マネックス証券の評判は?ドコモ提携で何が変わった

マネックス証券は、米国株とIPO、そして「ドコモ経済圏」に強いネット証券です。2024年1月にNTTドコモと資本業務提携し、dポイントが貯まる証券会社に変わりました。

その一方で、国内株の売買手数料はSBI証券・楽天証券に明確に負けています。ここを理解しないまま選ぶと損をします。

この記事では、ドコモ提携で何が変わったのかと、どこで使い、どこで使わないべきかを整理します。

この記事でわかること

・ドコモとの資本業務提携で何が変わったか
・dカード積立のポイント還元率
・国内株の手数料2コースの中身
・米国株の手数料とNISAでの無料化
・IPOが完全平等抽選である意味
・銘柄スカウターという分析ツール
・ワン株(単元未満株)の手数料
・国内株でSBI・楽天に負けている点
・マネックス証券に向いていない人

※ 本記事の手数料・サービス内容は2026年8月時点で公表されている情報にもとづきます。条件は変更されることがあるため、申込前に必ず公式サイトでご確認ください。

結論:マネックス証券が向いている人

向いている
米国株を本気でやりたい人
ドコモ・dポイントを使っている人
・IPOに資金力なしで挑みたい人
・企業の業績を自分で分析したい人
・1株から積み上げたい人
向いていない
国内株を頻繁に売買する
・手数料の安さだけで選びたい人
・楽天経済圏・Vポイント圏の人
・とにかく1社だけで完結させたい人
🔴 いちばん大事な分岐点

マネックス証券は国内株の手数料が0円ではありません。10万円の株を1回買うだけで99円(税込)かかります。

SBI証券楽天証券は条件を満たせば同じ取引が0円です。

それでもマネックス証券を選ぶ理由は、米国株・IPO・dポイント・分析ツールの4つに集約されます。

マネックス証券とは(ドコモグループのネット証券)

マネックス証券は1999年に設立されたネット証券です。ソニーと共同で立ち上げられた経緯があり、当初からオンライン専業として運営されてきました。

大きな転機は2024年1月4日です。NTTドコモが中間持株会社「ドコモマネックスホールディングス」の株式49.05%を取得し、マネックス証券はドコモの連結子会社になりました。

項目 内容
設立 1999年
資本関係 2024年1月4日にドコモの連結子会社化(ドコモ49.05%)
貯まるポイント dポイント/マネックスポイント
米国株 主力商品。取扱銘柄数はネット証券最大級
単元未満株 ワン株(買付手数料は無料)
IPO 完全平等抽選
口座管理料 無料

※ なお2026年7月1日付でドコモの金融・決済サービスは株式会社NTTドコモ・フィナンシャルグループに承継されています。

ドコモ提携で何が変わったのか

提携前のマネックス証券は「米国株とIPOに強い、玄人向けの証券会社」でした。提携後に加わったのがポイント経済圏です。

提携前
・米国株が強い
・IPOが公平
・分析ツールが優秀
ポイントは弱い
提携後
・上記はそのまま
dカード積立に対応
dポイントが貯まる
・ドコモのNISAとして展開

ドコモ回線を使い、d払いを使い、dポイントを貯めている人にとっては、証券口座までドコモに寄せると還元が積み上がる構造になりました。逆に言えば、ドコモを使っていない人にとっての魅力はここでは増えていません。

dカード積立のポイント還元

クレジットカードで投資信託を積み立てると、積立額に応じてポイントが還元されます。マネックス証券ではdカードとマネックスカードの2系統が使えます。

カード 貯まるポイント 還元の目安
dカード PLATINUM dポイント 最大3.1%
dカード GOLD dポイント 積立額に応じて還元
マネックスカード マネックスポイント 1.1%

※ 2026年8月時点。還元率は積立額の帯やカードのランク、キャンペーンによって変わります。最新条件は公式サイトでご確認ください。

還元率だけで選ばない

クレカ積立の還元は「積み立てた瞬間だけ」のリターンです。
その後の運用成績を決めるのは信託報酬(毎年かかる保有コスト)のほうです。

還元1%のために信託報酬が0.5%高い銘柄を選べば、2年目以降は損になります。投資信託選びは、還元率よりコストを先に見てください。

米国株:マネックス証券の主戦場

マネックス証券が長年評価されてきたのが米国株です。取扱銘柄数はネット証券のなかでも最大級で、中小型株まで幅広くカバーしています。

項目 内容
売買手数料 約定代金×0.495%(最低0ドル・上限22ドル)
NISA口座での米国株 2026年1月20日から完全無料
買付時の為替手数料 0銭(2026年時点)
時間外取引 対応(プレ・アフターマーケット)

米国株は買うときと売るときの2回、円とドルを両替します。この為替コストは売買手数料より見えにくいのですが、往復で確実に効いてきます。マネックス証券は買付時の為替手数料を0銭にすることで、ここを削っています。

IPOが「完全平等抽選」である意味

IPOの抽選方法は証券会社ごとに違います。多くの会社は申込株数が多いほど当たりやすい設計です。資金力のある人が有利になります。

マネックス証券は1人1票の完全平等抽選です。

A

申込株数に比例する方式

100株申込なら1票、1,000株申込なら10票。資金を積むほど当選確率が上がるため、少額の投資家は不利です。

B

マネックス証券(完全平等抽選)

何株申し込んでも1人1票。資金量にかかわらず当選確率が同じです。

🔴 ただし事前入金は必要

マネックス証券のIPO抽選は申込時点で購入代金が必要です。当選後に入金すればよい松井証券とは方式が違います。
資金を寝かせたくないなら、この2社を使い分けるのが現実的です。

銘柄スカウター:無料の分析ツール

マネックス証券が提供している銘柄スカウターは、企業の業績を長期でさかのぼって見られるツールです。口座を持っていれば無料で使えます。

できること(一例)

・過去10年以上の売上・利益の推移をグラフで確認
・四半期ごとの業績を分解して見る
PERPBRROEなどの指標を時系列で追う
・セグメント(事業部門)別の売上構成を見る

株価チャートだけを見て売買する人には不要ですが、「この会社は本当に伸びているのか」を数字で確認したい人にとっては、これ目当てで口座を作る価値があります。

ワン株(単元未満株)は1株から買える

日本株は原則100株単位ですが、マネックス証券のワン株を使えば1株から買えます。

取引 手数料
買付 無料
売却 約定代金の0.55%(税込)
NISA口座での取引 無料

買うのは無料、売るときだけ0.55%という構成です。長く持つ前提なら十分に使えますが、細かく売り買いする用途には向きません。

ロボアドバイザーという選択肢

マネックス証券は、銘柄選びから運用まで自動で任せられるロボアドバイザーを提供しています。「何を買えばいいか分からない」という段階の人が、とりあえず動き出すための入口です。

ロボアドの仕組み

いくつかの質問に答えると、リスク許容度に応じた資産の組み合わせ(ポートフォリオ)が提示されます。
あとは積み立てるだけで、値動きに応じた配分の調整(リバランス)まで自動で行われます。

🔴 コストは必ず確認する

ロボアドバイザーは運用を任せる分だけ手数料が上乗せされます。年1%前後かかるサービスも珍しくありません。

一方、全世界株式のインデックスファンドを自分で1本積み立てるだけなら、信託報酬は年0.1%前後で済みます。
その差は20年で無視できない額になります。「任せる価値があるか」を金額で確認してから使ってください。

国内株の手数料(ここが弱点)

マネックス証券の国内株には2つのコースがあります。どちらを選んでも0円にはなりません。

約定代金 取引毎手数料コース 一日定額手数料コース SBI・楽天
5万円以下 55円 1日100万円まで
550円
0円
10万円以下 99円 0円
20万円以下 115円 0円
50万円以下 275円 0円
100万円超 300万円ごと2,750円 0円

※ 2026年8月時点・すべて税込。SBI証券・楽天証券の0円には電子交付の設定などの条件が付きます。

🔴 国内株を月10回売買すると

10万円の取引を月10回なら、マネックス証券は年間およそ12,000円。SBI証券・楽天証券なら0円です。

国内株の頻繁な売買には、素直に他社を使ってください。口座は複数持てます。

マネックス証券のデメリット

1

国内株の手数料が0円ではない

上の表のとおりです。これが最大の弱点で、他のすべての長所と切り離して考える必要があります。

2

ドコモを使っていないと恩恵が薄い

dポイント連携が強化された分、楽天経済圏やVポイント圏の人にとっての優位性は相対的に下がりました。ポイントは「普段使っている経済圏」に合わせるのが原則です。

3

ワン株の売却に0.55%かかる

1株投資の入口としては優秀ですが、出口にコストがあります。短期で売買を繰り返す使い方には向きません。

他社と比べてどう使い分けるか

目的 向いている会社
米国株を幅広く買う マネックス証券
企業の業績を分析する マネックス証券(銘柄スカウター)
IPOに資金力なしで挑む マネックス証券(完全平等抽選)
国内株を頻繁に売買する SBI証券・楽天証券
1日50万円以内の少額売買 松井証券(0円)
ドコモ経済圏で積立 マネックス証券(dカード積立)
1社に絞る必要はない

証券口座は維持費が無料です。「米国株と分析はマネックス、国内株はSBI」という分け方に、コスト上のデメリットはありません。
唯一の例外はNISA口座で、これは1人1口座です。どの会社でNISAを使うかだけは決める必要があります。

マネックス証券に関するよくある質問

マネックス証券はドコモの会社ですか?
2024年1月4日に中間持株会社「ドコモマネックスホールディングス」が設立され、NTTドコモが49.05%を取得しました。ドコモが取締役の過半を送ることでドコモの連結子会社になっています。マネックスグループも引き続き出資しています。
ドコモユーザーでなくても口座は作れますか?
作れます。ドコモ回線の契約は不要です。ただしdカード積立やdポイント関連のキャンペーンはdアカウントの連携が前提になるため、ドコモを使っていない人は還元面の恩恵が薄くなります。
国内株の手数料は無料になりませんか?
2026年8月時点では無料になりません。取引毎手数料コースは5万円以下55円から、一日定額手数料コースは1日100万円まで550円です。国内株の売買が中心なら、条件を満たせば0円になるSBI証券や楽天証券のほうが有利です。
NISA口座での米国株の手数料は?
2026年1月20日から完全無料になりました。それ以前はキャッシュバック方式などで実質無料としていましたが、現在は手数料自体がかかりません。NISAで米国株を買うなら大きな利点です。
銘柄スカウターは無料ですか?
口座を持っていれば無料で使えます。取引の有無にかかわらず利用できるため、分析ツール目当てで口座を開設する人もいます。口座管理料も無料です。
IPOは本当に平等に当たりますか?
マネックス証券は申込株数にかかわらず1人1票の完全平等抽選です。資金量による有利不利はありません。ただし申込時点で購入代金が必要なため、資金を寝かせたくない場合は当選後入金の松井証券と使い分けてください。
ワン株はNISAで買えますか?
買えます。NISA口座でのワン株の取引手数料は買付・売却とも無料です。課税口座では売却時に0.55%(税込)がかかるため、NISAで長期保有する使い方と相性がよい商品です。
SBI証券とマネックス証券のどちらを選ぶべきですか?
国内株中心ならSBI証券、米国株や企業分析中心ならマネックス証券です。ただし両方開設しても維持費はかからないため、目的別に併用するのが最も合理的です。NISA口座だけは1人1口座なので、どちらで使うかを決めてください。

まとめ

マネックス証券は米国株・IPO・分析ツール・dポイントで選ぶ証券会社です。国内株の手数料で選ぶ会社ではありません。

この記事のまとめ

・2024年1月4日にドコモの連結子会社化(ドコモ49.05%)
・dカード積立に対応。dカード PLATINUMなら最大3.1%還元
・米国株の取扱銘柄数はネット証券最大級。買付時の為替手数料は0銭
・NISA口座の米国株手数料は2026年1月20日から完全無料
・IPOは1人1票の完全平等抽選(ただし事前入金が必要)
・銘柄スカウターは口座があれば無料
・ワン株は買付無料・売却0.55%。NISAなら無料
・国内株の手数料は0円ではない(最大の弱点)
・口座は複数持てるので、目的別の併用が合理的

あわせて読みたい:証券会社の選び方5選SBI証券楽天証券松井証券口座開設にかかる期間口座開設の必要書類証券口座の種類口座の維持費NISAとはIPOとは単元未満株とは投資信託とは

Xでフォローしよう

おすすめの記事