配当ももらえる株主優待10選|優待+配当の総合利回りランキング2026年版

株主優待の利回りランキングは、優待の額面だけで並べたものがほとんどです。しかし株式投資で受け取れるお金には、もうひとつ配当があります。優待利回りが高くても、配当がゼロの企業は少なくありません。

株主優待を出している1,653社を1社ずつ確認し、100株で買えて買った年から受け取れる560社について、優待利回りと配当利回りを合わせた「総合利回り」を計算しました。配当は直近12か月に実際に支払われた実績です。

結果として、はっきりした関係が出ました。優待利回りが10%を超える銘柄は、76%が無配でした。優待利回り1%未満の銘柄では無配が3%しかないのと比べると、大きな差です。優待だけを見て選ぶと、配当がゼロの企業を掴む確率が上がります。

外したもの 理由
レダックス(7602) 額面30,000円の優待券だが、備考に「車の購入・売却で利用可」。車を買わないと使えない
フェスタリアホールディングス(2736) 本体価格20,000円以上の商品購入に利用可能」な割引クーポン。購入額に連動する
日神グループホールディングス(8881) ゴルフ場の「平日プレー代割引券」。プレーしなければ価値が出ない
ピクスタ(3416) 出張撮影サービスの割引券。撮影を依頼することが前提
ビズメイツ(9345) オンライン英会話の利用料キャッシュバック。受講が前提
ナイル(5618)ほか サービスへの申込みや入会が前提のもの。これまでの記事と同じ基準で外している

この記事でわかること

・優待と配当の両方がもらえる10社(100株・2026年9月1日の株価)
優待利回りが10%を超える銘柄の76%が無配という実データ
・優待利回りだけで並べると絶対に見つからない銘柄があること
・配当は「予想」ではなく直近12か月の実績で見るべき理由
・優待と配当で税金の扱いが違うこと
・買った年にはもらえない銘柄の見分け方

※ この記事は制度とデータの解説であり、特定の銘柄や売買を推奨するものではありません。優待の内容と配当は変更されることがあるため、購入前に各社のIR情報で確認してください。

今回のランキングの決め方

今回の順位に関しては以下の条件のもとで計算してランキング化した形です。

項目 条件
調べた銘柄数 株主優待を出している1,653社を1社ずつ確認
株数 100株(最低単元)でもらえるものだけ
保有期間 買ったその年からもらえるものだけ
優待の性質 「◯◯円」と金額が明記されていて、購入額に連動しないもの
配当 直近12か月に実際に支払われた金額(実績)。予想配当ではない
総合利回り 優待利回り + 配当利回り
株価 2026年9月1日の終値

条件を満たした560社のうち、直近12か月に配当の支払いがあったのは488社、無配だったのは72社でした。この記事のランキングは、配当も出ている488社から選んでいます。

他の株主優待サイトの利回りランキングと最も違うのは、配当まで含めて計算している点です。優待の額面だけで並べると、受け取る金額の全体が見えません。

配当ももらえる株主優待10選

優待利回りと配当利回りを足した「総合利回り」の上位10社です。すべて100株・買った年から受け取れる・優待と配当の両方があるという条件を満たしています。

銘柄(コード) 投資額 優待利回り 配当利回り 総合利回り 権利確定
① AFC-HDアムスライフサイエンス(2927) 86,900円 11.51% 4.60% 16.11% 2月、8月
② Hamee(3134) 30,500円 6.56% 7.38% 13.93% 4月、10月
③ ワキタ(8125) 195,300円 5.12% 7.68% 12.80% 2月
④ ストリーム(3071) 10,500円 9.52% 2.86% 12.38% 1月
⑤ カナミックネットワーク(3939) 50,500円 10.69% 1.49% 12.18% 9月
⑥ アドヴァングループ(7463) 94,200円 0.53% 10.62% 11.15% 3月
⑦ バロックジャパンリミテッド(3548) 70,200円 5.70% 5.41% 11.11% 2月、8月
⑧ パピレス(3641) 99,400円 10.06% 1.01% 11.07% 3月
⑨ BRUNO(3140) 101,700円 8.85% 1.13% 9.98% 6月
⑩ ストライダーズ(9816) 25,400円 7.87% 1.97% 9.84% 3月、9月

この表で注目したいのはアドヴァングループ(7463)です。優待利回りは0.53%しかありませんが、配当利回りが10.62%あります。優待だけで並べたランキングには、この銘柄は絶対に出てきません。

ここは先に強調しておきたいところです。利回りが高い銘柄が、良い銘柄とは限りません。優待利回りも配当利回りも、株価が下がれば自動的に上がります。配当利回りが10%を超える水準は、市場が減配を織り込んでいるサインであることもあります。その見分け方は記事の後半で整理しています。

【1位】AFC-HDアムスライフサイエンス(2927)総合16.11%

86,900円で、優待10,000円分 + 配当4,000円
スタンダード/食料品 権利確定:2月、8月 優待11.51%+配当4.60%

AFC-HDアムスライフサイエンスは健康食品と化粧品の会社です。100株では複数の優待から選べ、額面がそのまま使えるのは旅行券(5,000円券×1枚、年間10,000円相当)です。

配当は1株あたり40円で、100株なら年4,000円。配当利回りだけで4.60%あります。優待利回り11.51%と合わせて、総合では16%を超えます。

ただし同社の「株主優待割引券」のほうは「注文金額5,000円以上で割引券1枚使用可」という条件つきです。同じ企業のなかに額面型と割引型が混ざっているので、どちらを選ぶかで実際の価値が変わります。

【2位】Hamee(3134)総合13.93%

30,500円で、優待2,000円分 + 配当2,250円
スタンダード/小売業 権利確定:4月、10月 優待6.56%+配当7.38%

Hameeはスマートフォンケース「iFace」を手がける企業です。優待は自社グループの各公式サイトで使えるクーポン(各1,000円相当)で、4月末と10月末の年2回届きます。

この銘柄は配当のほうが厚く、1株あたり22.5円。100株で年2,250円になり、配当利回りは7.38%です。優待利回り6.56%を上回っています。

投資額が30,500円と小さいのに、配当だけで年2,250円が入る計算になります。ただし配当は業績によって変わるため、この水準が続く保証はありません。

【3位】ワキタ(8125)総合12.80%

195,300円で、優待10,000円分 + 配当15,000円
プライム/卸売業 権利確定:2月 優待5.12%+配当7.68%

ワキタは建設機械のレンタルなどを手がける企業です。優待は「ホテルコルディア」で使える利用券10,000円相当で、2月末が権利確定日です。

この銘柄は配当利回りが7.68%と、今回の10社で2番目に高くなっています。1株あたり150円、100株で年15,000円です。優待の10,000円と合わせると、年間25,000円を受け取る計算になります。

投資額は195,300円と10社でもっとも大きくなります。ホテルの利用券なので、宿泊の予定と合うかどうかで優待部分の価値は変わります。

【4位】ストリーム(3071)総合12.38%

10,500円で、優待1,000円分 + 配当300円
スタンダード/小売業 権利確定:1月 優待9.52%+配当2.86%

ストリームは家電のECサイト「ECカレント」を運営する企業です。優待は株主優待割引券1,000円相当(1,000円券×1枚)で、1月末が権利確定日です。

投資額が10,500円と、今回の10社でもっとも少ない資金で買えます。優待利回り9.52%に配当利回り2.86%が乗り、総合で12%を超えます。

額面は1,000円と小さいのですが、投資額に対する比率で見ると大きくなります。これは株価が105円と低いことの裏返しでもあるため、業績は確認してください。

【5位】カナミックネットワーク(3939)総合12.18%

50,500円で、優待5,400円分 + 配当750円
プライム/情報・通信業 権利確定:9月 優待10.69%+配当1.49%

カナミックネットワークは介護・医療向けのクラウドサービス会社です。優待はフィットネスジム「アーバンフィット24」の体験チケット(5,400円相当)で、レンタルタオル・ウェア・シューズが付いています。

同伴者1名を含む2名まで利用できるので、1枚で2人ぶんの体験になります。配当は1株7.5円で、配当利回りは1.49%です。

本業のソフトウェア事業とは直接つながらない優待ですが、同社はヘルスケア領域でジムも運営しています。ジムに通う習慣があるかどうかで価値が変わります。

【6位】アドヴァングループ(7463)総合11.15%

94,200円で、優待500円分 + 配当10,000円
スタンダード/小売業 権利確定:3月 優待0.53%+配当10.62%

アドヴァングループは、この記事でもっとも特徴的な1社です。優待はQUOカード500円相当で、優待利回りは0.53%しかありません。しかし配当利回りが10.62%あります。

1株あたり100円、100株で年10,000円の配当です。優待の500円と合わせると年10,500円になり、受け取る金額のほとんどが配当という構成になります。

優待利回りだけで並べたランキングでは、この銘柄は絶対に上位に出てきません。優待と配当を合わせて初めて見えてくる銘柄がある、ということを示す例です。ただし配当利回りが10%を超える水準は、業績や株価の下落を織り込んでいる可能性があるため、必ず理由を確認してください。

【7位】バロックジャパンリミテッド(3548)総合11.11%

70,200円で、優待4,000円分 + 配当3,800円
プライム/小売業 権利確定:2月、8月 優待5.70%+配当5.41%

バロックジャパンリミテッドは「MOUSSY」「SLY」などのアパレルブランドを展開する企業です。優待は店舗と通販サイトで使える電子クーポンで、2月末と8月末に1枚ずつ、年間4,000円相当になります。

配当は1株38円で、配当利回りは5.41%です。優待利回り5.70%とほぼ同じ水準で、優待と配当のバランスが取れている銘柄です。

店舗でもオンラインでも使えるので、額面を消化しやすい優待です。ブランドの服を買う機会があるかどうかで価値が決まります。

【8位】パピレス(3641)総合11.07%

99,400円で、優待10,000円分 + 配当1,000円
スタンダード/情報・通信業 権利確定:3月 優待10.06%+配当1.01%

パピレスの優待は、電子書籍レンタルサイト「Renta!」で使えるチケット交換のギフトコード10,000円相当です。3月末が権利確定日です。

10,000円という額面は今回の10社で最大級で、優待利回りだけで10.06%あります。配当は1株10円で1.01%です。

本を読む習慣がある人にとっては、金券とほぼ同じ価値になります。一方で読まない人には使い道がありません。自社サービス型の優待に共通する性質です。

【9位】BRUNO(3140)総合9.98%

101,700円で、優待9,000円分 + 配当1,150円
グロース/卸売業 権利確定:6月 優待8.85%+配当1.13%

BRUNOは調理家電やインテリア雑貨を手がける企業で、RIZAPグループに属しています。優待はRIZAPグループの商品9,000円相当で、6月末が権利確定日です。

投資額101,700円に対して年9,000円相当なので、優待利回りは8.85%です。配当は1株11.5円で1.13%、総合では9.98%になります。

グループ全体の商品から選べるため、健康食品から家電まで使い道が広いのが特徴です。ただし届くのは商品であって金券ではありません。

【10位】ストライダーズ(9816)総合9.84%

25,400円で、優待2,000円分 + 配当500円
スタンダード/不動産業 権利確定:3月、9月 優待7.87%+配当1.97%

ストライダーズは不動産を手がける企業で、優待はECサイト「北陸マルシェ」と自社ホテルで使える割引クーポン券です。3月末と9月末の年2回、1回1,000円相当ずつ届きます。

配当は1株5円で、配当利回りは1.97%です。優待利回り7.87%と合わせて、総合で9.84%になります。

ホテルで使う場合は事前に各ホテルへの電話予約が必要とされています。使い道が自社グループに限られるため、成田周辺を利用する機会があるかどうかで価値が変わります。

【独自集計】優待利回りが高い銘柄ほど無配が多い

この記事でいちばん伝えたいのがここです。条件を満たした560社を、優待利回りの水準で区切って無配の割合を数えました。

優待利回り 社数 無配の社数 無配の割合 平均の配当利回り
0〜1% 294社 9社 3% 2.61%
1〜2% 118社 9社 8% 1.95%
2〜3% 51社 8社 16% 1.67%
3〜5% 34社 11社 32% 1.42%
5〜10% 34社 13社 38% 1.63%
10%以上 29社 22社 76% 0.47%

優待利回り1%未満の銘柄では無配が3%しかないのに、10%を超えると76%まで上がります。平均の配当利回りも、2.61%から0.47%へと下がっていきます。

この関係には理由があります。優待を厚く出せる企業と、配当を厚く出せる企業は同じではありません。

項目 性質 理由
配当 利益がないと出せない 全株主に現金を配るため、原資が必要
優待 利益が薄くても出せる 自社商品や自社サービスなら原価だけで済む
株価が下がると どちらの利回りも自動的に上がる 受け取る金額は変わらないのに比率だけが上がる

つまり「優待利回りが極端に高い」という状態は、業績が振るわず株価が下がっているサインであることが多い、ということです。

優待利回りだけを見て選ぶと、この構造にそのまま引っかかります。配当まで含めて見れば、少なくとも「利益を出して株主に還元できている企業かどうか」の目安にはなります。

配当は「予想」ではなく「実績」で見る

この記事の配当利回りは、直近12か月に実際に支払われた配当をもとに計算しています。企業が発表している「予想配当」ではありません。

種類 内容 注意点
予想配当 企業が今期に出す予定として発表している金額 業績によって修正される
実績配当 実際に支払われた金額 すでに確定しているので動かない
記念配当・特別配当 周年記念などで一時的に上乗せされる配当 翌年は元に戻る

実績が高くても、来期も同じ金額が出るとは限りません。特に配当利回りが極端に高い銘柄では、記念配当や特別配当が含まれていないかを確認してください。これらが含まれていると、翌年の配当は大きく下がります。

買った年にはもらえない銘柄がある

この記事のランキングは「買ったその年から優待を受け取れるもの」だけを対象にしています。優待には、一定期間持たないと1円も届かないものがあります。

書かれ方 意味
【1年未満保有】1,000円 /【1年以上保有】3,000円 買った年から1,000円分もらえる
【1年以上保有】3,000円相当 買った年は対象外
【初年度】3,000円 /【2年目以降】3,500円 買った年から3,000円分もらえる
備考に「◯年以上継続保有した株主に限る」 内容欄ではなく備考にしか書かれていないことがある

見分け方は「未満」または「初年度」という言葉があるかどうかです。なお配当には、この継続保有の条件はありません。権利確定日に株主であれば、保有期間にかかわらず受け取れます。継続保有が条件の優待については長期保有優遇の株主優待10選で整理しています。

優待と配当では税金の扱いが違う

受け取る金額が同じでも、優待と配当では税務上の扱いが違います。

種類 所得の区分 課税のされ方 手間
配当 配当所得 約20.315%が源泉徴収され、申告不要を選べる 手続きなしで完結できる
優待 原則として雑所得 給与以外の所得が年20万円を超えると申告が必要 金額の評価も自分で行う

「優待は非課税」という説明を見かけることがありますが、正確ではありません。優待だけで年20万円を超えることはまれなので、結果として申告不要になっている人が多い、というのが実態に近いです。

ただし他に副収入がある場合は合算で判定されます。また住民税には20万円の基準がないため、自治体によって扱いが異なります。

自分の条件で総合利回りを計算する

株価は毎日動くので、この一覧の利回りも日々変わります。いま検討している銘柄の数字を入れて、優待と配当を合わせた総合利回りを計算できるようにしました。

株主優待の総合利回り計算ツール

株価と優待額を入れると、優待利回り・配当利回り・その合計を同時に計算します。数値を変えるとその場で計算し直します。





投資額 30,500円
年間の優待額 2,000円
年間の配当額(税引前) 2,250円
優待利回り 6.56%
配当利回り 7.38%
総合利回り 13.93%

優待と配当を合わせた総合利回りが3%を超えると、高めの水準にあたります。

※ 優待利回り=年間の優待額÷投資額×100 / 配当利回り=1株あたり配当×株数÷投資額×100
※ 配当は税引前です。実際には約20.315%が源泉徴収されます。優待の金額換算は自分にとっての価値で見積もってください。

初期値には2位のHamee(3134)の株価と、優待の年間額2,000円、1株あたりの年間配当22.5円を入れてあります。配当は税引前なので、実際には約20.315%が源泉徴収されます。

ほかの条件で株主優待を探す

この記事で扱ったのは、優待と配当の両方がある488社から選んだ10社です。優待の種類から探したい場合は、検索ページで絞り込めます。

条件で絞り込む

100株で買える株主優待の検索ページ
優待の種類・投資額・権利確定月・業種で絞り込めます。
投資額の上限を決めてから種類を選ぶと、買える範囲だけが残ります。

優待の種類ごとにまとめた記事もあります。クオカード優待株10選高利回りの株主優待30選年2回もらえる株主優待10選のほか、投資額を10万円以下に限定したい場合は投資金額10万円以下の株主優待もあります。

総合利回りで銘柄を選ぶときの4つの注意点

ここまで優待と配当を合わせた数字で並べてきましたが、この数字だけで銘柄を選ぶと外します。理由は4つあります。

注意点① どちらの利回りも株価が下がると上がる

優待利回りも配当利回りも「受け取る金額 ÷ 投資額」で計算します。受け取る金額は固定なので、株価が下がるほど利回りは自動的に上がります。

株価 投資額(100株) 優待2,000円の利回り 配当50円/株の利回り 総合
1,000円 100,000円 2.00% 5.00% 7.00%
500円 50,000円 4.00% 10.00% 14.00%
250円 25,000円 8.00% 20.00% 28.00%

株価が4分の1になれば、総合利回りは4倍に見えます。優待と配当をもらうために、株価の下落でそれ以上を失っては意味がありません。

注意点② 配当は減配される

配当は業績によって変わります。業績が悪化すれば減配や無配になり、その時点で総合利回りは大きく下がります。

特に配当利回りが極端に高い銘柄では、市場がすでに減配を織り込んでいる可能性があります。「利回りが高いから買う」のではなく、「なぜこの利回りになっているのか」を業績で確認してください。

注意点③ 優待も企業の判断でいつでも廃止できる

株主優待は法律で義務づけられた制度ではありません。企業が「やめます」と発表すればその時点で終わります。今回集めた開示情報のなかだけでも、株主優待の廃止や見送りを開示した企業が9社ありました。

さらに極端な例もあります。REVOLUTION(8894)は2024年10月に「2,000株以上の保有でQUOカードPay 6万円分(年間12万円分)」という優待の新設を発表しましたが、2025年3月11日に廃止を開示しました。一度も実施されないまま終わっています。

「優待が新設されたから買う」「利回りが高いから買う」という判断は、それだけでは危険です。利回りの高さは、その企業の業績が良いことを意味しません。

注意点④ 優待の額面と、自分にとっての価値は違う

配当は現金なので、誰が受け取っても同じ価値です。一方で優待は、自分が使えるものでなければ価値が出ません。

近くに店舗がない、そのサービスを使わない、という場合は、優待部分の利回りを差し引いて考える必要があります。その意味で、総合利回りのうち配当の比率が高い銘柄のほうが、受け取る価値が読みやすいとはいえます。

優待と配当に関するよくある質問

総合利回りとは何ですか。
優待利回りと配当利回りを足した数字です。優待利回りは「年間の優待の額面 ÷ 投資額」、配当利回りは「1株あたりの年間配当×100株 ÷ 投資額」で計算します。この記事では2026年9月1日の終値を使い、配当は「直近12か月に実際に支払われた金額」(実績)で計算しています。
配当は予想の数字ですか。
いいえ。この記事の配当は「実績」です。直近12か月に実際に支払われた配当を合計しています。企業が発表している「予想配当」とは別の数字です。予想配当は業績によって修正されることがあるため、実際に支払われた実績のほうが確かな出発点になります。ただし来期も同じ金額が出るとは限りません。
優待利回りが高い銘柄を選べばよいですか。
それが最も危険な選び方です。今回調べた560社を優待利回りの水準で区切ると、優待利回りが10%を超える29社のうち76%が無配でした。優待だけを見て選ぶと、配当がゼロの企業を掴む確率が高くなります。
無配の企業は避けるべきですか。
一概には言えません。成長のために利益を再投資している企業もあります。ただし「優待は出すが配当は出さない」という状態が続いている場合は、その理由を確認してください。業績が配当を出せる水準にないのであれば、優待そのものも続かない可能性があります。
配当利回りが10%を超える銘柄は買いですか。
まず理由を確認してください。配当利回りも「配当 ÷ 投資額」なので、株価が下がれば自動的に上がります。また記念配当や特別配当が含まれていると、翌年は大きく下がります。高い配当利回りは、市場が減配を織り込んでいるサインであることもあります。
優待と配当ではどちらが税金で有利ですか。
配当は源泉徴収で完結させられます(上場株式の配当は約20.315%が源泉徴収され、申告不要を選べます)。一方で株主優待は原則として雑所得で、給与以外の所得が年20万円を超えると申告が必要になります。詳しくは優待利回りとは?で触れています。
継続保有が条件の銘柄は入っていますか。
入れていません。この記事のランキングは、すべて「買ったその年から優待を受け取れるもの」だけです。継続保有が条件の銘柄については長期保有優遇の株主優待10選で522社ぶんを整理しています。
配当をもらうタイミングは優待と同じですか。
同じ権利確定日で決まります。権利付最終売買日までに買っておけば、その回の配当と優待の両方の権利を得られます。ただし配当の支払いは権利確定から2〜3か月後になるのが一般的です。詳しくは権利確定日とは?で解説しています。

まとめ

優待利回りだけを見ていると、受け取る金額の全体は見えません。条件を満たした560社のうち72社が無配で、優待利回りが10%を超える銘柄では76%が無配でした。

この記事のポイント

・優待と配当の両方がある488社から、総合利回りの上位10社を掲載
・1位はAFC-HDアムスライフサイエンスの総合16.11%(優待11.51%+配当4.60%)
・🔴 優待利回りが10%を超える銘柄の76%が無配
・優待利回り1%未満の銘柄では無配は3%しかない
・理由は配当は利益がないと出せないが、優待は自社商品なら原価だけで出せるから
アドヴァングループのように、優待だけで並べると出てこない銘柄がある
・配当は「予想」ではなく直近12か月の実績で見る
・優待は原則として雑所得。配当は源泉徴収で完結できる

優待を選ぶときは、まず「自分が使える優待か」を確認し、そのうえで「配当も出している企業か」を見てください。優待の額面だけで並べたランキングの上位には、配当を出せていない企業が多く含まれています。

優待の種類から探したい場合はクオカード優待株10選高利回りの株主優待30選、条件で絞り込みたい場合は100株で買える株主優待の検索ページをご覧ください。

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