SBIネオモバイル証券は終了。今どこで1株投資?

SBIネオモバイル証券(ネオモバ)は、2024年1月9日にSBI証券へ統合され、サービスを終了しました。現在、ネオモバの口座を新しく開設することはできません。

結論を先に言うと、ネオモバでできたことは、今はSBI証券をはじめとする主要ネット証券で、当時より良い条件でできます。1株から買えて、買付手数料は無料で、しかもNISAが使えます。

この記事では、当時の口座と株がどうなったのかと、同じことを今どこでやればいいのかを整理します。

この記事でわかること

・ネオモバが終了するまでの経緯(時系列)
・持っていた株と現金はどうなったか
・Tポイントの扱い(Vポイントへの統合)
・ネオモバの機能が今どこで使えるかの対応表
・1株から買える証券会社の比較
・月額220円「取引放題」に相当するものはあるか
・ひとかぶIPOの代わり
・単元未満株を買うときの注意点

結論:2024年1月にSBI証券へ統合された

SBIネオモバイル証券(読み方:エスビーアイ ネオモバイル しょうけん)

2019年にサービスを開始した、SBIグループとCCC(Tポイント運営会社)の合弁によるスマホ専業の証券会社です。Tポイントで1株から株が買えるという点が最大の特徴でした。

現在の状況

2024年1月9日付でSBI証券に統合され、法人としても消滅しました
・新規の口座開設はできません
・「ネオモバ」というサービス名も現在は使われていません
・当時の利用者の口座・資産はSBI証券へ引き継がれています

ネオモバが果たした役割は、「数百円から株が買える」という体験を広めたことでした。その体験は今、主要ネット証券の標準機能になっています。

終了までの経緯(時系列)

1

2019年4月 サービス開始
1株投資の入口として

Tポイントで株が買える、月額実質20円(サービス利用料220円 − 期間限定Tポイント200円)で取引し放題、という料金体系が話題になりました。

2

2023年 SBI証券への統合を発表
新規口座開設の受付を終了

SBI証券自身が単元未満株「S株」の買付手数料を無料化するなど、ネオモバの独自性が薄れたことが背景にあります。

3

2024年1月9日 SBI証券に統合
サービス終了

利用者の口座はSBI証券に引き継がれ、保有していた株式と預り金もSBI証券の口座へ移されました。

4

2024年4月 TポイントがVポイントへ統合
ポイント側も再編

Tポイントは三井住友グループのVポイントと統合されました。現在、SBI証券ではVポイントをはじめ複数のポイントから貯めるものを選べます。

持っていた株と現金はどうなったか

項目 統合後どうなったか
保有していた株式 SBI証券の口座へ移管されました。取得価額も引き継がれています
預り金(現金) 同じくSBI証券の口座へ移管
サービス利用料 サービス終了とともに発生しなくなりました
定期買付の設定 そのまま引き継がれてはいないため、SBI証券側で設定し直す必要があります
ログイン情報 SBI証券のIDとパスワードに変わっています
心当たりがある人へ

「ネオモバに株を置いたまま忘れていた」という場合、資産は消えていません。SBI証券の口座に移っています。
ログインできない場合は、SBI証券のカスタマーサービスに問い合わせて、口座の有無と再設定の手続きを確認してください。
※ 手続きの詳細と最新の案内は、SBI証券の公式サイトでご確認ください

Tポイントはどうなったか

ネオモバの代名詞だったTポイント投資も、ポイント側の再編で形が変わりました。

当時(ネオモバ)
Tポイントで株を買える
毎月Tポイントが付与される
Tポイント経済圏に限定
現在(SBI証券)
Vポイント・Pontaポイントなど
貯めるポイントを選べる
投信積立でも付与される

Tポイントは2024年4月にVポイントと統合されました。旧Tポイントの残高はVポイントに引き継がれています。ポイントで投資できるという機能自体は失われておらず、選択肢は当時より広がっています。

※ ポイントの付与条件・交換先は変更されます。最新の内容は各社の公式サイトでご確認ください。

ネオモバの機能は今どこで使えるか

旧記事で紹介していた機能が、現在どうなっているかの対応表です。

ネオモバの機能 今はどこで使えるか 当時との違い
1株(単元未満株)で買える SBI証券「S株」/楽天証券「かぶミニ」/マネックス証券「ワン株」ほか 買付手数料が無料の会社が多い
ポイントで株を買う SBI証券(Vポイント等)/楽天証券(楽天ポイント)ほか 対応するポイントの種類が増えた
定期買付 主要ネット証券の積立サービス 投資信託の積立と合わせて設定できる
NISA 主要ネット証券で単元未満株もNISA成長投資枠の対象 ネオモバはNISA非対応だった。ここが最大の改善点
ひとかぶIPO 通常のIPO抽選(単元単位)が中心 1株単位でのIPO申込は一般的ではない
月額の取引放題 該当なし(そもそも国内株の手数料が0円になった) 定額を払う必要自体がなくなった

とくに大きいのがNISAです。ネオモバはNISA口座に対応していませんでした。今の単元未満株はNISAの成長投資枠で買えるため、配当も売却益も非課税にできます。

1株から買える証券会社の比較

現在の主な選択肢です。

証券会社 サービス名 買付手数料 特徴
SBI証券 S株 無料 売却も手数料無料。ネオモバから移った人はここに口座がある
楽天証券 かぶミニ 無料 リアルタイム取引に対応(スプレッドあり)。寄付取引も選べる
マネックス証券 ワン株 無料 売却時は手数料がかかる。dポイント連携
auカブコム証券 プチ株 無料 プレミアム積立(毎月の自動買付)に対応
松井証券 単元未満株の取引 無料 売却時は手数料がかかる

※ 2026年8月時点で確認した一般的な内容です。手数料・約定タイミング・対象銘柄は変更されます。申込前に各社の公式サイトで最新の条件をご確認ください。特定の会社を推奨するものではありません。

選ぶときの視点

ネオモバから移った人:すでにSBI証券に口座があります。そのまま「S株」を使うのが最短です
リアルタイムで売買したい:楽天証券の「かぶミニ」
売却も無料にしたい:売却手数料の有無は会社ごとに違うので確認を
普段使うポイントに合わせたい証券会社の比較記事で整理しています

月額220円の「取引放題」に相当するものはあるか

ありません。ただしその必要がなくなったと言うほうが正確です。

当時のネオモバ
月間の約定代金50万円まで
月額220円
(期間限定Tポイント200円の還元あり)
現在の主要ネット証券
単元未満株の買付
0円
月額の固定費なし

ネオモバのデメリットとして挙げられていた「取引しない月も220円かかる」という問題は、そもそも定額制がなくなったことで解消しました。これがネオモバの独自性が失われた最大の理由でもあります。

ひとかぶIPOの代わりは

ネオモバの「ひとかぶIPO」は、1株からIPOに申し込めるという珍しいサービスでした。現在、これと同じ形のサービスは一般的ではありません。

やりたいこと 現在の選択肢
少額でIPOに参加したい 株価の低い銘柄のIPOに単元(100株)で申し込む。ブックビルディングへの参加が必要
資金を拘束されずに申し込みたい 事前入金が不要な証券会社(松井証券など)を使う
資金量に関係なく当選確率を確保したい 完全平等抽選の証券会社(マネックス証券など)に申し込む
上場直後の銘柄を少額で買いたい 上場後に単元未満株で買う(IPOの抽選とは別物になる)

IPOの当選確率と抽選方式については主幹事証券会社の記事で詳しく扱っています。

ネオモバのデメリットは解消されたのか

旧記事でネオモバの注意点として挙げていた項目が、現在どうなっているかを確認します。結果として、5つのうち4つが解消しています。

当時のデメリット 現在(主要ネット証券) 解消
取引しない月も利用料220円がかかる 月額の固定費はない。買付手数料も無料
NISA口座に対応していない 単元未満株もNISA成長投資枠の対象
投資対象が少ない 国内株・米国株・投資信託・ETFREITまで扱える
1つのアプリで完結しない場面がある 単元株も単元未満株も同じ口座・同じアプリで扱える
リアルタイムで売買できない 多くは1日数回の約定タイミング。楽天証券「かぶミニ」はリアルタイム対応

残っているのは「リアルタイムで売買できない」という単元未満株そのものの制約だけです。これはネオモバ固有の欠点ではなく、単元未満株の仕組みに由来します。

※ WealthNavi for ネオモバなど、ネオモバ経由で提供されていた提携サービスについては、各サービスの提供元にご確認ください。

単元未満株を買うときの注意点

1株から買えるのは大きな利点ですが、単元株(100株)とは条件が違います。

1

指値注文ができないことが多い
価格を指定できない

多くのサービスでは、1日に数回決まったタイミングで成行約定します。注文を出してから約定するまでに株価が動く可能性があります。

2

議決権がない

議決権は1単元につき1つです。99株以下では株主総会で議決権を行使できません。

3

株主優待の対象外が多い

優待は「100株以上」を条件にする企業が大半です。単元未満株では受け取れないことがほとんどです。

4

売却時に手数料がかかる会社がある

買付は無料でも、売却は約定代金に対して一定率の手数料がかかることがあります。買う前に売却時の条件を確認してください。

5

配当金は株数に応じて受け取れる

ここは単元株と同じです。1株でも保有していれば、その株数分の配当を受け取れます。NISA口座なら非課税にできます(株式数比例配分方式の設定が必要)。

詳しくは単元未満株の記事で扱っています。

※ 本記事はサービスの経緯と現在の選択肢を整理したものであり、特定の金融商品や取引を勧めるものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。

SBIネオモバイル証券に関するよくある質問

SBIネオモバイル証券は今も使えますか?
使えません。2024年1月9日にSBI証券へ統合され、サービスは終了しました。新規の口座開設もできません。
ネオモバに預けていた株はどうなりましたか?
SBI証券の口座へ移管されています。取得価額も引き継がれているため、資産が失われたわけではありません。ログインできない場合はSBI証券のカスタマーサービスに問い合わせてください。
サービス利用料の220円はまだ引き落とされていますか?
サービス終了とともに発生しなくなりました。現在のSBI証券には月額の口座管理料はありません。
Tポイントで買った株はどうなりましたか?
購入方法にかかわらず、保有していた株式としてSBI証券に移管されています。Tポイント自体は2024年4月にVポイントへ統合されました。
今、1株から株を買える証券会社はどこですか?
SBI証券「S株」、楽天証券「かぶミニ」、マネックス証券「ワン株」、auカブコム証券「プチ株」など主要ネット証券が提供しています。いずれも買付手数料は無料が一般的です。
ネオモバはNISAが使えませんでしたが、今は使えますか?
使えます。現在は主要ネット証券で単元未満株もNISAの成長投資枠の対象です。配当金を非課税にするには、受取方法を「株式数比例配分方式」に設定しておく必要があります。
ひとかぶIPOと同じサービスはありますか?
1株単位でIPOに申し込めるサービスは一般的ではありません。少額でIPOに参加したい場合は、株価の低い銘柄に単元で申し込む、事前入金が不要な証券会社を使う、といった方法になります。
LINE証券も終了したと聞きましたが本当ですか?
はい。LINE証券も株式取引サービスを終了しています。少額投資に特化したサービスは、主要ネット証券が同等の機能を手数料無料で提供するようになったことで役割を終えた形です。

まとめ

SBIネオモバイル証券は役目を終えました。その理由は、ネオモバがやっていたことを主要ネット証券が無料でやるようになったからです。利用者にとっては条件が良くなった形で引き継がれています。

この記事のまとめ

・ネオモバは2024年1月9日にSBI証券へ統合され終了した
・口座・株式・預り金はSBI証券へ移管済み。資産は消えていない
・月額220円のサービス利用料は発生しなくなった
・Tポイントは2024年4月にVポイントへ統合された
・1株投資はSBI証券「S株」など主要ネット証券で買付手数料無料
・ネオモバはNISA非対応だったが、今の単元未満株は成長投資枠で買える
・単元未満株は指値できない・議決権なし・優待対象外が多い点に注意
・売却時の手数料は会社ごとに違うので買う前に確認する

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