マネックス証券の特徴をわかりやすく解説!手数料や米国株についてなどあわせて紹介!

当記事は「マネックス証券」について解説しています。

当記事について
当記事はマネックス証券の特徴を中心に紹介しています。
あわせてマネックス証券を利用するメリットやデメリットなども紹介しているので、証券会社の口座選びで迷ったときや、マネックス証券について詳しく知りたい方は参考にしてみてください。

マネックス証券とは

マネックス証券は、1999年に創業した大手ネット証券の1つです。

国内株式や投資信託のほか、豊富な海外投資商品や先進的な商品・サービスを提供しています。
中でも米国株の取扱数は業界最高水準となっており、人気のある証券会社です。

また、マネックス証券が提供するツールは評判も高く、この点も見逃せないポイントとなります。

マネックス証券を詳しく知りたい方や口座開設を検討されている方は、引き続きこれから紹介する特徴やメリット・デメリットもあわせてご覧ください。

 

マネックス証券の特徴

はじめにマネックス証券の特徴を簡単に紹介します。

・選べる手数料コース
・米国株の取扱銘柄数が豊富
・IPOの引受実績も豊富
・ワン株(単元未満株)の取引も可能
・2種類のロボアドバイザーを提供している
・お得なマネックスポイント

各項目ごとに確認していきましょう。

※2020/04/24時点情報となります。

選べる手数料コース

マネックス証券では、株式取引の手数料プランを以下の2つのコースから選ぶことができます。

・取引毎手数料コース
・一日定額手数料コース

詳細をそれぞれ確認していきましょう。

取引毎手数料コース(現物取引)

取引毎手数料コースは、1注文ごとに手数料を計算するタイプです。
1注文の約定金額に応じて、以下の手数料がかかります。

1注文の約定金額 手数料(税込)
~10万円以下 110円
~20万円以下 198円
~30万円以下 275円
~40万円以下 385円
~50万円以下 495円
~100万円以下 成行注文:1,100円
指値注文:1,650円
100万円超 成行注文:約定金額の0.1%
指値注文:約定金額の0.15%

基本となるのは上記手数料となりますが、スマートフォン用アプリ「マネックストレーダー株式 スマートフォン」の場合、1注文の約定金額が50万円を超えると、約定金額の0.1%が手数料となります。

取引毎手数料コース(信用取引)

1注文の約定金額 手数料(税込)
~10万円以下 99円
~20万円以下 148円
~50万円以下 198円
~100万円以下 385円
~150万円以下 660円
~200万円以下 880円
200万円超 1,100円

※ 信用取引におけるETF・REIT・ETNの売買手数料は無料となります。

一日定額手数料コース

一日定額手数料コースは、1日の約定金額の合計額に対して手数料を計算するタイプです。
詳細は以下のとおりです。

1日の約定金額の合計額 手数料
100万円以下 550円
100万円超、300万円以下 2,750円
以降300万円増えるごとに 2,750円ずつ増加

基本となるのは上記の手数料ですが、月間の利用回数が多い場合は割引があります。

月間利用ボックス数 300万円ごとの取引手数料
1回から20回まで 2,750円
21回から120回まで 2,475円
121回から 1,815円

1日の売買のうち、約定金額300万円ごとの売買を「ボックス」という単位で呼び、利用回数は「ボックス数」により計算されます(約定金額100万円以下の場合はボックスカウントされません)。

たとえば、1日に300万円のお取引をした場合は、1ボックスとなるので1回とカウントされます。600万円の場合は2回、900万円の場合は3回とカウントしていきます。

投資金額が大きく取引頻度が多い場合は「一日定額手数料コース」、取引頻度が少ない場合は「取引毎手数料コース」を選択した方が低コストで利用できる可能性が高いです。

 

 

米国株の取扱が豊富

米国株は他社でも取り扱っているところはありますが、マネックス証券の取扱銘柄数は3,800超と業界最高水準となっています。取扱銘柄数は証券会社によって違うので、この点は大きな特徴になるでしょう。

米国株の魅力としては、

・1株から投資ができる
・配当利回りが日本株より高い傾向にある

などが挙げられます。
投資先としての魅力も沢山あるので、米国株へ投資を検討されている場合はマネックス証券がおすすめです。

米国株の取引手数料は次のようになっています。

米国株の取引手数料

米国株の最低手数料は無料となっており、業界最安値水準となっています。

取引手数料 約定代金の0.45%
最低手数料 0米ドル(無料)
最大手数料 20米ドル
為替手数料 買付時:0銭
売却時:25銭
売却時のみ現地取引費用 SEC Fee
売却時に、約定代金1米ドルにつき、0.0000221米ドル
(小数点以下第3位切上げ、最低0.01米ドル)
(2020年2月13日現地約定分より適用)

買付時の為替手数料も無料となっており、お得な手数料体系となっています。

また、米国株以外にも「中国株」や「新興国ファンド」、「外国債券」などの海外投資商品を取り扱っています。
投資の選択肢を増やせる点もマネックス証券の特徴です。

IPOの引受実績も豊富

マネックス証券はIPOの引受実績も豊富な証券会社です。
2018年度の引受件数実績は全証券会社でトップ5となっています(マネックス証券調べ)。

IPOの取扱銘柄は証券会社によって大きな開きがあるので、IPO投資を検討している方にとってマネックス証券は外せない証券会社となります。

また、マネックス証券のIPOは完全平等抽選方式を採用しています。
完全平等抽選方式とは、「1人につき1抽選権」が付与される方式です。

証券会社によっては申込株数で抽選権が付与されるところもあります。
そうなると資金が多い人が有利となってしまいますが、マネックス証券ではそのような心配はありません。
資金が少ない方でも平等に抽選を受けられる点もおすすめポイントです。

 

 

ワン株(単元未満株)の取引も可能

マネックス証券ではワン株サービスを提供しています。
ワン株とは、いわゆる単元未満株のことで1単元(100株)に満たない株のことです。

通常のお取引は「100株単位(1単元)」で売買されますが、ワン株は1株単位でのお取引が可能となっています。
そのため、通常なら投資資金が数百万円必要な銘柄でも、数万円程度でお取引が可能となっています。

以下、参考銘柄をご覧ください。

銘柄 最低購入代金
【9983】
ファーストリテイリング
1単元の場合:4,855,000円
ワン株の場合:48,550円
【7974】
任天堂
1単元の場合:4,666,000円
ワン株の場合:46,660円
【9843】
ニトリホールディングス
1単元の場合:1,624,500円
ワン株の場合:16,245円
【4661】
オリエンタルランド
1単元の場合:1,417,500円
ワン株の場合:14,175円

※ 最低購入代金は2020/4/23の終値から算出しております。

ユニクロなどを運営するファーストリテイリングは、通常なら最低購入代金が500万円近く必要となります。
しかし、マネックス証券のワン株を利用すれば約5万円でお取引が可能です。

単元未満株は限られた証券会社でしか取引できませんから、ワン株サービスもマネックス証券の強みの1つになるでしょう。

取引手数料は、基本は約定代金の0.5%(税抜)、最低手数料は48円となっています。

2種類のロボアドバイザーを提供している

マネックス証券は2種類のロボアドバイザーを提供しています。

・「アドバイス型」のマネックスアドバイザー
・「投資一任型」のON COMPASS

マネックスアドバイザー

マネックスアドバイザーは、アドバイス型とあるように運用プランを提案してくれるタイプです。

簡単な質問に答えていくだけで、ご自身の見通しを反映させたポートフォリオを提案してくれます。他にはすぐに始められる「標準ポートフォリオ」や「プロの見通しを反映してはじめるポートフォリオ」なども用意されています。

スマート積立を利用すれば、資産配分が崩れないように不足している資産を優先的に購入してくれるので、定期的な資産配分の見直しも少なくなります。

仮に資産配分が崩れてしまった場合でも、アラートメールでお知らせしてくれますし、1回の注文で簡単に最適な資産配分に修正(リバランス)を行うことができます。

ON COMPASS

投資一任型のON COMPASSは、資産運用をプロにお任せするタイプです。

運用目的や年齢、毎月の積立金額などの質問に答えていくだけで運用プランを作成してくれます。実際の運用も専門家にお任せするのでご自身で売買する手間などはありません。

マネックスアドバイザーより少額から積立することもできるので、投資経験が少ない方や初心者の方におすすめです。

 

 

お得なマネックスポイント

マネックス証券では、取引に応じてマネックスポイントを貯めることができます。

投信ポイントプログラムなら、投資信託を持っているだけでマネックスポイントが貯まります。

ポイントの付与率は「最大0.08%(年率)」となっています。
月中の平均保有残高をベースに、毎月ポイントが貯まる仕組みとなります。

株式取引の場合は、株式手数料充当専用のマネックスポイントが貯まります。

・一日定額手数料コースで日計り取引を行った場合「日計り取引の片道分をポイントとして還元」
・取引毎手数料コースの場合「手数料の月間支払金額が30万円以上のとき、半額相当額のポイントを還元」

取引次第では大量のポイントを獲得できるので、その分株式手数料を抑えることも可能です。

株式手数料充当専用以外のマネックスポイントは、仮想通貨や他のポイントサービスに交換したり、寄付に利用することもできます。他にはマネックスグッズとの交換も可能です。

マネックス証券のメリット

マネックス証券の特徴で、すでにメリットに感じられた点も多々あったと思います。
ここではその中で特にメリットになるだろう点をいくつか紹介していきます。

・米国株投資はマネックス証券がダントツ
・完全平等抽選でIPOに参加できる
・取引ツールや投資情報が充実している

米国株投資はマネックス証券がダントツ

マネックス証券は米国株の取扱銘柄数が業界最高水準となっており、米国株投資の選択肢を増やせるメリットがあります。

他にも時間外取引が可能となっており、立会時間に加えて「プレ・マーケット」、「アフター・マーケット」でも取引ができます。

取引時間の詳細 8:00~20:00(ニューヨーク現地時間)
21:00~翌9:00(日本時間/夏時間)
22:00~翌10:00(日本時間/冬時間)
注文受付時間 24時間

また、以下のように多彩な注文方法が用意されています。

・成行注文
・指値注文
・逆指値注文
・ツイン指値
・連続注文
・OCO注文
・トレールストップ注文
・トレールストップ注文(%)

米国株投資を本格的に行う場合は、マネックス証券を利用することで大きなメリットを得られるでしょう。

完全平等抽選でIPOに参加できる

完全平等抽選でIPOに参加できる点もメリットになるでしょう。

特徴でも紹介したとおり、一部の証券会社では申込株数に応じて抽選権が付与されるため、資金が多い人ほど有利になってしまうこともあります。

しかし、マネックス証券のIPOは、参加者全員に1抽選権が付与される形なのでそのような不公平さがありません。

「資金は少ないが、IPO投資は積極的にしていきたい」
このような方には大きなメリットになると思います。

ツール・アプリが充実している

マネックス証券は、取引に欠かせないツール・アプリが充実しています。

・マネックストレーダー
・銘柄スカウター
・マルチボード500
・フル板情報ツール
・チャートフォリオ
・マーケットボード
・マーケットライダープレミアム
・マーケットライダー
・日本株版トレードステーション
・マネックストレーダー株式 スマートフォン
・トレードステーション米国株 スマートフォン

マネックストレーダーをはじめとした充実したツールがあります。

マネックストレーダーは、豊富な機能とスピーディな発注ができる高機能リアルタイムトレーディングツールです。板発注や2WAY注文などスピード重視の注文機能や、気になる銘柄を最大50銘柄表示できるマルチチャートビューアなどの機能が搭載されています。

スマートフォン向けの株式取引アプリでは、「マネックストレーダー株式 スマートフォン」があります。株式注文機能はもちろん、各種照会、銘柄登録機能、ランキングやニュースなどの投資情報も閲覧可能です。

また、マネックス証券のツールで評価が高いものとして分析ツール「銘柄スカウター」があります。

過去10期以上の長期業績をグラフ表示できるので、ひと目で長期的に成長しているかどうか見極めることもできますし、過去10年間の業績などから銘柄を抽出する「10年スクリーニング」機能などもあります。

他にも、

・企業が決算短信等では発表しない3ヶ月に区切った業績を表示
・PERやPBR、配当利回りを最長5年間グラフ表示
・複数銘柄の株価指標や業績など様々な項目を表形式で一覧比較

など、あらゆる情報を見ることができます。
これらを活用することで企業分析の時間を大幅に減らすことができるので、大きなメリットを得られると思います。

銘柄スカウターは日本株のほか、「マネックス銘柄スカウター米国株」と「マネックス銘柄スカウター中国株」もあります。2つは外国株口座開設後に利用することが可能です。

 

 

マネックス証券のデメリット

マネックス証券の大きなデメリットは、他社と比べて国内株式の取引手数料が高いところです。

2つの手数料が用意されているため、選択できるメリットはあるものの、手数料が安いSBI証券と比較すると高めの設定となっています。

取引毎手数料コース(現物取引)で比較した場合は、以下のようになります。

1注文の約定代金 マネックス証券 SBI証券
~5万円まで 110円 55円
~10万円まで 110円 99円
~20万円まで 198円 115円
~30万円以下 275円 275円
~40万円以下 385円 275円
~50万円まで 495円 275円
~100万円まで 成行:1,100円
指値:1,650円
535円
~150万円まで 成行:約定金額の0.1%
指値:約定金額の0.15%
640円
~3,000万円まで 成行:約定金額の0.1%
指値:約定金額の0.15%
1,013円
3,000万円超 成行:約定金額の0.1%
指値:約定金額の0.15%
1,070円

1注文の約定代金が高くなればなるほど、マネックス証券の手数料は割高になってしまいます。この点はマネックス証券を利用するデメリットになってしまうでしょう。

 

 

マネックス証券はこんな人におすすめ!

マネックス証券は、次のような人におすすめの証券会社です。

・米国株投資をしたい人
・企業分析をしっかり行いたい人

・IPO投資をしたい人

米国株投資をしたい人

マネックス証券は、米国株投資をしたい人に特におすすめの証券会社です。

・取扱銘柄数は業界最高水準
・注文可能時間は24時間
・時間外取引も可能
・多彩な注文方法

など、米国株投資をするための環境が整っています。
米国株も銘柄スカウターで企業分析ができるので、マネックス証券の口座は保有しても損は無いでしょう。

企業分析をしっかり行いたい人

メリットの項目で紹介したとおり、マネックス証券では分析ツール「銘柄スカウター」を提供しています。

銘柄スカウターは企業の業績に関するさまざまな情報を提供しています。
過去10期以上の企業業績をグラフ表示などもできますし、株価指標の推移などもグラフ表時で確認することができます。

他にも同業他社銘柄の株価や指標、配当利回りなどを一覧比較することも可能です。

銘柄スカウターを利用することで、より正確な分析ができますし、時間短縮にもつながります。

IPO投資をしたい人

IPOの初値は公開価格を上回ることも多く、非常に人気があるため、抽選で当選するのも簡単なことではありません。

当選するには諦めずに申込をしていくことが大切です。
ここで注目ポイントになるのが「IPOの引受実績」です。

IPOは証券会社によって取扱に大きな差があります。
もし、IPOの取扱が少ない証券会社しか口座開設してない場合、その分IPO投資へのチャンスが減ってしまうわけです。

マネックス証券ならIPOの引受実績も比較的多いですし、完全平等抽選でIPOに参加できます。ですからIPO投資をしたい人にもおすすめとなります。

 

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