カレンダーで100銘柄の次回発表日と時間帯、前回実績、市場予想を毎朝更新しています。
英語ができなくても大丈夫ですか?
証券会社の取引画面は日本語です。企業の決算資料は英語ですが、Pacific Stockでは主要100銘柄の決算をSECに出された資料で確かめて日本語で速報し、用語は米国株用語辞典で解説しています。

執筆:(Pacific Stock編集長・専業投資家歴20年)
手数料と為替コストは各社の公表値(2026-09-24確認)です。税金は国税庁の案内、取引時間はニューヨーク証券取引所の公表日程で確かめています。特定の銘柄や証券会社をすすめるものではありません。口座開設のリンクからアフィリエイト報酬を受け取ることがありますが、比較の順位や数値はそれで変えていません。最終更新2026-09-29。