お米の株主優待7選|100株で何kgもらえるかランキング2026年版

2026年9月時点で、100株でお米がもらえる株主優待は23社あります。そのうち買った年からお米そのものが届くのは、6社でした。

23社のうち11社が継続保有を条件にしています。サカイ引越センター、高松コンストラクショングループ、ユニオンツール、ベルク。5kgクラスのまとまった量を配っている企業は、ほぼすべてが「1年以上持っていること」を条件にしていました。

この記事は株主優待を出している1,653社を1社ずつ確認して作りました。お米の優待は金額ではなく「◯kg」で書かれるため、実質利回りが計算できません。そこでお米の相場価格を一切使わずに比べられる「1kgあたりの投資額」で並べています。データはすべて2026年9月時点のもので、次に当てはまるものは外しています。

外したもの 理由
継続保有が条件のもの 買った年にはもらえない。11社が該当し、大手の多くがここに入る
お米の量が書かれていないもの 「お米引換」とだけあり、kgが分からないため比較できない
案内が数年前の内容のままのもの 現在の中身を確認できない
お米券(金券)だけの優待 kgに直せないため別の章で扱う
抽選・申込・記念の優待 確実にもらえない、または今回限り

お米の株主優待を出している企業は23社ありましたが、上記の条件で調べると、買った年からお米そのものを受け取れるのは6社となった形です。

この記事でわかること

買った年からお米が届く全6社を1社ずつ解説
米価を使わずに比べる「1kgあたりの投資額」という並べ方
5kgクラスを配る企業はほぼ全社が継続保有を条件にしているという事実
企業が置いた「お米◯kgの値段」は約3.1倍ちがうという逆算
・お米券がもらえる1社との違い
3月に権利を取っても、届くのは10月という時間差
・優待と配当を合わせた総合利回りを計算できるツール

※ この記事は制度とデータの解説であり、特定の銘柄や売買を推奨するものではありません。優待の内容は変更されることがあるため、購入前に各社のIR情報で確認してください。

今回のランキングの決め方

今回の順位に関しては以下の条件のもとで計算してランキング化した形です。

項目 条件
銘柄数 株主優待を出している1,653社を1社ずつ確認
株数 100株(最低単元)でもらえるものだけ
保有期間 買ったその年からもらえるものだけ
優待の性質 お米そのものが届き、量がkgで明記されているもの
並べ方 1kgあたりの投資額 =(株価×100株)÷ 年間のkg
株価 2026年9月1日の終値

23社を機械的に判定したあと、利回りが高い順に1社ずつ内容を読み直しています。判定の内訳は次のとおりです。

判定 社数 扱い
額面が円で書かれている 1社 上から順に目視で検算
継続保有が条件 11社 買った年はもらえない
内容が特定できない 10社 個別に読み直して振り分け
「◯枚」としか書かれていない 1社 利回りが出せないため対象外
抽選・申込・記念 0社 確実にもらえないため除外

他の株主優待サイトの一覧と最も違うのは、「額面が円で書かれている」と機械判定された1社で終わらせず、内容を1社ずつ読み直して、量がkgで書かれている6社を拾い直している点です。お米の優待は円ではなくkgで書かれるため、機械判定だけでは1社しか残りません。

買った年からお米が届く6社

該当した全6社を、1kgあたりの投資額が小さい順に並べています。すべて100株・買った年からもらえる・量がkgで明記されているという条件を満たしています。

銘柄(コード) 投資額 年間のお米 1kgあたりの投資額 権利確定
① ライドオンエクスプレスホールディングス(6082) 101,200円 2kg 50,600円 3月
② 久世(2708) 191,000円 2.5kg 76,400円 3月
③ イオンファンタジー(4343) 277,300円 3kg 92,433円 2月
④ 大谷工業(5939) 481,500円 5kg 96,300円 3月
⑤ CKサンエツ(5757) 513,000円 5kg 102,600円 3月
⑥ サトー商会(9996) 207,100円 2kg 103,550円 3月

上位2社はライドオンエクスプレスホールディングス(6082)と久世(2708)です。どちらも投資額が20万円を切っています。

🔴 この数字は「お米が安く買える順」ではありません。1kgあたりの投資額は「そのお米1kgを受け取る権利を得るために、いくら株式に置いておく必要があるか」を示しています。株式は売れば戻ってくるお金なので、支払いではありません。銘柄どうしを同じ物差しで比べるための数字だと考えてください。

【1位】ライドオンエクスプレスホールディングス(6082)1kgあたり50,600円

101,200円で年2kg
スタンダード/サービス業 権利確定:3月 継続保有の条件なし

宅配寿司「銀のさら」と宅配御膳「釜寅」を運営する会社です。3月末の株主が買物優待券2,500円相当か、お米2kgかを選べます。

投資額101,200円は今回の6社で最も小さく、1kgあたりの投資額も最少です。お米を選ぶ前提なら、この分野では最も手が届きやすい組み合わせになります。

🔵 この銘柄は「企業がお米をいくらと置いているか」が読み取れる数少ない例です。優待券2,500円相当とお米2kgが同じ枠に並んでいるので、会社はお米2kgを2,500円相当と見ていることになります。後半の章で他社と比べています。

【2位】久世(2708)1kgあたり76,400円

191,000円で年2.5kg
スタンダード/卸売業 権利確定:3月 継続保有の条件なし

業務用の食品卸を手がける会社です。3月末の株主に山形県天童産の特選無洗米が2.5kg届きます。

選択制ではなく、お米だけが届く形です。お米を目的に買うなら、選択肢のない銘柄のほうが確実です。選択制の銘柄では、申込を忘れると別のものが届いたり、何も届かなかったりすることがあります。

無洗米である点も実用面では効いてきます。贈呈時期は10月頃と案内されていて、新米の時期に合わせた発送になります。

【3位】イオンファンタジー(4343)1kgあたり92,433円

277,300円で年3kg
プライム/サービス業 権利確定:2月 継続保有の条件なし

室内遊園地「モーリーファンタジー」を運営する会社です。2月末の株主に魚沼産コシヒカリが3kg届きます。胡蝶蘭などとの選択制です。

🔵 この会社は施設利用の優待も別枠で出しています。2月末と8月末に施設利用優待券が2,000円相当ずつ、年間4,000円相当。お米と施設利用の両方が受け取れる、めずらしい組み合わせです。詳しくは施設利用の株主優待17選で扱っています。

お米がもらえるのは2月末の権利確定分だけです。8月末は施設利用優待券のみになります。

【4位】大谷工業(5939)1kgあたり96,300円

481,500円で年5kg
スタンダード/金属製品 権利確定:3月 継続保有の条件なし

電柱や道路資材のメーカーです。3月末の株主が地域特産品6種類の中から1点を選びます。そのうちの1つが富山の新米「富富富(ふふふ)」5kgです。

選択肢には地酒の詰合せ、餃子、アイスクリーム、マンゴープリンなども並んでいます。お米を狙うなら、届く案内の中から確実にお米を選ぶ必要があります。

申込方式である点に注意が必要です。6月下旬に株主総会の決議通知とあわせて「株主優待 商品のご案内」が送られ、そこから申し込む形になります。

【5位】CKサンエツ(5757)1kgあたり102,600円

513,000円で年5kg
プライム/非鉄金属 権利確定:3月 継続保有の条件なし

銅合金の伸銅品を手がける会社です。3月末の株主に富山のコシヒカリ無洗米5kgと、富山の名水2リットル×2本が届きます。

選択制ではなく、お米と水がセットで届く形です。今回の一覧では最も量が多い部類にあたります。

発送は毎年10月下旬から11月中と案内されています。投資額が51万3,000円と大きいため、1kgあたりの投資額では下位になりますが、届く量そのものは5kgです。

【6位】サトー商会(9996)1kgあたり103,550円

207,100円で年2kg
スタンダード/卸売業 権利確定:3月 継続保有の条件なし

東北を地盤とする業務用食品卸です。3月末の株主に東北の銘柄米・新米が2kg届きます。

こちらも選択制ではなく、お米だけが届きます。贈呈時期は毎年10月下旬と案内されています。

1kgあたりの投資額は103,550円で、今回の6社では最も大きい数字です。2kgに対して投資額が20万円台という組み合わせによるものです。

なぜ「1kgあたりの投資額」で並べたのか

他のテーマでは実質利回り(年間の額面 ÷ 投資額)で並べています。お米ではこれが計算できません。

書かれ方 社数 扱い
量がkgで書かれている 6社 この記事で扱う。1kgあたりの投資額で並べた
継続保有が条件 11社 買った年はもらえない
額面が円で書かれている 1社 お米券。kgに直せないため別の章で扱う
量も金額も書かれていない 4社 「お米引換」とだけあり比較できない
「◯枚」としか書かれていない 1社 ラーメン無料券との選択制など

お米を円に直すには1kgあたりの相場価格が必要ですが、この記事では相場価格を使っていません。理由は2つあります。

1つは米価が動くためです。記事に「1kg◯円」と書けば、その数字は書いた時点から古くなっていきます。優待の内容が変わっていなくても、記事の利回りだけが実態とずれていきます。

もう1つは銘柄ごとにお米の種類が違うためです。魚沼産コシヒカリと一般的な銘柄米を同じ単価で計算すると、比較そのものが意味を失います。

🔵 そこで「投資額 ÷ 年間のkg」だけで並べました。この数字は株価ともらえる量だけで決まるので、米価がいくらであっても銘柄どうしの順番は変わりません。自分が「1kgあたり何円のお米か」を決めれば、そこから利回りに直すのは掛け算ひとつです。

5kgクラスを配る企業は、ほぼ全社が継続保有を条件にしている

このテーマで最も目立ったのがここです。23社のうち11社、およそ48%が継続保有を条件にしていました。

銘柄(コード) もらえるもの 条件 権利確定
① TBK(7277) 山形県産「つや姫」またはQUOカード 1年以上 3月
② ヤマザワ(9993) 山形の新米「つや姫」2kg または買物優待券 半年以上 8月
③ 丸三証券(8613) 魚沼産コシヒカリ または海苔の詰合せ 1年以上 3月
④ JMホールディングス(3539) 精肉関連商品・お米・商品券 1年以上 7月
⑤ エコス(7520) 自社取扱米(コシヒカリ)4kg または優待券 1年以上 2月
⑥ サカイ引越センター(9039) 岩手県産「銀河のしずく」5kg・QUOカード・寄付・カタログ 1年以上 3月
⑦ 進和(7607) お米券2枚 または新潟県魚沼産コシヒカリ 1年以上 8月
⑧ ブルボン(2208) 自社製品の詰合せ および コシヒカリ 6か月以上 9月
⑨ 高松コンストラクショングループ(1762) 南魚沼産コシヒカリ(新米)5kg またはおこめ券 1年以上 3月
⑩ ベルク(9974) お米2kg・自社商品・JCBギフト・ベルクペイ・寄付 1年以上 2月
⑪ ユニオンツール(6278) 新潟県産お米 5kg 6か月以上 6月

量の大きいものがここに集まっています。5kgを配るサカイ引越センター、高松コンストラクショングループ、ユニオンツール、そして4kgのエコス。いずれも買った年には届きません。

🔵 これは飲料・お酒や美容・化粧品でも見られた構造とまったく同じです。1人あたりの原価が金券より重い優待ほど、継続保有を条件にする傾向があります。お米は重さがあるぶん送料も乗るため、この傾向がとくに強く出ます。

今回6社に入った銘柄の量が2kg〜5kgにとどまっているのは、この構造の裏返しでもあります。買った年から受け取れて、なおかつ量が大きいという組み合わせは、この分野にはほとんど存在しません。

企業が置いた「お米◯kgの値段」は約3.1倍ちがう

選択制の優待では、企業がお米と金券を同じ枠に並べています。つまり企業自身が「このお米は◯円相当」と置いていることになります。そこから逆算しました。

銘柄(コード) お米 同じ枠にある金券 逆算した1kgあたり
① ライドオンエクスプレスHD(6082) 2kg 買物優待券 2,500円相当 1,250円
② ベルク(9974) 2kg JCBギフトカード 2,000円相当 1,000円
③ マックスバリュ東海(8198) 6kg 株主優待券 100円×50枚 833円
④ サカイ引越センター(9039) 5kg QUOカード 2,000円相当 400円

上と下で約3.1倍の開きがあります。ライドオンエクスプレスHDは1kgを1,250円と置き、サカイ引越センターは400円と置いていることになります。

🔴 これは「どちらかが間違っている」という話ではありません。企業は米価の一覧表を見て枠を決めているわけではなく、優待の予算とグループの都合で組んでいます。読み取るべきなのは、選択制のときに「お米を選ぶか、金券を選ぶか」で受け取る価値が変わるという点です。

サカイ引越センターのように1kgあたりの逆算が小さい銘柄では、金券を選ぶほうが金額としては大きくなります。逆にライドオンエクスプレスHDのように逆算が大きい銘柄では、お米を選んだほうが得になる可能性があります。

🔵 判断の基準は単純です。「自分がそのお米を店で買うとしたらいくら払うか」を、同じ枠にある金券の額と比べてください。店で払う額のほうが大きければお米、小さければ金券です。なおサカイ引越センターにはカタログギフト3,000円相当の選択肢もあり、そちらで見ると1kgあたり600円になります。

お米券がもらえる1社は別の物差しになる

お米そのものではなく「お米券」が届く銘柄もあります。これはkgではなく円で書かれているため、通常どおり実質利回りが計算できます。

銘柄(コード) 投資額 もらえるもの 実質利回り 権利確定
日本農薬(4997) 130,300円 お米券4枚(1,760円相当) 1.35% 9月

農薬の大手です。2026年7月23日に株主優待制度の導入を開示したばかりの銘柄で、9月末の株主にお米券4枚が届きます。贈呈は毎年12月上旬と案内されています。

お米券とお米では、性質がまったく違います。

中身 受け取ったあと 注意点
お米そのもの 銘柄と量が決まっている 保管と消費が必要 産地や品種を選べない
お米券 店で好きな米と交換できる 期限まで置いておける 使える店が限られる

🔵 お米券は金券なので、記事の一覧としてはギフト券の株主優待10選に近い性質です。お米そのものが欲しいのか、米代を浮かせたいのかで、選ぶ銘柄が変わります。

3月に権利を取っても、届くのは10月

お米の優待に固有の点がこれです。新米の収穫に合わせて発送されるため、権利確定から半年以上あくことがあります。

銘柄(コード) 権利確定 届く時期 空く期間
久世(2708) 3月末 10月頃 約7か月
サトー商会(9996) 3月末 10月下旬 約7か月
CKサンエツ(5757) 3月末 10月下旬〜11月中 約7〜8か月
大谷工業(5939) 3月末 6月下旬に案内 → 申込 約3か月で案内が届く
日本農薬(4997) 9月末 12月上旬 約2か月

権利確定月が3月に集中しているのに、届くのは秋です。これは企業の都合ではなく、新米が出そろう時期に合わせているためです。

お米の優待で確認しておくこと

選択制かどうか(申込を忘れると別のものが届く、または何も届かない)
無洗米かどうか(久世とCKサンエツは無洗米と案内されている)
届く時期(3月権利なら秋まであく。夏に食べる分にはならない)
④ 量が自分の消費量に合っているか(2kgと5kgでは扱いが変わる
⑤ 精米は時間が経つと味が落ちる。まとめて届く前提で考える

🔴 とくに④は見落とされがちです。5kgは一般的な家庭用の袋1つぶんにあたりますが、少人数の世帯では消費に時間がかかります。量が多いことは、そのまま得だという意味にはなりません。

買った年にはもらえない11社がある

お米の優待では、継続保有を条件にしている企業が11社ありました。これは今回の23社のうち約48%にあたります。

書かれ方 意味
【1年未満保有】1,000円 /【1年以上保有】3,000円 買った年から1,000円分もらえる
【1年以上保有】3,000円相当 買った年はもらえない
【初年度】3,000円 /【2年目以降】3,500円 買った年から3,000円分もらえる
備考に「◯年以上継続保有した株主に限る」 内容欄ではなく備考にしか書かれていないことがある

見分け方は「未満」または「初年度」という言葉があるかどうかです。「1年未満保有」や「初年度」という区分が用意されていれば、買った年から何かはもらえます。「1年以上保有」しか書かれていなければ、初年度は対象外です。

🔴 お米では、この条件が11社と多くなっています。サカイ引越センター、高松コンストラクショングループ、ユニオンツール、ベルク、エコスなど、量の大きい銘柄がすべてここに入ります。買ってすぐの権利確定日には届きません。仕組みは長期保有優遇とは?で詳しく解説しています。

権利確定月は3月と2月に集中している

お米の優待を出している23社の権利確定月を数えると、3月と2月に偏っています。

権利確定月 社数 分布
3月 11社 ■■■■■■■■■■■■■■
2月 5社 ■■■■■■
8月 3社 ■■■■
9月 2社 ■■■
7月 2社 ■■■
1月 1社
6月 1社

3月と2月だけで、のべ16社に達します。この2か月に買いが集中するため、権利付最終売買日に向けて株価が上がり、権利落ち日に下がる動きが出やすくなります。

今回の6社では、イオンファンタジー(4343)の2月末が3月を避けた選択肢になります。お米券型の日本農薬(4997)は9月末です。3月に集中しているのは、3月期決算の企業が多いという一般的な事情によるものです。いつ買えばよいかは権利確定日とは?で整理しています。

ほかのお米優待を探す

今回の記事で扱ったのは該当した6社です。残りの銘柄は投資額や権利確定月で絞り込めるようにしてあります。

条件で絞り込む

100株で買える株主優待の検索ページ
優待の種類・投資額・権利確定月・業種で絞り込めます。
「お米」のカテゴリを押すと、該当する銘柄だけが表示されます。

投資額を10万円以下に限定したい場合は投資金額10万円以下の株主優待、100株に届かない資金で始めたい場合は単元未満株でもらえる株主優待もあります。

自分の条件で総合利回りを計算する

株価は毎日動くので、この一覧の利回りも日々変わります。いま検討している銘柄の数字を入れて計算できるツールを置いておきます。配当も合わせた総合利回りが出ます。

株主優待の総合利回り計算ツール

株価と優待額を入れると、優待利回り・配当利回り・その合計を同時に計算します。数値を変えるとその場で計算し直します。





投資額 101,200円
年間の優待額 2,500円
年間の配当額(税引前) 2,500円
優待利回り 2.47%
配当利回り 2.47%
総合利回り 4.94%

優待と配当を合わせた総合利回りが3%を超えると、高めの水準にあたります。

※ 優待利回り=年間の優待額÷投資額×100 / 配当利回り=1株あたり配当×株数÷投資額×100
※ 配当は税引前です。実際には約20.315%が源泉徴収されます。優待の金額換算は自分にとっての価値で見積もってください。

初期値はライドオンエクスプレスホールディングス(6082)の株価と、会社が同じ枠に並べている買物優待券2,500円を入れてあります。配当は自分で調べた数字に置き換えてください。お米の優待を計算するときは、自分がそのお米にいくら払うかを優待額の欄に入れるのがいちばん近い数字になります。

お米の優待で失敗する4つの理由

ここまで1kgあたりの投資額で並べてきましたが、この数字だけで銘柄を選ぶと外します。理由は4つあります。

理由① 優待は企業の判断でいつでも廃止できる

株主優待は法律で義務づけられた制度ではありません。企業が「やめます」と発表すればその時点で終わります。

今回調べた1,653社のうち、優待の廃止や見送りを開示していた企業が11社ありました。直近では2026年8月24日にコンヴァノ(6574)、2026年2月13日にザ・パック(3950)が廃止を開示しています。

お米の優待で注意したいのは、「量」と「条件」が同時に変わることです。丸三証券(8613)は2026年7月30日に継続保有要件の追加を開示しています。いま買った年からもらえる銘柄でも、翌年から条件が付く可能性があります。開示のタイトルに「拡充」とあっても、中身に保有期間の要件が足されていることがあるので、本文まで読んでください。

理由② 1kgあたりの投資額は株価が下がると自動的に小さくなる

1kgあたりの投資額は「投資額 ÷ 年間のkg」で計算します。もらえるお米の量は固定なので、株価が下がるほどこの数字は自動的に小さくなります。

株価 投資額(100株) 1kgあたりの投資額(年2kgの場合)
2,024円 202,400円 101,200円
1,012円 101,200円 50,600円
506円 50,600円 25,300円

数字が小さいほど条件が良く見えますが、それは株価が下がっているだけの可能性があります。お米の量は変わっていないのに、順位だけが上がることがあります。

優待をもらうために、株価の下落でそれ以上を失っては意味がありません。利回りが極端に高い銘柄を見つけたときは、まず「なぜ株価がここまで下がっているのか」を業績で確認してください。

理由③ お米は届いてからが本番になる

金券と決定的に違うのがここです。お米は届いた時点では、まだ価値になっていません。

クオカードは財布に入れておけますが、お米は置き場所が必要です。精米されたお米は時間が経つと味が落ちるため、受け取ってから消費するまでの期間が短いほうが価値は大きくなります。

目安 扱いやすさ
2kg 一般的な小袋1つぶん 少人数でも扱いやすい
5kg 一般的な家庭用の袋1つぶん 消費に時間がかかると味が落ちる

🔵 この点で扱いやすいのは、無洗米と、お米券です。無洗米は研ぐ手間がなく、お米券は必要なときに必要な量だけ交換できます。

また複数の銘柄をまとめて持つと、秋に一度に届きます。3月権利の銘柄が多いため、10月〜11月に集中しがちです。お米の優待を複数持つ場合は、権利確定月ではなく「届く時期」で分散させるほうが実用的です。

理由④ 優待は原則として課税の対象になる

株主優待は税務上、原則として雑所得として扱われます。「優待は非課税」という説明を見かけることがありますが、正確ではありません。

給与所得者の場合、給与以外の所得の合計が年20万円以下であれば確定申告が不要という基準があります。優待だけで年20万円を超えることはまれなので、結果として申告不要になっている人が多い、というのが実態に近いです。

ただし他に副収入がある場合は合算で判定されます。また住民税には20万円の基準がないため、自治体によって扱いが異なります。優待の金額換算は優待利回りとは?でも触れています。

お米の株主優待に関するよくある質問

お米がもらえる株主優待は何社ありますか
100株でお米がもらえる優待を出しているのは23社です。ただし買った年からお米そのものが届くのは6社で、11社は継続保有を条件にしています。ほかにお米券が届く銘柄が1社あります。
なぜ実質利回りではなく「1kgあたりの投資額」で並べているのですか
お米の優待は金額ではなく「◯kg」で書かれているためです。円に直すには米価が必要ですが、米価は動きますし、魚沼産コシヒカリと一般的な銘柄米を同じ単価で計算すると比較の意味がなくなります。「投資額 ÷ 年間のkg」であれば、米価がいくらであっても銘柄どうしの順番は変わりません。
サカイ引越センターや高松コンストラクションのお米はもらえますか
もらえますが、買った年には届きません。サカイ引越センター(9039)の岩手県産「銀河のしずく」5kgも、高松コンストラクショングループ(1762)の南魚沼産コシヒカリ5kgも、どちらも1年以上の継続保有が条件です。5kgクラスを配る企業は、ほぼすべてが同じ条件を付けています。
選択制の場合、お米と金券のどちらを選ぶほうが得ですか
自分がそのお米を店で買うとしたらいくら払うかを、同じ枠にある金券の額と比べてください。企業が置いている「お米◯kgの値段」は逆算すると1kgあたり400円から1,250円まで、約3.1倍の開きがあります。銘柄によって、お米を選ぶほうが有利な場合と不利な場合があります。
お米はいつ届きますか
新米の収穫に合わせるため、10月から12月にかけての発送が中心です。3月末が権利確定日の銘柄では、届くまでに約7か月あきます。大谷工業(5939)のように6月下旬に案内が届いてから申し込む方式もあります。
無洗米かどうかは分かりますか
企業の案内に書かれています。今回の6社では、久世(2708)の特選無洗米2.5kgと、CKサンエツ(5757)の富山のコシヒカリ無洗米5kgが無洗米と案内されています。研ぐ手間がないぶん、実用面では扱いやすくなります。
お米券とお米はどう違いますか
お米券は金券なので、店で好きな銘柄と交換でき、期限まで置いておけます。一方でお米そのものは銘柄と量が決まっていて、届いた時点から保管が必要になります。米代を浮かせたいならお米券、産地のお米を食べたいならお米そのもの、という分け方になります。
権利確定日の直前に買っても優待はもらえますか
権利付最終売買日までに買えばもらえます。これは権利確定日の2営業日前です。ただしお米は23社のうち11社が継続保有を条件にしており、権利日だけ持っていても届きません。仕組みはクロス取引とは?でも触れています。

まとめ

お米の株主優待を、米価を使わずに比べられる「1kgあたりの投資額」で整理しました。5kgクラスを配る企業はほぼ全社が継続保有を条件にしている、という点が要点です。

この記事のポイント

・お米の優待を100株で出しているのは23社
・そのうち買った年からお米そのものが届くのは6社だけ
11社が継続保有を条件。5kgクラスはほぼ全社がここに入る
・お米は円ではなくkgで書かれるため、実質利回りが計算できない
・そこで「投資額 ÷ 年間のkg」で並べた。米価がいくらでも順番は変わらない
・企業が置いた「お米◯kgの値段」は1kgあたり400円〜1,250円と約3.1倍の開き
3月に権利を取っても届くのは10月という時間差がある

お米の優待は、量の大きさより「選択制かどうか」と「届く時期」で使い勝手が決まります。選択肢のない銘柄のほうが確実に届き、無洗米かどうかも先に確認しておくと失敗が減ります。

他の種類の優待と比べたい場合は自社製品の株主優待10選ギフト券の株主優待10選クオカード優待株10選、条件で絞り込みたい場合は100株で買える株主優待の検索ページをご覧ください。

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