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レバナスとは
レバナス(読み方:ればなす)
レバナスとは、ナスダック100指数の値動きに対して、概ね2倍程度となることを目指したファンドのことです。
具体的には、「楽天レバレッジNASDAQ-100」や「iFreeレバレッジ NASDAQ100」の投資信託のことを指します。
ナスダック100指数の値動きに2倍のレバレッジをかけていることから「レバナス」の愛称で呼ばれています。
ナスダックとは
「ナスダック」とは、米国の代表的な株式市場のひとつです。
ハイテク企業やIT関連企業など新興企業の占める割合が高く、世界最大の新興企業向けの株式市場となっています。
正式名称は「National Association of Securities Deals Automated Quotations」で、頭文字をとって「NASDAQ(ナスダック)」と呼ばれています。
ナスダックに上場する代表的な企業として、
・アップル
・マイクロソフト
・アマゾン
・アルファベット(旧グーグル)
・テスラ
・ネットフリックス
・メタ(旧フェイスブック)
などがあります。
ナスダック100指数とは
ナスダック100指数とは、ナスダック市場に上場する代表的な100銘柄で構成される株価指数のことです。
対象になる100銘柄は、金融セクター以外の銘柄で、時価総額上位100社とされています。
ナスダックについて、ハイテク企業やIT関連企業など新興企業の占める割合が高いと説明しましたが、ナスダック100指数は金融セクターを除いた代表的な100銘柄で構成されています。
そのため、ナスダック市場を対象とした株価指数の中でも、特にハイテク株やIT株の影響を受けやすい指数となります。
このナスダック100指数の値動きに対して、レバレッジをかけた投資信託を「レバナス」といいます。
レバナスの買い方
レバナスは冒頭で説明したとおり、「楽天レバレッジNASDAQ-100」や「iFreeレバレッジ NASDAQ100」の投資信託を指しますので、それらの投資信託を購入するだけです。
ただ、証券会社によって販売している投資信託は異なるため、取り扱いがあるかどうかを確認する必要があります。
例えば、「楽天レバレッジNASDAQ-100」の場合、「楽天証券」しか取り扱いがないので、楽天証券の口座がないと購入できません(2022年2月時点情報)。
一方で「iFreeレバレッジ NASDAQ100」の場合、「楽天証券」のほか、「SBI証券」や「マネックス証券」、「松井証券」などの主要ネット証券でも購入できます。
ほかには「SMBC日興証券」や「auカブコム証券」、「イオン銀行」や「PayPay銀行」などでも販売しています。
取り扱いのある証券口座をお持ちの場合は、あとは投資信託の一覧から目的の商品を見つけて、買付注文をするだけで購入可能です。
レバナスのメリット
レナバスは、レバレッジをかけて運用されているので、大きなリターンを期待できるというメリットがあります。
ナスダック100指数の値動きに対して、概ね2倍程度となるように運用されているので、例えば、ナスダック100指数が5%上昇すると、レバナスは10%上昇するように運用されています。
そのため、レバレッジなしの「投資信託」や「ETF」と比較した場合、高いパフォーマンスが期待できます。
ほかにも、過去30年間の推移で、米国主要株価指数である「NYダウ」や「S&P500」と「ナスダック」を比較した場合、ナスダックが突出した伸びを見せているのも魅力のひとつでしょう。
また、ナスダック市場には、ハイテク企業やIT関連企業といった高い成長を見込める企業が多いという特徴があります。
株式投資なら企業業績や事業内容などを確認し、企業毎に資金を投じる必要がありますが、レバナスなら投資信託をひとつ購入するだけで、こうした企業群にレバレッジ投資をできるというメリットもあります。
レバナスのデメリット
レバナスは上昇局面では大きなリターンを得られる可能性があり、それが最大のメリットになります。
しかし、下落局面でもレバレッジがかかってしまうため、下落局面では大きな損失になることもあり、リスクの高い金融商品となります。
また、下落局面だけではなく、横ばい相場にも弱いという点もデメリットになるでしょう。
例えば、ナスダック100指数が10%の上昇と下落を繰り返したとしましょう。
※基準値は100とします。
レバレッジなし | レバレッジあり |
110.00(+10%) | 120.00(+20%) |
99.00(-10%) | 96.00(-20%) |
108.90(+10%) | 115.20(+20%) |
98.01(-10%) | 92.16(-20%) |
107.81(+10%) | 110.59(+20%) |
97.03(-10%) | 88.47(-20%) |
106.73(+10%) | 106.17(+20%) |
96.06(-10%) | 84.93(-20%) |
105.67(+10%) | 101.92(+20%) |
前半の上昇したタイミングは「レバレッジあり」が優位となっていますが、後半になると「レバレッジなし」の方が高い数値であることがわかります。
このようにレバナスを購入した後で、横の動きが続いてしまうと価値は目減りしていくことになります。
また、メリットでも説明したように、過去30年のデータではナスダックが突出した伸びを見せていますが、これはあくまで過去の値動きであって、将来の値動きを保証するものではありません。
ナスダックの伸びが鈍化して「NYダウ」や「S&P500」が伸びてくる可能性もありますし、すべて下落する可能性もあります。
このようにレバナスにはとても魅力的な点もありますが、大きなデメリットもあります。
レバナスを購入する場合はこうした点も踏まえて最終的な投資判断を行うようにしましょう。