
GMOクリック証券は、2025年9月に国内株式の売買手数料を完全無料化しました。現物・信用ともに、約定代金にかかわらず0円です。
「◯◯万円まで無料」「条件を満たせば無料」といった但し書きがない、条件なしの0円です。
ただし、この証券会社の本当の強みは手数料ではありません。CFDで金・原油・米国株といった世界中の商品を1つの口座で扱える点にあります。
この記事でわかること
・CFDで扱える商品と、株との違い
・証券コネクト口座という独自の仕組み
・外国株の現物取引がないという弱点
・IPOの取扱いが少ないこと
・どんな人に向いているか
目次
GMOクリック証券とは
GMOクリック証券は、GMOインターネットグループのネット証券です。2005年10月に設立されました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 設立 | 2005年10月 |
| グループ | GMOインターネットグループ |
| 主力 | FX・CFD。株式もあるが後発 |
| 国内株式手数料 | 0円(2025年9月〜・電話注文を除く) |
3行目が他社との最大の違いです。SBI証券や楽天証券が「株式中心でFXも扱う」のに対し、GMOクリック証券はFX・CFDを土台に株式へ広げてきた会社です。
この成り立ちが、取扱商品にも取引ツールにも表れています。
2025年9月、国内株式の手数料が完全無料になった
ネット証券の手数料無料化は2023年秋から進んでいましたが、多くは条件付きでした。
| 取引 | 手数料 |
|---|---|
| 国内株式(現物) | 0円(約定代金にかかわらず) |
| 国内株式(信用) | 0円 |
| 投資信託 | 買付手数料0円 |
| NISA | 0円 |
| FX・CFD | 取引手数料0円 |
※ 電話注文は対象外です。最新の手数料は公式サイトでご確認ください。
注目すべきは「条件なし」という点です。他社では特定のコースを選ぶ、電子交付に同意する、SORの利用に同意するといった条件が付くことがあります。
GMOクリック証券は約定代金の区分もコース選択もありません。楽天証券のゼロコースがSORの利用同意を必要とするのとは対照的です。
CFDが最大の強み
手数料が横並びになったいま、証券会社を分けるのは「何が買えるか」です。
GMOクリック証券のCFDでは、次のような商品を1つの口座で扱えます。
| 分類 | 主な対象 |
|---|---|
| 株価指数 | 日本・米国・欧州などの主要指数 |
| 商品(コモディティ) | 金・銀・銅、原油・天然ガス |
| 外国株式 | 米国の主要銘柄など(CFDとして) |
| バラエティCFD | ETFを対象としたものなど |
金や原油を株と同じ画面で売買できるのは、ネット証券のなかでも珍しい構成です。
ただしCFDは株式の現物取引とはまったく別物です。ここを混同すると危険なので、次の章で整理します。
CFDと現物株の決定的な違い
| 項目 | CFD | 現物株 |
|---|---|---|
| 保有するもの | 差金決済の契約(現物は持たない) | 株式そのもの |
| レバレッジ | かかる | なし |
| 損失の限度 | 預託金を超えることがある | 投資額まで |
| 保有コスト | 建玉を持ち越すと金利相当額がかかる | なし |
| 株主優待・議決権 | なし | あり |
| NISA | 対象外 | 対象 |
最も重要なのは3行目です。CFDはレバレッジがかかるため、相場が急変すると預けた資金を超える損失が出ることがあります。
「米国株がCFDで買える」という説明を、現物の米国株が買えるという意味で受け取ってはいけません。GMOクリック証券には外国株式の現物取引はありません。
証券コネクト口座という独自の仕組み
GMOあおぞらネット銀行と口座を連携させる仕組みです。
・買付時は自動で振替。入金を忘れて注文できないという事態が起きない
・普通預金より優遇された金利が適用される
実務上のメリットは「入金忘れがなくなる」ことです。権利付き最終日の買い付けや、IPOの申込資金など、入金のタイミングを外すと機会を失う場面で効いてきます。
ただしGMOあおぞらネット銀行の口座が別途必要です。すでに他行をメインバンクにしている人には、口座を増やす手間がかかります。
デメリットは3つ
| デメリット | 影響 |
|---|---|
| ① 外国株式の現物取引がない | 米国株を長期保有したいなら別の証券会社が必要 |
| ② IPOの取扱いが少ない | IPO狙いならSBI証券などが本命になる |
| ③ 投資信託の本数が少なめ | 積立の選択肢は大手ネット証券に劣る |
①が最も大きな制約です。CFDで米国株の値動きは取れますが、配当を受け取りながら長期で持つ、という使い方はできません。
②についても、IPOは主幹事を務める証券会社に配分が集中します。IPOを狙うなら取扱数の多い証券会社を別に持つ必要があります。
他のネット証券との比較
| 証券会社 | 国内株手数料 | 外国株(現物) | 強み |
|---|---|---|---|
| GMOクリック証券 | 0円(条件なし) | なし | CFDの品揃え・取引ツール |
| SBI証券 | 0円(ゼロ革命) | あり | IPO取扱数・総合力 |
| 楽天証券 | 0円(ゼロコース/SOR同意が必要) | あり | 楽天経済圏との連携 |
| 松井証券 | 50万円まで0円 | あり | 25歳以下は無料・サポート |
| マネックス証券 | 約定代金による | あり | 米国株の取扱銘柄数 |
※ 2026年8月時点の各社公表情報にもとづきます。条件は変更されるため、最新情報は各社サイトでご確認ください。
表の3列目を見てください。外国株の現物取引がないのはGMOクリック証券だけです。これは弱点というより、事業の方向性の違いです。
どんな人に向いているか
| 向いている人 | 理由 |
|---|---|
| 国内株を頻繁に売買する人 | 条件なしで手数料0円。回数を気にせず売買できる |
| 金や原油にも投資したい人 | CFDで1つの口座から扱える |
| FXもやっている人 | FXが主力の会社なので、ツールが使いやすい |
| GMOあおぞらネット銀行の利用者 | 証券コネクト口座で入金の手間が消える |
| 向いていない人 | 理由 |
|---|---|
| 米国株を長期保有したい人 | 外国株式の現物取引がない |
| IPO狙いの人 | 取扱数が少ない |
| 投資信託で積立したい人 | 取扱本数が大手ネット証券に劣る |
証券口座は複数持てます。国内株とCFDはGMOクリック証券、米国株とIPOは別の証券会社、という使い分けが最も現実的です。
GMOクリック証券に関するよくある質問
まとめ
GMOクリック証券は「国内株は条件なしで0円、そしてCFDで世界中の商品が買える証券会社」です。一方で外国株の現物取引はありません。
この記事のまとめ
・条件やコース選択がない点が他社との違い
・FX・CFDが主力で、株式は後発という成り立ち
・CFDで金・銀・銅、原油・天然ガス、株価指数、外国株を扱える
・CFDはレバレッジがかかり、損失が預託金を超えることがある
・証券コネクト口座で入金忘れによる機会損失を防げる
・外国株式の現物取引がない(最大の制約)
・IPOの取扱いと投資信託の本数は大手ネット証券に劣る
・国内株とCFDはこちら、米国株とIPOは別口座という使い分けが現実的
※ 本記事は2026年8月時点の情報にもとづく解説であり、特定の商品や投資判断を推奨するものではありません。手数料やサービス内容は変更される場合があるため、口座開設前に必ず公式サイトでご確認ください。
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