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ST倍率とは

ST倍率(読み方:えすてぃーばいりつ)

 

ST倍率とは、「S&P500種指数」を「TOPIX(東証株価指数)」で割って算出された数値のことです。

S&P500種指数は、アメリカの主要株価指数の1つで、「NYSE」「NYSE American」「NASDAQ」に上場する500銘柄の時価総額をベースにした指数となります。
TOPIXは、日本の主要株価指数の1つで、東証1部に上場する全銘柄の時価総額をベースにした指数となります。

S&P500種指数の「S」とTOPIXの「T」、それぞれの頭文字をとって「ST倍率」と呼ばれています。

ST倍率は、「S&P500種指数」と「TOPIX(東証株価指数)」の相対的な強さを表す指標となります。
わかりやすく言うと、アメリカの株式市場と日本の株式市場を比較して、どちらが強いのかを見る指標です。

一般的に、ST倍率が高い(上昇している)ときはアメリカの株式市場が強く、日本の株式市場は出遅れているという判断がされます。

ST倍率の計算式

ST倍率は、冒頭で説明したとおり、S&P500をTOPIXで割って算出された数値となります。

計算式は次の通りです。

S&P500÷TOPIX=ST倍率

例えば、S&P500が「3,435.56ポイント」で、TOPIXが「1,637.60ポイント」だった場合は、次のように計算します。

3,435.56÷1,637.60=2.1

ST倍率は「約2.1倍」であることがわかります。

 

ST倍率メモ

・ST倍率とは「S&P500種指数」を「TOPIX(東証株価指数)」で割って算出された数値のこと
・「S&P500種指数」と「TOPIX(東証株価指数)」の相対的な強さを表す指標
・ST倍率の計算式は「S&P500÷TOPIX=ST倍率」

 

ST倍率の見方

ST倍率は、S&P500とTOPIXの相対的な強さを表すものですが、具体的にどういうことがわかるのでしょうか。

基本的な見方としては、以下のように判断することができます。

・ST倍率が高い(上昇している)ときは米国株が強い
・ST倍率が低い(下落している)ときは日本株が強い

一般的には、ST倍率が高いほど、日本株が米国株に対して出遅れているという判断がされます。

また、ST倍率が上昇すると、押し目買いが増加する傾向にあると言われています。

ただ、ST倍率が高いからといって、必ずしも日本株が出遅れているわけではありません。
単に米国株が過熱してST倍率が高くなるケースもあるので総合的に判断することが大切です。

他には、ST倍率から注目セクターを読み取ることもできます。

日本株は製造業が中心となっていますが、米国株(S&P500)は非製造業の割合が高くなっています。
そのため、ST倍率を見ることで現在は製造業が強いのか、非製造業が強いのかを判断することもできます。

・ST倍率が上昇:米国株が強い=非製造業が強い
・ST倍率が低下:日本株が強い=製造業が強い

このようにST倍率を確認することで、現在の相場では「どのセクターが強いのか」を判断することができます。

ただ、ST倍率はそこまで注目度が高い指標ではありません。
指数の相対的な強さを見る指標としては「NT倍率」のほうが注目度は高くなっています。

 

ST倍率メモ

・ST倍率が高いと米国株が強く、ST倍率が低いと日本株が強いと判断される
・また、ST倍率が上昇すると押し目買いが増加する傾向にある
・他には、以下のように注目セクターを判断することもできる
・ST倍率が高いと非製造業が強く、製造業が強いと判断できる
・但し、「NT倍率」ほど注目度が高い指標ではない

 

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