ポイントの株主優待10選|100株の実質利回りランキング2026年版

2026年9月時点で、100株でポイントがもらえるのは91社です。そのうち1ポイント1円としてそのまま使えるものに絞ると20社になります。

ポイントの優待は「3,000ポイントもらえる」と書いてあっても、3,000円分もらえるとは限りません。「商品購入価格の50%が上限」という条件が付いていると、3,000ポイントを使うのに6,000円の買い物が必要になります。

この記事は株主優待を出している1,653社を1社ずつ確認して作りました。データはすべて2026年9月時点のもので、次に当てはまるものは外しています。

外したもの 理由
継続保有が条件のもの 買った年にはもらえない
「購入価格の◯%まで」の上限があるもの 額面と同額以上の自腹が必要
1ポイント1円と明記されていないもの ポイントの価値が分からず、利回りを計算できない
抽選・申込が条件のもの 株を持っているだけではもらえない
◯月◯日限定の特別優待 今回限りで、翌年はもらえない

ポイントの株主優待を出している企業は91社ありましたが、上記の条件で調べると、買った年から1ポイント1円で使えるのは20社となった形です。

この記事でわかること

実質利回り上位10社を1社ずつ解説
実質利回り11〜20位の10社
103社が同じプラットフォームを使っているという事実
・「購入価格の50%まで」という上限がある3社
買った年はもらえない26社の存在
・権利確定月の偏り(3月と9月に集中
・上限つきのポイントの実質価値を計算できるツール

※ この記事は制度とデータの解説であり、特定の銘柄や売買を推奨するものではありません。優待の内容は変更されることがあるため、購入前に各社のIR情報で確認してください。

今回のランキングの決め方

今回の順位に関しては以下の条件のもとで計算してランキング化した形です。

項目 条件
銘柄数 株主優待を出している1,653社を1社ずつ確認
株数 100株(最低単元)でもらえるものだけ
保有期間 買ったその年からもらえるものだけ
ポイントの性質 1ポイント1円で、上限なく使えるものだけ
実質利回り 年間のポイント数 ÷(株価×100株)×100
株価 2026年9月1日の終値

91社を機械的に判定したあと、利回りが高い順に1社ずつ内容を読み直しています。判定の内訳は次のとおりです。

判定 社数 扱い
ポイント数が書かれている 53社 上から順に目視で検算
継続保有が条件 26社 買った年はもらえない
内容が特定できない 8社 個別に読み直して振り分け
抽選・申込・記念 3社 確実にもらえないため除外
割引率だけの記載 1社 使う金額で変わるため対象外

他の株主優待サイトの一覧と最も違うのは、ポイントの利用上限を確認している点です。「10,000ポイント」と書かれていても、購入価格の50%までしか使えないなら、受け取るのに20,000円の買い物が必要です。

ポイント優待株10選

実質利回りの上位10社です。すべて100株・買った年からもらえる・1ポイント1円で使えるという条件を満たしています。

銘柄(コード) 投資額 年間のポイント 実質利回り 権利確定
① abc(8783) 5,600円 10,000pt 178.57% 8月
② プレミアアンチエイジング(4934) 60,200円 4,700pt 7.81% 7月
③ ラオックスホールディングス(8202) 14,800円 1,000pt 6.76% 12月
④ ペットゴー(7140) 79,900円 5,000pt 6.26% 3月
⑤ フォーサイド(2330) 8,600円 500pt 5.81% 12月
⑥ ハピネス・アンド・ディ(3174) 40,000円 2,000pt 5.00% 2月
⑦ ソースネクスト(4344) 11,100円 500pt 4.50% 12月
⑧ カッパ・クリエイト(7421) 160,900円 6,000pt 3.73% 3月・9月
⑨ フロンティア・マネジメント(7038) 58,700円 2,000pt 3.41% 6月・12月
⑩ アトム(7412) 38,700円 1,000pt 2.58% 3月・9月

1位のabc(8783)だけが桁違いの数字になっています。これは「1株あたり100ポイント」という珍しい設計と、株価が56円まで下がっていることの両方によるものです。詳しくは次で説明します。

【1位】abc(8783)178.57%

5,600円で年10,000ポイント
スタンダード/その他金融業 権利確定:8月 継続保有の条件なし

不動産や金融サービスを手がける会社です。8月末の株主に1株あたり100ポイントが贈られます。

100株を持つと100株×100ポイントで10,000ポイントになります。これは企業のIR資料に「初年度100株の保有で100株✕100ポイント=10,000ポイントの付与」と明記されている数字です。株価が56円のため、投資額5,600円に対して10,000円分という計算になります。

🔴 ただし使える場所は自社グループの店舗に限られます。1ポイント1円として商品の購入に使える仕組みで、有効期限は贈呈後1年です。利回りが3桁になっているのは優待が手厚いからではなく、株価が56円まで下がっているためでもあります。買う前に、使える店舗が生活圏にあるかと、株価がここまで下がっている理由を必ず確認してください。

なお継続保有で倍率が上がり、6年以上で初年度の2.0倍になります。2026年8月21日に優待制度の一部変更が開示されているため、最新の内容はIRで確認してください。

【2位】プレミアアンチエイジング(4934)7.81%

60,200円で年4,700ポイント
グロース/化学 権利確定:7月 継続保有の条件なし

クレンジングバーム「DUO」を展開する会社です。7月末の株主に4,700ポイントと送料負担クーポンが届きます。

公式通販サイトで1ポイント1円相当として使えます。送料のクーポンが別に付くため、ポイントを商品代金にそのまま充てられる設計です。

上限の記載がない点がこの銘柄の特徴です。ポイント優待には「購入価格の50%まで」という条件が付くことがありますが、この銘柄にはその記載がありません。

【3位】ラオックスホールディングス(8202)6.76%

14,800円で年1,000ポイント
スタンダード/小売業 権利確定:12月 継続保有の条件なし

免税店や小売事業を手がける会社です。12月末の株主に1,000ポイントが付与されます。

この銘柄は交換先で価値が変わります。1,000ポイントで1,000円相当の商品と交換できるほか、1,000ポイントで2,000円相当の自社買物優待券とも交換できます。

買物優待券を選ぶと、実質的な価値は2倍になります。ポイント優待では珍しい設計で、どちらを選ぶかで利回りが6.76%と13.51%に分かれます。

【4位】ペットゴー(7140)6.26%

79,900円で年5,000ポイント
グロース/小売業 権利確定:3月 継続保有の条件なし

ペット用品の通販を手がける会社です。3月末の株主に5,000ポイントが付与されます。

自社のオンラインサイトで1ポイント=1円分として使えます。贈呈は権利確定日から3か月以内と明記されており、受け取りまでが早い部類です。

ペット用品は消耗品なので、日常的に買っている人であれば額面をそのまま消化しやすい優待です。

【5位】フォーサイド(2330)5.81%

8,600円で年500ポイント
スタンダード/情報・通信業 権利確定:12月 継続保有の条件なし

電子書籍サービス「モビぶっく」を運営する会社です。12月末の株主に500ポイントが付与されます。

株価が86円のため、100株の投資額は8,600円です。金額は500円と小さいものの、投資額に対する比率では5%台になります。

使い道は電子書籍に限られます。本を読む習慣がなければ、額面がいくらでも価値は生まれません。

【6位】ハピネス・アンド・ディ(3174)5.00%

40,000円で年2,000ポイント
スタンダード/小売業 権利確定:2月 継続保有の条件なし

ジュエリーや雑貨の専門店を展開する会社です。2月末の株主に2,000ポイントが付与されます。

この銘柄は「プレミアム優待倶楽部」というポイント交換プラットフォームを使っています。株主専用サイトで、お米やブランド牛、家電、体験ギフトなど5,000種類以上の商品と交換できます。

🔴 注意点はポイントの繰り越しができないことです。その年のうちに使い切らないと消えます。2025年11月と2026年2月に優待制度の変更が続けて開示されているため、最新の内容を確認してください。

【7位】ソースネクスト(4344)4.50%

11,100円で年500ポイント
プライム/情報・通信業 権利確定:12月 継続保有の条件なし

ソフトウェアの企画販売を手がける会社です。12月末の株主に500ポイントが付与されます。

この銘柄の強みは「1回の支払いで利用できるポイント数に制限なし」と明記されていることです。ポイント優待では「1回の会計で◯ポイントまで」という制限が付くことが多い中で、条件が緩い部類に入ります。

保有期間で金額が変わり、1年以上で550ポイント、3年以上で600ポイントです。有効期限は手元に到着してから翌年2月末日までとされています。

【8位】カッパ・クリエイト(7421)3.73%

160,900円で年6,000ポイント
プライム/小売業 権利確定:3月・9月 継続保有の条件なし

回転寿司「かっぱ寿司」を運営する会社です。3月末と9月末にそれぞれ3,000ポイントが付与されます。

1ポイント=1円相当で、コロワイドグループの店舗で使えます。かっぱ寿司だけでなく、牛角やしゃぶしゃぶ温野菜など、グループの飲食店で幅広く使える点が特徴です。

株主専用サイトで各地の特産品と交換することもできます。ポイントの有効期限は付与から1年間です。

【9位】フロンティア・マネジメント(7038)3.41%

58,700円で年2,000ポイント
プライム/サービス業 権利確定:6月・12月 継続保有の条件なし

経営コンサルティングを手がける会社です。6月末と12月末にそれぞれ1,000ポイントが付与されます。

こちらも「プレミアム優待倶楽部」を使っています。ポイントは最大3回まで繰り越せると明記されており、その年に使い切れなくても持ち越せます。

3年以上保有すると1回あたり1,100ポイントに増えます。権利確定が6月と12月という点は、3月・9月に集中しがちな優待の中では分散の選択肢になります。

【10位】アトム(7412)2.58%

38,700円で年1,000ポイント
スタンダード/小売業 権利確定:3月・9月 継続保有の条件なし

「甘太郎」などを運営するコロワイドグループの会社です。3月末と9月末にそれぞれ500ポイントが付与されます。

カッパ・クリエイト(7421)と同じ仕組みで、コロワイドグループの店舗で1ポイント=1円として使えます。投資額が3万円台と、グループの中では手が届きやすい水準です。

2026年6月12日に優待制度の変更が開示されています。この銘柄は過去にも優待内容の変更を繰り返しているため、購入前に最新のIRを確認してください。

【11位〜20位】1%台から2%台の10社

11位以下も条件は同じです。ここには誰もが知る大手も入ってきます。

銘柄(コード) 投資額 年間のポイント 利回り 使える場所
⑪ ネットプロテクションズホールディングス(7383) 39,900円 1,000pt 2.51% atone決済の値引き
⑫ ヒマラヤ(7514) 85,300円 2,000pt 2.34% 店舗とヒマラヤオンライン
⑬ じげん(3679) 44,500円 1,000pt 2.25% 航空券・ホテル予約
⑭ ウェルネット(2428) 63,200円 1,000pt 1.58% スマホ決済アプリ
⑮ バリューHR(6078) 158,100円 2,500pt 1.58% 健康管理サービス
⑯ マツキヨココカラ&カンパニー(3088) 256,900円 4,000pt 1.56% マツモトキヨシ・ココカラファイン
⑰ ウイングアーク1st(4432) 331,000円 5,000pt 1.51% 5,000種類以上の商品と交換
⑱ 大本組(1793) 208,000円 3,000pt 1.44% 5,000種類以上の商品と交換
⑲ リンガーハット(8200) 232,800円 3,300pt 1.42% リンガーハット各店
⑳ マネジメントソリューションズ(7033) 156,200円 2,000pt 1.28% 5,000種類以上の商品と交換

この中ではマツキヨココカラ&カンパニー(3088)とリンガーハット(8200)が身近です。利回りは1%台と低いものの、使える店舗数では上位10社を大きく上回ります。ポイント優待は「利回り × 使いやすさ」で見るものだと分かる並びです。

103社が同じプラットフォームを使っている

今回の調査で最も目立ったのが「プレミアム優待倶楽部」の普及です。優待マスタ1,653社を調べたところ、103社がこのプラットフォームを株主優待に採用していました。

観点 内容
仕組み 企業がポイントを付与し、株主は専用サイトで商品と交換する
交換できるもの お米・ブランド牛・スイーツ・銘酒・家電・体験ギフトなど5,000種類以上
企業側の利点 優待品の選定と発送を外部に任せられる。株主数が増えても運用が変わらない
株主側の利点 その企業と関係のない商品も選べる。使い道が広い
注意点 繰り越しの可否が企業ごとに違う。1ポイント1円「相当」で端数が出ることもある

今回の上位でも、ハピネス・アンド・ディ(3174)、フロンティア・マネジメント(7038)、ウイングアーク1st(4432)、大本組(1793)、マネジメントソリューションズ(7033)がこれを使っています。

🔴 同じプラットフォームでも、繰り越しの扱いは企業ごとに違います。フロンティア・マネジメントは「最大3回まで繰越すことができる」と明記していますが、ハピネス・アンド・ディは「優待ポイントの繰越はできません」と明記しています。同じ倶楽部だから同じ条件、とはなりません。

また表記が「1ポイント=1円相当」ではなく「1ポイント≒1円相当」となっている企業もあります。交換する商品によって、必要なポイント数が額面とわずかにずれることがあるためです。

「購入価格の50%まで」という上限がある3社

ポイント優待で最も間違えやすいのがここです。ポイントは付与されるものの、1回の買い物で使えるのが購入価格の一部までに制限されている場合があります。

銘柄(コード) 投資額 年間のポイント 見かけの利回り 使い切るのに必要な購入額
ジェリービーンズグループ(3070) 6,800円 20,000pt 294.12% 40,000円
ANAPホールディングス(3189) 12,100円 6,000pt 49.59% 12,000円
フォーシーズHD(3726) 40,400円 3,000pt 7.43% 6,000円

ジェリービーンズグループ(3070)を例にすると分かりやすいです。1月末と7月末にそれぞれ10,000ポイント、年間で20,000ポイントが付与されます。投資額が6,800円なので、額面だけを見れば利回りは294%です。

しかし備考には「クーポンの利用は、商品ご購入価格の50%が上限となります」と書かれています。20,000ポイントを使い切るには、40,000円ぶんの買い物をして、そのうち20,000円を自分で払う必要があります。

これは「損な優待」という意味ではありません。その通販サイトで年40,000円ぶん買う予定がある人にとっては、50%引きで買える優待です。問題は、ポイント数だけを見て「利回り294%」と判断してしまうことにあります。

買った年にはもらえない26社がある

ポイントの優待では、継続保有を条件にしている企業が26社ありました。これは今回の91社のうち約3割にあたります。

書かれ方 意味
【1年未満保有】500pt /【1年以上保有】550pt 買った年から500ptもらえる
【1年以上保有】1,000pt 買った年はもらえない
【初年度付与】3,000pt /【2年目以降】3,500pt 買った年から3,000ptもらえる
種別や備考に「長期保有者向け」 内容欄に条件がなくても対象外のことがある

見分け方は「未満」または「初年度」という言葉があるかどうかです。「1年未満保有」や「初年度付与」という区分が用意されていれば、買った年から何かはもらえます。「1年以上保有」しか書かれていなければ、初年度は対象外です。

ポイント優待は保有年数で倍率が上がる設計と相性がよいため、継続保有の条件を付ける企業が多くなっています。abc(8783)は6年以上で初年度の2.0倍、三栄コーポレーション(8119)は6年以上で3倍という設計です。仕組みは長期保有優遇とは?で詳しく解説しています。

権利確定月は3月と9月に集中している

ポイントの優待を出している91社の権利確定月を数えると、3月と9月に偏っています。

権利確定月 社数 分布
3月 39社 ■■■■■■■■■■■■■
9月 21社 ■■■■■■■
12月 15社 ■■■■■
2月 14社 ■■■■■
8月 9社 ■■■
6月 6社 ■■
1月 3社
7月 3社
4月 2社
10月 2社
11月 2社
5月 1社

3月と9月だけで、のべ60社に達します。ただしポイント優待は12月が15社と、他のテーマより多いのが特徴です。ラオックス(8202)、フォーサイド(2330)、ソースネクスト(4344)、バリューHR(6078)が12月です。

いつ買えばよいかは権利確定日とは?で整理しています。

21位以下のポイント優待を探す

今回の記事で扱ったのは上位20社です。残りの銘柄は投資額や権利確定月で絞り込めるようにしてあります。

条件で絞り込む

100株で買える株主優待の検索ページ
優待の種類・投資額・権利確定月・業種で絞り込めます。
「ポイント」のカテゴリを押すと、該当する銘柄だけが表示されます。

投資額を10万円以下に限定したい場合は投資金額10万円以下の株主優待、100株に届かない資金で始めたい場合は単元未満株でもらえる株主優待もあります。

上限つきのポイントの実質価値を計算する

ポイント優待は「1回の買い物で使えるのが購入価格の◯%まで」という条件で価値が変わります。その条件を入れて計算できるツールを置いておきます。

ポイント優待の実質利回り計算ツール

利用上限と、自分がその店で使う予定額を入れると、実際に使えるポイントと実質利回りを計算します。






投資額 6,800円
使い切るのに必要な購入額 40,000円
実際に使えるポイント 10,000pt
見かけの利回り 294.12%
実質利回り 147.06%

使う予定額が足りず、ポイントを使い切れていません。見かけの利回りとの差が、受け取り損ねている分です。

※ 実質利回り=実際に使えるポイント÷投資額×100 / 利用上限を100にすると、上限なしとして計算します
※ 1ポイント1円として計算しています。有効期限や繰り越しの可否は各社のIRで確認してください。

初期値はジェリービーンズグループ(3070)の条件を入れてあります。年20,000円ぶんしか買わない場合、20,000ポイントのうち10,000ポイントしか使えず、実質利回りは294%から147%に下がります。利用上限を100にすると、上限のない銘柄として計算できます。

ポイント優待で失敗する4つの理由

ここまで実質利回りで並べてきましたが、この数字だけで銘柄を選ぶと外します。理由は4つあります。

理由① 優待は企業の判断でいつでも廃止できる

株主優待は法律で義務づけられた制度ではありません。企業が「やめます」と発表すればその時点で終わります。

今回調べた1,653社のうち、優待の廃止や見送りを開示していた企業が11社ありました。直近では2026年8月24日にコンヴァノ(6574)、2026年2月13日にザ・パック(3950)が廃止を開示しています。

ポイント優待はとくに変更の頻度が高い分野です。今回の上位でも、ジェリービーンズグループは2026年1月と7月、ANAPホールディングスは2026年1月・2月・8月と、1年のうちに何度も内容の変更を開示しています。拡充の開示が続いている銘柄は、逆に縮小もしやすいと考えておくのが安全です。

理由② 実質利回りは株価が下がると自動的に上がる

実質利回りは「年間のポイント数 ÷ 投資額」で計算します。ポイントの数は固定なので、株価が下がるほど利回りは自動的に上がります。

株価 投資額(100株) 年1,000ptの利回り
200円 20,000円 5.00%
100円 10,000円 10.00%
56円 5,600円 17.86%

1位のabc(8783)が178%になっているのは、1株あたり100ポイントという設計と、株価が56円まで下がっていることの両方によるものです。株価が半分になれば利回りは2倍になりますが、そのとき投資元本も半分になっています。

10,000円分のポイントをもらうために、株価の下落で20,000円を失っては意味がありません。利回りが極端に高い銘柄を見つけたときは、まず「なぜ株価がここまで下がっているのか」を業績で確認してください。

理由③ 有効期限があり、繰り越せないことが多い

ポイント優待にはほぼ必ず有効期限があります。紙の優待券と違い、期限が来ると自動的に消えます。

銘柄 有効期限・繰り越しの扱い
ハピネス・アンド・ディ(3174) 繰越はできない
フロンティア・マネジメント(7038) 最大3回まで繰越せる
カッパ・クリエイト(7421) 付与から1年間
abc(8783) 贈呈後1年以内
ソースネクスト(4344) 到着してから翌年2月末日まで

同じ「プレミアム優待倶楽部」を使っていても、繰り越しの可否は企業ごとに違います。ポイントを貯めて高額な商品と交換するつもりなら、繰り越せる銘柄かどうかを先に確認しておく必要があります。

またポイントを使うには専用サイトへの登録が必要な場合がほとんどです。案内が届いたまま登録せずに放置すると、期限を過ぎて権利が消えます。

理由④ 優待は原則として課税の対象になる

株主優待は税務上、原則として雑所得として扱われます。「優待は非課税」という説明を見かけることがありますが、正確ではありません。

給与所得者の場合、給与以外の所得の合計が年20万円以下であれば確定申告が不要という基準があります。優待だけで年20万円を超えることはまれなので、結果として申告不要になっている人が多い、というのが実態に近いです。

ただし他に副収入がある場合は合算で判定されます。また住民税には20万円の基準がないため、自治体によって扱いが異なります。優待の金額換算は優待利回りとは?でも触れています。

ポイントの株主優待に関するよくある質問

「プレミアム優待倶楽部」とは何ですか
企業が株主にポイントを付与し、株主は専用サイトでそのポイントを商品と交換する仕組みです。お米やブランド牛、家電、体験ギフトなど5,000種類以上から選べます。今回の調査では103社が採用していました。企業が優待品の選定と発送を外部に任せられるため、採用が広がっています。
ポイントは現金に換えられますか
原則としてできません。専用サイトの商品と交換するか、その企業の店舗で代金の支払いに充てる形になります。じげん(3679)のようにPayPayポイントなど外部ポイントへ交換できる銘柄もありますが、その場合も「年1回のサービス利用」といった条件が付くことがあります。
1ポイントは必ず1円ですか
多くは1ポイント1円ですが、表記が「1ポイント≒1円相当」となっている企業もあります。交換する商品によって必要なポイント数が額面とわずかにずれることがあるためです。またラオックス(8202)のように、交換先を選ぶと実質的な価値が2倍になる銘柄もあります。
100株より多く買うとポイントは増えますか
増えますが、多くの企業では比例しません。100株で1,000ポイント、500株で3,000ポイントというように、株数あたりのポイントは下がる設計が一般的です。ただしabc(8783)のように1株あたりで決まる設計もあり、この場合は株数に比例します。
権利確定日の直前に買ってもポイントはもらえますか
権利付最終売買日までに買えばもらえます。これは権利確定日の2営業日前です。ただし継続保有が条件の銘柄は、直前に買っても初年度は対象外になります。ポイント優待では91社のうち26社が継続保有を条件にしているため、買う前の確認が特に重要です。
ポイントはいつ付与されますか
権利確定日から2〜3か月後が一般的です。ペットゴー(7140)は「権利確定日から3か月以内」、abc(8783)は「11月上旬に発送する定時株主総会招集ご通知」と明記しています。付与のタイミングと有効期限は必ずセットで確認してください。
優待の廃止や条件変更はどうやって知ることができますか
企業のIRページに「株主優待制度の変更に関するお知らせ」として開示されます。ポイント優待は変更の頻度が高く、上位10社の多くが直近1年以内に何らかの変更を開示しています。購入前に企業の開示を直接確認するのが確実です。
優待だけを狙って権利日前後で売買する方法はありますか
現物買いと信用売りを同時に行うクロス取引という手法があります。株価の変動を抑えて優待だけを受け取る形ですが、貸株料や逆日歩といった費用がかかり、想定外の負担になることもあります。仕組みと費用はクロス取引とは?で解説しています。

まとめ

ポイントの株主優待を100株の実質利回りで整理しました。ポイント数と、実際に受け取れる金額は同じではないという点が要点です。

この記事のポイント

・ポイントの優待を100株で出しているのは91社
・そのうち1ポイント1円で上限なく使えるのは20社
103社が「プレミアム優待倶楽部」を採用している
・「購入価格の50%まで」の上限がある3社は同額の自腹が必要
26社は買った年にもらえない
ほぼ全社に有効期限があり、繰り越せないことも多い
・権利確定は3月39社・9月21社に集中

ポイント優待は、付与されるポイント数よりも「上限」「有効期限」「使える場所」の3つで価値が決まります。この3つが緩い銘柄ほど、額面に近い価値を受け取れます。

他の種類の優待と比べたい場合はクオカード優待株10選ギフト券の株主優待10選割引券の株主優待10選、条件で絞り込みたい場合は100株で買える株主優待の検索ページをご覧ください。

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