NT倍率とは何か?わかりやすく解説

NT倍率とは

NT倍率(読み方:えぬてぃーばいりつ)

 

NT倍率とは、日経平均株価(日経225)」を「TOPIX(東証株価指数)」で割って算出された数値のことです。
日経平均株価の「N」とTOPIXの「T」、それぞれの頭文字をとって「NT倍率」と呼ばれています。

NT倍率は、両指数の相対的な強さを表す指標となっており、現在の市場で日経平均株価とTOPIXのどちらが強いのかを判断することができます。

NT倍率が上昇しているときはTOPIXよりも日経平均株価のほうが強く、低下しているときは日経平均株価よりもTOPIXのほうが強いことを表しています。

NT倍率は、通常10倍~12倍程度で推移すると言われていますが、近年は上昇傾向にあり、2020年現在は過去最高水準の14倍で推移しています。

NT倍率の計算式

NT倍率は、冒頭で説明したとおり、日経平均株価をTOPIXで割って算出された数値となります。

計算式は次の通りです。

日経平均株価÷TOPIX=NT倍率

 

例えば、日経平均株価が「23,567円」で、TOPIXが「1,625ポイント」だった場合は、次のように計算します。

23567÷1625=14.5

NT倍率は「14.5倍」であることがわかります。

 

NT倍率メモ

・NT倍率とは日経平均株価をTOPIXで割った数値のこと
・日経平均株価の「N」と、TOPIXの「T」の頭文字をとって「NT倍率」と言う
・NT倍率は両指数の相対的な強さを表す指標である
・通常は10倍~12倍程度で推移し、2020年現在は過去最高水準の14倍で推移している

 

NT倍率の見方

NT倍率は日経平均株価とTOPIXの相対的な強さを表すものですが、具体的にどういうことがわかるのでしょうか。

基本的な見方として、以下の3項目とNT倍率を見てわかることについて説明していきます。

・NT倍率の基準
・NT倍率が高い
・NT倍率が低い
・NT倍率を見てわかること

1つずつ確認していきましょう。

NT倍率の基準

NT倍率の基準は、一般的に10倍~12倍とされています。

その水準よりも上昇している場合は高い、下落している場合は低いという判断がされます。
近年はNT倍率が上昇傾向にあり、14倍以上の水準で推移しているため、高い水準にあるとされています。

NT倍率が高い

それでは、NT倍率が高いとどういう見方ができるのでしょうか。

基本的な見方として、NT倍率が高い(上昇している)場合は、TOPIXよりも日経平均株価のほうが強いことを表しています。

もう少し具体的に説明すると、

・TOPIXの上昇率<日経平均株価の上昇率
・TOPIXの下落率>日経平均株価の下落率

NT倍率が上昇しているときは、TOPIXの上昇率よりも日経平均株価の上昇率のほうが高い、または日経平均株価の下落率よりもTOPIXの下落率のほうが高いことを表しています。

NT倍率が高い水準にある場合は、日経平均株価は買われ過ぎで、TOPIXは出遅れ気味という見方ができます。

NT倍率が低い

それでは、反対にNT倍率が低いとどういう見方ができるのでしょうか。

基本的な見方として、NT倍率が低い(下落している)場合は、日経平均株価よりもTOPIXのほうが強いことを表しています。

もう少し具体的に説明すると

・TOPIXの上昇率>日経平均株価の上昇率
・TOPIXの下落率<日経平均株価の下落率

NT倍率が下落しているときは、日経平均株価の上昇率よりもTOPIXの上昇率のほうが高い、またはTOPIXの下落率よりも日経平均株価の下落率のほうが高いことを表しています。

NT倍率を見てわかること

株式市場全体が上昇していくときは、TOPIXよりも日経平均株価のほうが早く上昇しやすいと言われています。
そのため、NT倍率が高い時は、株式市場全体が上昇傾向にあるという見方ができます。

他には注目されているセクターを判断することもできます。

日経平均株価は、東証1部に上場する銘柄の中から、225銘柄を選んで平均株価を算出した指数となります。
ハイテク関連株や輸出関連株外需関連株などの値がさ株(株価の高い銘柄)の影響を受けやすいという特徴があります。

一方でTOPIXは、東証1部に上場する全銘柄の時価総額をもとに算出した指数となります。
内需関連株などの時価総額が大きい銘柄の影響を受けやすいという特徴があります。

つまり、日経平均株価が強いときは「ハイテク関連株や輸出関連株(外需関連株)が強い」という見方ができ、TOPIXが強いときは「内需関連株が強い」という見方ができます。

 

NT倍率メモ

・NT倍率が高いとTOPIXよりも日経平均株価のほうが強いことを表している
・NT倍率が低いと日経平均株価よりもTOPIXのほうが強いことを表している
・また、NT倍率を見ることで注目されているセクターを判断することもできる

 

NT倍率を活用した投資法

NT倍率を見ることで注目されているセクターなどを判断できます。
ですから、NT倍率が上昇しているのなら「ハイテク関連株や輸出関連株(外需関連株)」、低下しているのなら「内需関連株」に市場がシフトしているという見方ができ、投資の判断材料に役立てることができます。

他にも、NT倍率を活用した投資方法は色々とあります。
代表的なものとして「ペアトレード」があります。

ペアトレードとは、相関性の高い2つの銘柄の価格差を利用して利益を狙う手法のことで、サヤ取りとも呼ばれています。

わかりやすく説明すると、よく似た値動きをする2銘柄を選び、割安な銘柄を買い、割高な銘柄を売りで保有し、価格差が小さくなったところで反対売買を行い利益を狙う手法となります。
株式の場合は、同じ業種の上位銘柄は似たような値動きをすると言われています。

NT倍率を活用したペアトレードでは、日経平均株価とTOPIXを投資対象にします。
2つの株価指数は対象銘柄や算出方法に違いはありますが、似たような値動きをすることが多いからです。

ただ、株価指数は金融商品じゃないので直接投資することはできません。
そのため、「株価指数に連動するETF」や「先物取引」を利用してペアトレードを行います。

例えば、NT倍率が上昇している場合は、日経平均株価が高く、TOPIXが安いという見方ができるので、ETFで投資する場合は「日経平均連動のETFを売り」「TOPIX連動のETFを買い」で保有し、価格差が小さくなったら決済します。

反対にNT倍率が低下している場合は、日経平均株価が安く、TOPIXが高いという見方ができるので、「日経平均連動のETFを買い」「TOPIX連動のETFを売り」で保有し、価格差が小さくなったところで決済します。

このようにNT倍率を活用して「2つの指数の価格差」を利用して投資を行うこともできます。

但し、相場はさまざまな要因で動きますので、確実に利益を得られる手法ではありません。
この点はよく理解した上で取引をするようにしましょう。

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