
松井証券は「1日の約定代金合計50万円まで手数料0円」という料金体系のネット証券です。1回いくら、ではなく1日の合計で決まるのが最大の特徴です。
そして25歳以下なら、金額にかかわらず国内株の売買手数料は無料です。少額から始める人と若い人に、はっきり有利に設計されています。
この記事では、50万円を超えたときに割高になる弱点と、向いていない人まで正直に書きます。
この記事でわかること
・25歳以下が無料になる条件
・米国株を約4,900銘柄扱っていること
・一日信用取引でデイトレ手数料が0円になる仕組み
・PTS(夜間取引)で16時以降も売買できること
・IPOに事前入金なしで申し込めること
・投信残高ポイント(最大年1%)
・50万円を超えると割高になる弱点
・松井証券に向いていない人
※ 本記事の手数料・サービス内容は2026年8月時点で公表されている情報にもとづきます。条件は変更されることがあるため、申込前に必ず公式サイトでご確認ください。
目次
結論:松井証券が向いている人
・25歳以下の人
・デイトレをしたい人
・夜しか取引時間がない人
・IPOに資金を寝かせず申し込みたい人
・投資信託を長く持ちたい人
・1約定ごとの手数料コースを使いたい人
・クレカ積立のポイントを最優先する人
・単元未満株を1株ずつ買い集めたい人
松井証券は1日50万円までなら0円ですが、50万円を1円でも超えると1,100円かかります。
一方でSBI証券や楽天証券は、条件を満たせば国内株の手数料が金額にかかわらず0円です(2023年秋から)。
つまり「1日にいくら動かすか」だけで結論が変わります。
松井証券とは(100年を超える老舗)
松井証券は1918年(大正7年)創業の証券会社です。ネット証券というと新興のイメージがありますが、松井証券は100年以上の歴史を持つ老舗です。
1998年に日本で初めて本格的なインターネット取引を始めた会社でもあり、ネット証券の草分けにあたります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 創業 | 1918年(大正7年) |
| 国内株の手数料 | 1日の約定代金合計で決まる(ボックスレート) |
| 25歳以下 | 国内株の売買手数料が無料 |
| 米国株 | 取扱あり(約4,900銘柄) |
| 単元未満株 | 売却のみ対応(買付は不可) |
| PTS(夜間取引) | 対応 |
| 口座管理料 | 無料 |
| 口座開設 | 最短即日(スマホで本人確認) |
※ 2026年8月時点の公表情報より。口座の維持費は他のネット証券と同じくかかりません。
手数料:1日の合計で決まる「ボックスレート」
松井証券の手数料は、1回の取引ごとではなく、1日の約定代金合計で決まります。これをボックスレートと呼びます。
約定代金の合計は40万円 → 手数料は0円
1回ごとに課金される証券会社なら4回分かかりますが、松井証券は何回売買しても合計額でしか課金されません。
| 1日の約定代金合計 | 手数料(税込) | 25歳以下 |
|---|---|---|
| 50万円まで | 0円 | 0円 |
| 100万円まで | 1,100円 | 0円 |
| 200万円まで | 2,200円 | 0円 |
| 以降100万円ごと | 1,100円ずつ加算 | 0円 |
| 上限 | 110,000円 | — |
※ 2026年8月時点。25歳以下は26歳になる月の最終営業日の取引分まで無料(松井証券公表)。
ボックスレートは現物取引と信用取引で別々に計算されます。現物で50万円、信用で50万円なら、合計100万円でもそれぞれ0円です。
🔴 松井証券は米国株も買える(よくある誤解)
「松井証券は米国株を扱っていない」と書かれた記事がまだ残っていますが、これは古い情報です。
現在は約4,900銘柄の米国株を取り扱っており、これはネット証券の中でも多い部類に入ります。
| 項目 | 松井証券の米国株 |
|---|---|
| 取扱銘柄数 | 約4,900銘柄 |
| 売買手数料 | 約定代金×0.495%(上限22米ドル) |
| 為替手数料 | 無料(円とドルの両替スプレッド) |
| NISA口座での売買手数料 | 0円 |
| 米国株の信用取引 | 対応(0.33%・上限16.5米ドル) |
為替手数料が無料というのは地味に効きます。米国株は買うときと売るときの2回、円とドルを行き来するため、往復のコストが積み上がるからです。
デイトレなら手数料0円「一日信用取引」
その日のうちに買って売る(あるいは売って買い戻す)取引を、松井証券では一日信用取引という専用の枠で扱っています。
・売買手数料は金額にかかわらず0円
・1日の約定代金合計が100万円以上なら、金利・貸株料も年0%
・その日のうちに決済する必要がある(持ち越し不可)
通常の信用取引は金利や貸株料がかかりますが、一日信用取引は日をまたがないことを条件にコストをほぼゼロにしている設計です。デイトレードを前提にするなら、これは相当に強い条件です。
一日信用取引はその日のうちに決済しなければなりません。決済されないまま引けを迎えると、証券会社側で強制的に決済されます。
「思ったより下がったから明日まで持とう」ができない取引だと理解しておいてください。
夜も取引できる(PTS・夜間取引)
PTSとは、証券取引所を通さずに株を売買できる私設の取引システムのことです。松井証券はこのPTSに対応しています。
| 取引の場 | おおまかな時間帯 |
|---|---|
| 証券取引所(東証) | 9:00〜11:30 / 12:30〜15:30 |
| PTS(夜間) | 夕方から深夜まで売買できる |
日中に相場を見られない会社員にとって、これは大きな違いです。とくに決算発表は15時以降に出ることが多いため、内容を見てその日のうちに動けるかどうかは結果を左右します。
※ PTSの取引時間・対象銘柄・手数料は変更されることがあります。最新の条件は公式サイトでご確認ください。
IPOは事前入金がいらない
IPO(新規公開株)の抽選は、多くの証券会社で申込時点で購入代金を口座に入れておく必要があります。資金が拘束されるため、複数社に同時申込みするには相応の現金が必要でした。
松井証券は当選してから入金すればよい方式です。
資金が少ないうちほど、この差は大きく効きます。同じ資金で複数社に同時申込みできるためです。
投資信託:持っているだけでポイントが貯まる
松井証券には投信残高ポイントサービスがあります。投資信託を保有しているだけで、残高に応じて松井証券ポイントが貯まる仕組みです。
還元率は銘柄ごとに違い、最大で年1%です。松井証券は2026年8月時点で「主要ネット証券5社と比べて業界最高水準」と公表しています。
信託報酬の高い銘柄ほど還元率が高くなる傾向がある点は理解しておいてください。還元があるからといって、高コストの銘柄が有利になるとは限りません。
また松井証券は投資信託の購入時手数料が0円です。投資信託を長く持つ人にとっては、残高ポイントの分だけ実質コストが下がります。
松井証券のデメリット(3つ)
1日51万円の取引で1,100円かかります。SBI証券・楽天証券は条件つきで同じ取引が0円です。国内株を1日100万円前後で動かす人には、松井証券は不利です。
他社は「1約定ごと」と「1日定額」を選べますが、松井証券はボックスレートの一本です。1日1回だけ大きく買う人には、この方式は合いません。
松井証券の単元未満株は売却のみの対応です。1株ずつ買い集めたい人は、SBI証券のS株やマネックス証券のワン株など、買付に対応している会社を選ぶ必要があります。
他のネット証券と比べるとどうか
| 比較項目 | 松井証券 | SBI・楽天 | マネックス |
|---|---|---|---|
| 国内株 1日50万円 | 0円 | 0円(条件あり) | 550円〜 |
| 国内株 1日200万円 | 2,200円 | 0円(条件あり) | 2,750円 |
| 25歳以下 | 無料 | 年齢条件なし | 年齢条件なし |
| 単元未満株の買付 | 不可 | 可 | 可(ワン株) |
| IPO事前入金 | 不要 | 必要 | 必要 |
| クレカ積立 | なし | あり | あり(dカード) |
※ 2026年8月時点の各社公表情報より作成。手数料0円には電子交付の設定などの条件が付く場合があります。
証券口座は複数持っても維持費はかかりません。「デイトレとIPOは松井証券、積立とクレカ積立は別の会社」という使い分けは、実務上まったく無理がありません。
口座の維持費が無料である以上、1社に絞る理由のほうが薄いのです。
口座開設の流れ
本人確認書類の住所と入力した住所が1文字でも違うと差し戻しになります。「1-2-3」と「一丁目2番3号」の違いでも止まります。
書類に書いてあるとおりに、そのまま写してください(→ 口座開設の必要書類)。
松井証券に関するよくある質問
まとめ
松井証券は「1日50万円以内」と「25歳以下」に特化して強い証券会社です。逆にそこを外れると、他社のほうが安くなります。
この記事のまとめ
・50万円まで0円。50万円超で1,100円、以降100万円ごとに1,100円
・25歳以下は金額にかかわらず無料
・現物と信用は合算されない
・米国株は約4,900銘柄。為替手数料は無料
・一日信用取引は手数料0円(100万円以上なら金利・貸株料も0%)
・PTSで夕方以降も売買できる
・IPOは事前入金が不要
・単元未満株は売却のみ。クレカ積立はなし
・1日100万円前後で売買するなら他社のほうが安い
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