LINE証券は終了。口座と株はどうなった?

LINE証券は株式取引サービスを終了しました。2023年に新規の口座開設受付を停止し、その後、証券口座は野村證券へ移管されています。

現在、LINEアプリから株を買うことはできません。「いちかぶ」「タイムセール」「LINEポイント投資」も、すべて終了しています。

この記事では、持っていた株と現金がどうなったのかと、LINE証券の強みだった「夜間取引」「スマホ完結」「少額投資」を今どこで代替できるかを整理します。

この記事でわかること

・LINE証券が終了するまでの経緯
・持っていた株と現金はどうなったか
・LINEポイントで買った株の扱い
・機能ごとの代替先の対応表
・夜間に売買したい人の選択肢(PTS)
・「いちかぶ」の代わりになるサービス
・タイムセールのような割引はもうないのか
・スマホだけで完結させたい人へ

結論:LINE証券は株式取引を終了した

LINE証券(読み方:ラインしょうけん)

2019年にサービスを開始した、LINEと野村ホールディングスの合弁によるスマホ専業の証券会社です。LINEアプリから1株単位で株を買えるという点が最大の特徴でした。

現在の状況

新規の口座開設はできません(2023年に受付終了)
・株式取引サービスは終了し、証券口座は野村證券へ移管されました
・LINEアプリの中から株を売買する機能はなくなっています
・「いちかぶ」「タイムセール」「LINEポイント投資」も終了しています

LINE証券が果たした役割は、「メッセージアプリの中で株が買える」という体験を広めたことでした。数百円から、証券会社のサイトに行かずに買える手軽さが支持されていました。

※ 移管手続きの詳細や個別の口座状況については、野村證券またはLINEヤフーの公式案内をご確認ください。本記事は制度・サービスの経緯を整理したものです。

終了までの経緯

1

2019年8月 サービス開始
LINEと野村の合弁

LINEアプリの「ウォレット」タブから株が買える、というスマホ完結型のサービスとして始まりました。1株単位の「いちかぶ」と、夜間でも取引できる点が話題になりました。

2

2023年 新規口座開設の受付を終了
事業の見直しを発表

主要ネット証券が単元未満株の手数料を無料化し、LINE証券の独自性が薄れたことが背景にあります。同時期に、SBI証券・楽天証券が国内株の売買手数料そのものを0円にしています。

3

証券口座を野村證券へ移管
株式取引サービスの終了

利用者の口座は野村證券へ引き継がれました。保有していた株式は移管されるか、期限までに売却して現金で精算される形になっています。

同じ時期に終了したサービス

LINE証券だけの話ではありません。SBIネオモバイル証券も2024年1月にSBI証券へ統合されています。
「少額投資に特化した独立系サービス」というカテゴリそのものが役割を終えました。
理由は単純で、大手ネット証券が同じことを無料でやるようになったためです。

持っていた株と現金はどうなったか

項目 扱い
保有していた株式 野村證券へ移管、または期限までに売却して現金化する案内が出されました
預り金(現金) 移管先の口座、または登録した銀行口座へ払い出されます
LINEポイントで買った株 通常の保有株と同じ扱い。ポイントに戻ることはありません
信用取引の建玉 期限までに決済が必要でした
取得価額 移管の場合は引き継がれます。売却した場合はその年の譲渡損益として確定します
心当たりがある人へ

「LINE証券に少しだけ株を置いたまま忘れていた」という場合、資産が消えているわけではありません。
移管先の口座にあるか、登録していた銀行口座へ払い出されている可能性があります。
登録していた住所や銀行口座が古いままだと、連絡や払い出しが届いていないことがあります。

心当たりがある場合は、野村證券のカスタマーサポートに問い合わせて、口座の有無を確認してください。

売却して精算された場合、その年の譲渡損益として確定申告の対象になることがあります。特定口座(源泉徴収あり)であれば原則として手続きは不要ですが、他社と損益通算したい場合は確定申告が必要です(→ 証券口座の種類)。

LINE証券の機能は今どこで使えるか

旧記事で紹介していた機能が、現在どうなっているかの対応表です。

LINE証券の機能 今はどこで使えるか 当時との違い
いちかぶ(1株取引) SBI証券「S株」/楽天証券「かぶミニ」/マネックス証券「ワン株」ほか 買付手数料が無料の会社が多い
夜間取引 PTS(私設取引システム)。SBI証券・楽天証券などが対応 単元株(100株)が基本。取扱時間は証券会社ごとに異なる
タイムセール 該当なし 同種のサービスは現在ありません
ポイント投資 SBI証券(Vポイント等)/楽天証券(楽天ポイント)/マネックス証券(dポイント連携) LINEポイントは対象外。対応ポイントの種類は増えた
NISA 主要ネット証券で対応。単元未満株も成長投資枠の対象 LINE証券はNISA非対応だった。最大の改善点
スマホだけで完結 各社の株式アプリ。口座開設もスマホで完結 アプリの機能は当時より充実している

代替がないのはタイムセールだけです。他の機能は、いずれも当時より条件のよい形で提供されています。

終了したサービスと現行サービスの比較

「少額投資に特化した独立系サービス」が消えた一方で、条件そのものは改善しています。当時と現在を並べます。

項目 LINE証券(当時) 現在の主要ネット証券
最低投資額 1株から(数百円〜) 1株から(数百円〜)
1株の買付コスト スプレッド(基準価格との差) 買付手数料0円の会社が多い
単元株(100株)の手数料 プランにより有料 SBI証券・楽天証券は0円
NISA 非対応 対応(単元未満株も成長投資枠)
取扱商品 国内株中心 国内株・米国株・投資信託・ETF・REIT
夜間の1株取引 できた 同じ形のサービスはない
割引販売 タイムセールがあった 常設のものはない

失われたのは「夜間の1株取引」と「タイムセール」の2つだけで、コスト面はむしろ改善しています。NISAが使えるようになった点は、長期で持つほど効いてきます。

夜間に売買したい人へ(PTS)

LINE証券の強みのひとつが、取引所が閉まったあとも21時まで売買できることでした。同じことをしたい場合はPTSを使います。

PTSとは

証券取引所を通さずに株式を売買できる私設の取引システムです。
取引所の立会時間(平日9時〜15時30分)の外でも売買できます。

使える主な場面
・決算が15時に発表されたあと、翌朝を待たずに売買したい
・海外市場が動いた夜間に対応したい
・日中は仕事で発注できない

項目 注意点
参加者が少ない 取引所より薄い。希望の価格で約定しないことがある
値幅が大きく動く 少ない売買で価格が飛びやすい。翌朝の始値と乖離することがある
対応する証券会社が限られる SBI証券・楽天証券などが対応。銘柄も全上場銘柄ではない
単元株が基本 1株単位の夜間取引は一般的ではない

「1株を夜間に買う」というLINE証券の組み合わせは、現在ぴったり同じものがありません。1株投資と夜間取引は別々のサービスとして選ぶことになります。

「いちかぶ」の代わりになるサービス

1株から買えるサービスは、主要ネット証券が提供しています。

証券会社 サービス名 買付手数料 特徴
楽天証券 かぶミニ 無料 リアルタイム取引に対応(スプレッドあり)。LINE証券の即約定に最も近い
SBI証券 S株 無料 売却も手数料無料。約定タイミングは1日数回
マネックス証券 ワン株 無料 売却時は手数料がかかる
auカブコム証券 プチ株 無料 毎月の自動買付に対応

※ 2026年8月時点で確認した一般的な内容です。手数料・約定タイミング・対象銘柄は変更されます。申込前に各社の公式サイトで最新の条件をご確認ください。特定の会社を推奨するものではありません。

即約定にこだわるなら楽天証券の「かぶミニ」が最も近い選択肢になります。ただしリアルタイム取引にはスプレッド(基準価格との差)が乗るため、実質的なコストは発生します。

タイムセールのような割引はもうないのか

結論から言うと、同じ形のサービスは現在ありません。

タイムセールとは何だったのか

LINE証券が特定の銘柄を、基準価格から数%割り引いた価格で提供する企画でした。
証券会社側が差額を負担する形の販促で、実質的にはキャンペーンの一種です。

現在、同種の割引企画を常設している証券会社はありません。

近い性質のものとしては、次のような施策があります。

口座開設キャンペーン(現金・ポイントの進呈)→ キャンペーンの選び方
クレカ積立のポイント還元(毎月継続的に付与される)
投信保有によるポイント付与(保有残高に応じて毎月)

一度きりの割引より、毎月積み上がる還元のほうが金額としては大きくなりやすいという違いがあります。

※ 本記事はサービスの経緯と現在の選択肢を整理したものであり、特定の金融商品や取引を勧めるものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。

スマホだけで完結させたい人へ

LINE証券を使っていた理由が「アプリの手軽さ」だった場合、現在は各社の株式アプリが選択肢になります。

1

口座開設もスマホで完結する
eKYC(オンライン本人確認)

マイナンバーカードと顔をスマホで撮影すれば、郵送のやりとりなしで開設できます。早ければ翌営業日から取引できます(→ 必要書類)。

2

アプリが用途別に分かれていることがある
ここが好みの分かれ目

国内株・米国株・投資信託でアプリが別になっている会社があります。1つのアプリで全部済ませたい場合は、事前に確認してください。

3

維持費はかからない

主要ネット証券は口座開設料・口座管理料とも無料です。使わない期間があっても費用は発生しません(→ 口座の維持費)。

証券会社ごとの違いは株初心者におすすめの証券会社5社の比較で整理しています。

LINE証券に関するよくある質問

LINE証券は今も使えますか?
使えません。株式取引サービスは終了し、証券口座は野村證券へ移管されました。LINEアプリから株を売買する機能もなくなっています。
LINE証券に預けていた株はどうなりましたか?
野村證券へ移管されるか、期限までに売却して現金で精算される案内が出されました。心当たりがある場合は野村證券のカスタマーサポートに問い合わせて、口座の有無を確認してください。
LINEポイントで買った株はポイントに戻りますか?
戻りません。ポイントで購入した株も通常の保有株と同じ扱いになり、移管または売却による現金精算の対象になります。
なぜLINE証券は終了したのですか?
主要ネット証券が単元未満株の手数料を無料化し、さらにSBI証券・楽天証券が国内株の売買手数料そのものを0円にしたことで、少額投資に特化したサービスの独自性が失われたためです。同時期にSBIネオモバイル証券もSBI証券へ統合されています。
夜間に株を売買したい場合はどうすればいいですか?
PTS(私設取引システム)に対応した証券会社を使います。SBI証券や楽天証券が対応しています。ただし参加者が少ないため希望の価格で約定しないことがあり、単元株(100株)が基本になります。
1株から買えて即約定するサービスはありますか?
楽天証券の「かぶミニ」がリアルタイム取引に対応しており、LINE証券の即約定に最も近い形です。ただしスプレッドという実質的なコストがかかります。他社の単元未満株は1日数回の約定タイミングが一般的です。
タイムセールのようなサービスは他にありますか?
同じ形の常設サービスはありません。口座開設キャンペーン、クレカ積立のポイント還元、投信保有によるポイント付与などが近い性質の施策になります。
LINE証券で確定申告は必要ですか?
売却して精算された場合、その年の譲渡損益として扱われます。特定口座(源泉徴収あり)であれば原則として手続きは不要ですが、他社の損益と通算したい場合や損失を繰り越したい場合は確定申告が必要です。

まとめ

LINE証券は役目を終えました。理由は、LINE証券がやっていたことを主要ネット証券が無料でやるようになったからです。利用者にとっては条件が良くなった形で引き継がれています。

この記事のまとめ

・LINE証券は株式取引サービスを終了。口座は野村證券へ移管された
・「いちかぶ」「タイムセール」「LINEポイント投資」もすべて終了
・ポイントで買った株もポイントには戻らない
・1株投資は主要ネット証券が買付手数料無料で提供している
・夜間取引はPTSで代替できる(ただし単元株が基本)
・タイムセールと同種の常設サービスは現在ない
・LINE証券はNISA非対応だったが、今の単元未満株は成長投資枠で買える
・心当たりがあれば野村證券に口座の有無を問い合わせる

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