KPIとは何か?わかりやすく解説

KPIとは

KPI(読み方:けーぴーあい)

 

KPIとは、目標を達成するための過程を定点観測・評価する指標のことです。
英語表記「Key Performance Indicator」の略称で、日本語では「重要業績評価指標」と呼ばれています。

もう少しわかりやすく説明すると、現状、目標を達成する水準に到達できているかどうかを計測する指標であり、平たく言うと「中間目標」とも言えます。

企業は業績等の目標を掲げて活動を行いますが、その目標を達成するには過程を踏まなければなりません。

例えば、小売店で売上アップという目標を掲げたとしましょう。

小売店で売上アップという目標を達成するには、お客さんに来店してもらい、商品を購入してもらうという過程を踏む必要があります。
更に購入単価を上げることができれば、その分売上アップにつながります。

つまり、来店客数・購買率・平均客単価を増やすという過程をこなすことで、売上アップという目標を達成できるわけです。

ですので「来店客数・購買率・平均客単価」をKPIとして設定し、モニタリングすることで、最終的な目標である「売上アップ」を達成できるかどうかを計測することができます。
これによって「来店客数・購買率・平均客単価」が伸びていれば順調、伸び悩んだり減少しているようなら順調ではないと評価できます。

KPIは目的を明確化したり、進捗状況を把握できるというメリットがあり、順調でない場合はすぐさま軌道修正できるようになります。

また、KPIは目標に合ったものを設定する必要があるので業種や目的によって異なります。
SaaS企業などのサブスク型ビジネスなどは「会員数」「MRR(月間経常収益)」や「解約率」などがKPIになりますし、YouTubeの運用を始めるのであれば「チャンネル登録者数」や「総再生時間」などがKPIになります。
ですのでその目標に合ったKPIを設定することが重要となります。

 

KPIメモ

・目標を達成するための過程を定点観測・評価する指標のこと
・わかりやすく言うと、現状、目標を達成する水準に到達できているかどうかを計測する指標
・KPIは目的を明確化したり、進捗状況を把握できるというメリットがある
・KPIは目標に合ったものを設定する必要があるので業種や目的によって異なる

 

KPIと株式投資

KPIはビジネス全般で使われるものですが、株式投資の投資判断に役立つ指標でもあります。

株式投資をする時は「今後成長するかどうか」を1つの判断材料にしますが、この時にKPIを活用することができます。

例えば、先ほども少し触れたSaaS企業に投資すると考えたとしましょう。
SaaS企業は月額利用料で収益を得るサブスク型ビジネスが多くなっており、基本的に利用者が解約しない限り、毎月決まった売上が発生します。
このように毎月繰り返し発生する売上を「MRR(月次経常収益)」といい、SaaS企業において重要なKPIの1つとなります。
そしてこの収益を支える項目として「利用者数」や「解約率」などがあり、これらもKPIの1つとなります。

わかりやすくグラフで確認してみましょう。

 

 

例えば、月額利用料9,800円のクラウドサービスを提供するSaaS企業があったとします。

上記グラフを見ると利用者数は新規顧客の獲得や、解約率の低下によって右肩上がりとなっています。
それに伴い、毎月繰り返し発生する収益(MRR)も右肩上がりで増加しているのがわかります。

つまり、この企業が成長するかどうかを判断する時は「MRR、利用者数、解約率(新規顧客獲得数)等」などのKPIをモニタリングすることで順調に成長しているかどうかを評価できます。

一般的に企業の成長性を分析する時は売上高や利益を用いることが多いですが、このようにKPIに着目することでより正確な分析を行うことができます。

KPIと比較される用語

KPIと類似した用語、比較される用語として「KGI」や「KFS」があります。

KGIとは

KGIとは「Key Goal Indicator」の略で、日本語では「重要目標達成指標」と訳されます。

KPIは目標を達成する過程を数値化した指標ですが、KGIは簡単に言うと最終目標(ゴール)を数値化した指標となります。
つまり、KPIは、KGIを達成するために重要な指標となります。

KGIは目標を明確にできたり、モチベーションアップにつながるというメリットがあります。

例えば、最終目標を「売上高1億円(前年比50%増)」としているのなら、この「売上高1億円(前年比50%増)」という数字がKGIとなります。

最終目標を「売上アップ」とした場合、どれくらいの売上アップを目指しているのか曖昧で「次にどのような行動を取ればよいのか」といった具体的なプランを立てるのが難しく、従業員のモチベーションが低下してしまう恐れがあります。

しかし、KGIを設定することで「売上高1億円(前年比50%増)」といったように目標を明確化でき、共有できるようになるので「次にどのような行動を取ればよいかを具体的に考えられる」などのメリットが生まれます。
次のビジョンが見えることで従業員のモチベーションアップにもつながります。

KFSとは

KFSとは「Key Factor for Success」の略で、日本語では「重要成功要因」と訳されます。

言葉の通り、最終目標を達成するための「重要な成功要因」を指します。

例えば、売上高1億円(前年比50%増)という最終目標があったとしたら、客単価をあげたり、新規顧客を獲得したり、解約率を減らしたりすることで目標を達成できます。

つまり、売上高1億円(前年比50%増)という最終目標に対する重要な成功要因(KFS)は、客単価・新規顧客獲得・解約率となります。

では、KPIとの違いは何なのかということですが、KFSは「要因」であり、KPIは「その要因を数値化したもの」となります。

簡単に説明すると「売上○○円アップ(KGI)→客単価をあげる(KFS)→客単価を前年比15%増にする(KPI)」といったような形になり、KPI・KGI・KFSは密接な関係にあることがわかります。

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