株価指数とは何か?わかりやすく解説

株価指数とは

株価指数(読み方:かぶかしすう)

 

株価指数とは、株式市場全体や特定の銘柄群など、大きなグループの値動きを表したものです。
複数の銘柄の株価を一定の計算方法でひとつにまとめ上げ、数値化した株価指標のことをいいます。

大きなグループというのは、東証1部やマザーズなど「市場ごと」や、銀行業や小売業など「業種ごと」などを指しています。

個別銘柄は企業が発表する材料や業績等で上下することもありますが、一般的に市場全体と連動性があります。
そのため、株価指数から市場全体の流れを把握し、投資判断のひとつの材料にすることもできます。

日本の株価指数で有名なものは「日経平均株価(日経225)」や「TOPIX(東証株価指数)」などがあります。
ともに東証1部に上場する銘柄を対象とした株価指数となっており、日本の株式市場全体の動きを見るときに使われたり、投資信託のベンチマークやオプション取引等の原資産として利用されています。

株価指数の計算について

株価指数の算出方法は「株価平均型」と「時価総額加重型」の2種類あります。

文字通り、株価をベースに平均を求めて算出するのが「株価平均型」、時価総額をベースに指数を算出するのが「時価総額加重型」となります。

多くの株価指数では「時価総額加重型」が用いられていますが、日本の主要株価指数である日経平均株価やアメリカの主要株価指数であるNYダウは「株価平均型」が用いられています。

 

株価指数メモ

・株価指数とは株式市場全体などの大きなグループの値動きを表したもの
・市場ごとの値動きを表したものや、業種ごとの値動きを表したものなど色々とある
・株価指数は値動きを見るだけでなく、投資信託のベンチマークやオプション取引等の原資産にも利用されている
・算出方法には「株価平均型」と「時価総額加重型」の2種類があり、多くの指数は「時価総額加重型」が用いられている

 

世界の株価指数

株価指数は、日本の株式市場を対象にしたものだけでなく、アメリカやヨーロッパ、中国などの世界各国の株価指数も存在します。

ここでは、その国の株式市場の状況を見る「世界の株価指数」について紹介しています。

主要株価指数一覧
日経平均株価(日経225) TOPIX (東証株価指数)
ダウ工業株30種平均(NYダウ) S&P500指数
ナスダック総合指数 上海総合指数
香港ハンセン指数 FTSE100指数
CAC40指数 DAX指数

日経平均株価(日経225)

日経平均株価は、日本経済新聞社が算出・公表している日本の代表的な株価指数となります。
単に「日経」や「日経平均」、「日経225」と呼ぶこともあります。

日経平均株価は、東証1部に上場する銘柄の中から225銘柄を選び、その銘柄の株価をベースにした指数となります。
単純平均ではなく、「みなし額面」と「除数」を使った特殊な計算方法を用いて、修正・調整された平均株価となります(株価平均型)。

日経平均株価(株価平均型)の特徴として、値がさ株(株価の高い銘柄)の影響を受けやすいという点があります。そのため、株式市場全体の動きが正しく反映されず、動きが一致しないこともあります。
ですから株式市場全体の動きを見るときは、次に紹介する「TOPIX」の動きもあわせて確認することが大切になります。

TOPIX(東証株価指数)

TOPIXは、東京証券取引所が算出・公表しているもので、日経平均株価に並ぶ、日本の代表的な株価指数となります。
「東証株価指数」と呼ばれることもあります。

TOPIXは、東証1部に上場する全銘柄の時価総額をベースにした指数となります(時価総額加重型)。

TOPIX(時価総額加重型)の特徴として、時価総額の大きな銘柄に影響を受けやすいという特徴があります。
ただ、日経平均株価ほど、銘柄による影響力の差は大きくありません。

また、日経平均株価は東証1部に上場する225銘柄を対象にするものですが、TOPIXは全銘柄を対象にする指数となります。
銘柄による影響力の差もそこまで大きいものではありませんので、株式市場全体の動きを見るときは、日経平均株価よりもTOPIXのほうが把握しやすいと言われています。

ダウ工業株30種平均(NYダウ)

ダウ工業株30種平均は、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス社が算出・公表しているアメリカの代表的な株価指数となります。
「NYダウ(ニューヨークダウ)」や「ダウ平均」と呼ばれることもあります。

ダウ工業株30種平均は、ニューヨーク証券取引所(NYSE)やナスダック市場(NASDAQ)に上場する30銘柄の株価をベースにした指数となります。
算出方法は、指数の連続性を保つために日経平均株価にも応用されている「ダウ式修正平均」という方法を用いて算出されています。
ダウ式修正平均は、市況変動以外での株価変動を調整するために、除数を修正して平均値を求める方法となります。

ダウ工業株30種平均の特徴として、30銘柄という少ない銘柄がもとになっているため、個別銘柄の影響を受けやすいという点が挙げられます。
また、平均株価となっているため、日経平均株価と同じように値がさ株(株価の高い銘柄)の影響を受けやすいという特徴もあります。

ダウ工業株30種平均は、アメリカの株式市場だけでなく、世界中の市場に影響を与える株価指数となっており、世界的に注目されている指数のひとつとなります。

S&P500

S&P500は、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス社が算出・公表している株価指数となります。
「S&P500種指数」や「S&P500指数」と呼ばれることもあります。

S&P500は、NYSE、NYSE American、NASDAQに上場する500銘柄の時価総額をベースにした指数で、ダウ工業株30種平均と並ぶ、アメリカの代表的な株価指数となっています。

ダウ工業株30種平均は30銘柄を対象にするものですが、S&P500は500銘柄を対象としており、アメリカの株式市場の時価総額を約8割カバーしていることから、アメリカの株式市場全体を示す指標として、世界中の投資家に利用されています。

ナスダック総合指数

ナスダック総合指数は、NASDAQに上場する全銘柄を対象とした時価総額をベースにした株価指数となります。

NASDAQとは、NASD(全米証券業協会)が開設・運営している電子株式市場のことで、アメリカにある新興企業向けの株式市場となっています。
NASDAQに上場する企業は、マイクロソフトやアップル、フェイスブックなど世界的に有名な企業が並んでいます。また、日本企業では任天堂なども上場している株式市場となっています。

NASDAQは、世界的に有名なハイテク株やIT関連株が多く上場しているため、ナスダック総合指数の全体に対して、それらの株が占める割合が高いという特徴があります。

そのため、ハイテク株やIT関連株の動向が反映されやすいと言われており、同業界の動向を読む指標として利用されています。

上海総合指数

上海総合指数は、上海証券取引所に上場する全銘柄を対象にした時価総額をベースに算出した株価指数となります。
上海証券取引所が算出・公表しています。

上海証券取引所では、人民元建てのA株と米ドル建てのB株がありますが、上海総合指数は2つをあわせた総合的な指数となります。
A株は中国人投資家や適格海外機関投資家のみが取引できるもので、B株は中国人投資家のほか外国人投資家でも取引できるものです。

上海総合指数は、国有企業も多く上場しており、中国政府の政策・思惑に左右されやすいという特徴があります。
そのため、中国の実体経済と乖離する局面も見られます。

香港ハンセン指数

香港ハンセン指数は、ハンセン指数サービス社が算出・公表している株価指数となります。
単に「ハンセン指数」と呼ばれることもあります。

香港ハンセン指数は、香港証券取引所に上場する主要銘柄(最大50銘柄)で構成される時価総額をベースにした指数となります。
主要銘柄のみで香港証券取引所の時価総額の約7割を占めるとされています。

香港ハンセン指数は、香港株式市場の動向はもちろんですが、アジアの経済動向を見るために利用されることもあり、重要な指標のひとつとなっています。

FTSE100指数

FTSE100指数は、ロンドン証券取引所の子会社であるFTSE社が算出・公表している株価指数となります。

イギリスの代表的な株価指数で、ロンドン証券取引所(LSE)に上場する時価総額上位100銘柄で構成されています。

FTSE100指数は、TOPIXなどと同じように時価総額をベースにした「時価総額加重型」の指数となります。
欧州において、ドイツのDAX指数やフランスのCAC40に並ぶ、代表的な株価指数となっています。

CAC40指数

CAC40指数は、ユーロネクスト・パリに上場する40銘柄を対象にした時価総額をベースに算出した株価指数となります。
フランスの代表的な株価指数となります。

構成銘柄には、モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトンやルノーなど、世界的に知名度のある企業も名を連ねています。

DAX指数

DAX指数は、ドイツのフランクフルト証券取引所に上場する主要30銘柄を対象にした時価総額をベースに算出した株価指数となります。
ドイツの代表的な株価指数で、「ドイツ株価指数」とも呼ばれています。

構成銘柄には、BMWやアディダスなど、世界的に知名度のある企業も名を連ねています。

株価指数の種類について

世界の株価指数をいくつか紹介しましたが、他にもさまざまな株価指数があります。

例えば、市場ごとの株価指数として、東証2部を対象にした「東証第二部株価指数」や、マザーズを対象にした「東証マザーズ株価指数」、JASDAQを対象にした「JASDAQ INDEX」などがあります。
また、証券取引所に上場しているREITを対象にした「東証REIT指数」という株価指数もあります。

他には、JPX日経インデックス400という株価指数もあります。
JPX日経インデックス400は、2014年1月から開始された比較的新しい株価指数で、東証1部・東証2部・マザーズ・JASDAQの中から400銘柄を選び、時価総額加重型で算出した株価指数となります。

他にも規模別や業種別など、さまざまな株価指数があります。

株価指数は、市場全体の値動きや特定の銘柄群の値動きを把握するために利用することができます。
ですから、どういう株価指数があって、どういう銘柄が対象になっているのか、そういうところを把握しておくと全体の動きを見るときに役立つでしょう。

株価指数は取引できるのか

株価指数は、簡単に言うと全体の値動きを表すものです。
金融商品ではありませんから直接取引することはできません。

ただ、株価指数を原資産とした先物取引や、株価指数と連動したETFなどに投資することで、株価指数へ投資したのと同じ効果を得ることができます。

また、ETFには「ブル型(レバレッジ型)」や「ベア型(インバース型)」と呼ばれるETFもあり、レバレッジを効かせた取引や、下落時にも利益を狙える商品があります。

ブル型(レバレッジ型)ETF

例えば、【1579】日経平均ブル2倍上場投信の場合、日経平均株価が2%上昇すると、日経平均ブル2倍上場投信では約4%上昇します。
変動率が2倍となるため、その分利益の額が大きくなります。
但し、下落した場合も同じように2倍になるのでリスクも大きくなります。

銘柄コード ETF名
1570 NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信
1579 日経平均ブル2倍上場投信

ベア型(インバース型/ダブルインバース型)のETF

ベア型(インバース型)は変動率が-1倍、ベア型(ダブルインバース型)は変動率が-2倍のETFとなります。
対象となる株価指数の値動きと反対の動きをするETFとなります。
例えば、【1360】日経平均ベア2倍上場投信の場合、日経平均が2%下落すると、日経平均ベア2倍上場投信では約4%上昇します。反対に2%上昇すると、約4%下落するという商品になります。

銘柄コード ETF名
1571 NEXT FUNDS 日経平均インバース・インデックス連動型上場投信
1580 日経平均ベア上場投信
1357 NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信
1360 日経平均ベア2倍上場投信

このようにETFで株価指数に対してレバレッジを効かせた取引や、下落時に利益を狙う取引が可能となります。
もちろん全てのETFが2倍の値動きをするわけではないので、リスクを抑えたい場合は通常のETF(1倍)へ投資をすると良いでしょう。

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