利確とは

利確(読み方:りかく)

利確とは、利益確定を略した言葉で、株を売却するなどして利益を確定させることをいいます。
「利食い(りぐい)」や「利益確定売り」と呼ぶこともあります。

利確のやり方は、現物取引の場合は保有株を売却することで利益が確定します。
信用取引の場合は「反対売買」「現渡し」「現引き」の3つの決済方法がありますが、そのうち「反対売買」と「現渡し」で利益が確定します。

「現引き」の場合は信用建てしていた銘柄を現物株として引き取るものなので、引き取った現物株を売却するまでは利益が確定しません。

また、利確は含み益があるときに行うもので、含み損があるときに行う場合は「損切り」や「ロスカット」といいます。

含み益は「利確する前の評価益」、含み損は「利確する前の評価損」のことです。
買いの場合、保有株が購入時よりも値上がりしていれば「含み益」の状態で、値下がりしていれば「含み損」の状態となります。

利確メモ

・利確とは利益確定を略した言葉
・株を売却するなどして利益を確定させることをいう
・「利食い(りぐい)」や「利益確定売り」と呼ぶこともある

利確のタイミング

利確のタイミングは含み益が出ているときです。
たとえば、株価3,000円のときに購入し、3,300円まで上昇すれば300円の含み益が出ます。
ここで利確をすれば300円の利益が確定します。

ですが、実際に利確をする場合、「もう少し上がるかもしれない」というような考えが出たりするので、利確のタイミングを逃してしまうケースも多いです。

そのようなことにならないように、あらかじめ利確のルールを設定しておくといいでしょう。

利確のルール

利確のルールに明確な決まりはありません。
自分なりのルールを決めるようにしましょう。

もしもルール設定で悩んだ場合は、まず目安になる株価を決めると良いでしょう。

たとえば、株価1,000円の銘柄を買う場合、その銘柄が最終的にいくらまで上昇するのかを考えていきます。
仮に1,300円まで上がると考えて投資をする場合

・1,150円で半分利確する
・1,300円で残りをすべて売却する

といったルールを決めておきます。
このようにルールを決めておけば利確のタイミングに悩む必要もありません。

臨機応変に対応できる人はルールを設ける必要はないですが、「もう少し上がるかもしれない」と思って利確のタイミングをよく逃してしまう場合はこういうルール設定をしておくと良いでしょう。

また、株価はさまざまな要因で動きますので、想定外の急落などで損失が生じることもあります。
そういうときに損失を拡大させないためにも、利確のルールとあわせて、損切りのルールも設定しておくと良いでしょう。

利確メモ

・利確のタイミングは含み益が出ているとき
・ただ、実際に利確するのは難しいのであらかじめルール設定をしておくと良い
・明確な決まりはないので自分なりに目安の株価を設定してルールを作る
・また、利確のルールとあわせて損切りのルールを設定するのもおすすめ

利確をすると税金がかかる

利確をした場合、その利益に対して「税率20.315%」の税金がかかります。
内訳は所得税(復興特別所得税含む)15.315%、住民税5%となります。

含み益(評価益)の場合は、まだ利益が確定していないので税金がかかることはありません。

特定口座(源泉徴収あり)の場合は、自動的に税金が徴収されるので確定申告は不要ですが、特定口座(源泉徴収なし)一般口座の場合は、原則として確定申告が必要となります。
但し、会社員で売却益が20万円以下の場合は確定申告が不要です。

相場の格言「利食い千人力」とは

利確に関する相場の格言として「利食い千人力」という言葉があります。

利食い千人力(りぐいせんにんりき)とは、ある程度の含み益(評価益)が出たら利益を確定させることが大切である、という意味合いの言葉です。

含み益は、まだ確定していないので利益ではありません。
ですが、含み益が出ると「もう少し上がるかも」と欲が出てしまい、結局株価が下がって利確のタイミングを逃してしまうこともあります。

そういうことにならないように、戒めの言葉として「利食い千人力」という格言があります。

利確に関してよくある質問

「利確(利益確定)」の理想的なタイミングはありますか?
万人に共通する「正解」はありませんが、「買う前に決めたシナリオが崩れた時」が最大の売り時です。また、感情を排除するために「株価が+10%になったら売る」といった数値目標や、「25日移動平均線を割り込んだら売る」といったテクニカルなルールを事前に設定しておくのが鉄則です。
「早売り」をしてしまい、その後の上昇を取りこぼすのが怖いです。
全てを一度に売ろうとするから後悔が生まれます。「分割利確」を取り入れましょう。例えば、目標株価に達した際に半分だけ売り、残りはさらなる上昇を期待してホールドする手法です。これなら、最低限の利益を確保しつつ、大化けの可能性も追うことができます。
利益を最大化するための「トレイリングストップ」とは?
株価の上昇に合わせて、逆指値(売り条件)の価格を切り上げていく手法です。
例: 1,000円で買った株が1,200円まで上がったら、逆指値を1,150円に設定。さらに1,300円まで上がったら、逆指値を1,250円に引き上げる。 これにより、上昇トレンドが続く限り利益を伸ばし、反転下落した瞬間に自動で利確できます。
利確を検討すべき「テクニカル指標」のサインは?
以下のサインが重なると、上昇エネルギーの限界(天井)が近いです。
RSI: 70〜80%以上の「買われすぎ」水準に到達。
乖離率: 移動平均線から株価が大きく離れすぎている(例:25日線から+15%以上)。
ローソク足: 長い「上ヒゲ」が出現したり、高値圏での「大陰線」が発生。
「目標株価」はどうやって決めればいいですか?
企業の成長性(PERやEPS)から算出するファンダメンタルズ的な方法と、過去のチャートの「抵抗線(レジスタンスライン)」から決めるテクニカル的な方法があります。
迷った際は、「リスクリワード比(損失1に対して利益2以上)」を意識し、損切り幅の2倍の利益が出る価格を目標にするのが合理的です。
業績が良いのに、利確売りが殺到して株価が下がることがあるのはなぜ?
「材料出尽くし」と呼ばれる現象です。市場は「未来」を織り込みます。決算が良くても、既に株価がそれを期待して上がりきっていれば、発表直後にプロの投資家たちが一斉に利確に動きます。「良いニュースで売る」のも一つの戦略です。
利確すると税金がかかるのがもったいなくて、売るのを躊躇してしまいます。
日本の税制では、利益に対して約20.315%の税金がかかります。しかし、「税金を払いたくないから売らない」という判断で利益を吹き飛ばしては本末転倒です。「税金は利益が出た証(勲章)」と割り切り、手元に残る約80%の現金をどう再投資するかを考えましょう。
暴落の予兆を感じた時、まだ目標価格前でも利確すべき?
「迷ったら半分売る」が精神衛生上ベストです。相場全体の地合いが悪化した時は、個別銘柄の良し悪しに関係なく売られます。ノーポジ(現金)にすることで冷静な判断力を取り戻せます。
売った直後にさらに爆騰しました。悔しくて買い直したいのですが…。
最も危険な「ジャンピングキャッチ」になる可能性が高いです。利確した後に上がった分は「他人の利益」と割り切りましょう。自分のルールに従って利益を出せたことを誇るべきであり、感情的な追いかけは大きな損失の元です。
利確が上手くなるための「練習法」はありますか?
自分の過去のトレード記録をつけ、「もし売らずに持っていたら?」と「もしもっと早く売っていたら?」を検証することです。自分の「売りの癖」を知ることで、自分に合った利確のルールを最適化していくことができます。

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