出来高とは

出来高(読み方:できだか)

出来高とは、売買が成立した数量のことです。

個別銘柄の取引だけではなく、市場全体や指標においても同じく取引が成立した数量のことを出来高といいます。
株なら〇株、先物なら〇枚といった単位で使われます。

出来高は何を表しているかというと、その株(指標)の人気度や市場の活性度を表します。

出来高が多い=人気があり活発である状態と言えます。
逆に出来高が少ない=人気が少なく市場が活況ではないと言えるでしょう。

一般的に人気が高く出来高が多い銘柄は東証一部の株が多く、出来高ランキングではみずほ銀行やソフトバンクグループといった東証一部の大型有名株が上位を占める日が多いです。

出来高は他にも「売買高」と呼ばれる場合もあります。
ちなみに出来高は英語で書くとvolume(ボリューム)となります。

出来高メモ

・出来高とは売買が成立した数量のこと
・単位は株なら〇株、先物なら〇枚
・出来高は人気度や市場の活性度を表している

出来高と株価の関係性

投資家の動きは出来高に全て反映するので、出来高を分析することは株価を予測するにはとても重要です。
それでは出来高と株価にはどのような相関があるのでしょうか?

マーケットでは「出来高は株価に先行する」という言葉もあります。

わかりやすい事例をあげると『セリングクライマックス』でしょう。
英語にすると『selling climax』で、直訳すると『売りの最高潮』となります。

具体的にどういうものかというと、株価下落局面の最終段階として、出来高を伴った暴落が起こることをセリングクライマックスといいます。
セリングクライマックスは通称『セリクラ』と呼ばれています。

セリクラが起きると、売り手はほとんどの株を投げ売った状態となるのでその後は売り手不在の状況となり、需給が好転して株価が反発を始めます。
そのため、株価の底打ちのサインとして用いられます。

例として以下の画像をご覧ください。

IMG_6385

上記画像のローソク足赤丸の日の出来高が、下の出来高チャートの青丸部分となります。
一目でわかる通り出来高が急増しており、その後に株価が上昇しています。

これとは逆のパターンで、株価が高値圏で出来高が急増して天井ををうち、その後に株価が下落することを『バイイングクライマックス』と呼び、通称バイクラといいます。

このように株価のトレンドが変更する際に出来高が膨れ上がる事は多々あります。

つまり、
株価が底値圏で出来高が急増した場合は『買いサイン』
株価が高値圏で出来高が急増した場合は『売りサイン』
となる傾向があるということです。

全てが例のように出来高が株価に先行するわけではなく、株価の上昇(下落)と共に出来高が増えていくパターンもありますが、株価が大きく変動する時には出来高も大きく増える事は多いです。
そのため、株価の上下だけではなく出来高の増減を意識して投資することが大切です。

出来高メモ

・株価のトレンドが変更する際に出来高が膨れ上がる事は多い
・底値圏の出来高急増は『買いサイン』、高値圏の出来高急増は『売りサイン』
・出来高の増減を意識して投資することが大切

出来高が急増するタイミング

出来高が株価の動きを予想するのに大切だということを説明しました。
それでは、出来高はどのような時に増えるのでしょうか。

一番わかりやすいのは『材料が出た時』や『決算発表を行った時』でしょう。
企業の評価が大きく変わったと思われた時に出来高の急増を伴い、その後株価が大きく変動することがあります。

あとは先ほどの項目でも登場したセリクラ』や『バイクラ』の時です。

株価が一方的に下落(上昇)を続けていた状態で、投資家心理が弱気(強気)に傾きすぎた結果、投げ売りや飛びつき買いが殺到して出来高が急増します。

出来高の急増は株価が大きく動き出す初動となることが多いので注目していきましょう。

YAHOO!ファイナンスなどでは出来高増加率ランキングや、出来高減少ランキングが用意されています。
一日の出来高が多い銘柄や、出来高が急増(減少)した銘柄をランキング形式で確認することが可能です。
出来高の動きから銘柄を検索したい場合は利用してみると良いでしょう。

出来高メモ

・出来高が急増するのは『材料が出た時』や『決算発表を行った翌日』
・ほか『セリクラ』や『バイクラ』時も急増する
・出来高の急増は株価が大きく動き出す初動となることが多い

出来高と売買代金の違い

出来高と似たものとして『売買代金』があります。

売買代金とは簡単に説明すると売買が成立した金額です。

前述した通り出来高は売買が成立した数量となります。
つまり、出来高と売買代金の違いは売買が成立において『数量』か『金額』かの違いとなります。

『数量』= 出来高
『金額』= 売買代金

出来高と売買代金はどちらも需給や人気を推し量る指数で似た面が多いです。

ですが売買代金は取引成立した金額の総額なので、1株あたりの単価が高い銘柄のほうがおのずと高くなる傾向があります。
また出来高は取引成立した件数ですので、1株あたりの単価が安い銘柄のほうがおのずと高くなります。

どちらも重要な指標ですので、どちらか片方ではなく両方を見て投資を行うことが重要でしょう。

出来高メモ

・売買代金とは売買が成立した金額
・出来高とは売買成立したのが『数量』か『金額』かの違い
・『出来高』『売買代金』両方を見て投資を行うことが大切

出来高に関してよくある質問

出来高が多い日と少ない日、どっちが株価が動きやすいですか?
出来高が多い日の方が株価が大きく動きやすいです。多くの人が売買に参加しているので、需給のバランスが崩れやすく、急騰・急落が起きやすいです。出来高が少ない日は値動きが小さく停滞しがちです。
出来高が急に増えたら何が起きている可能性が高いですか?
材料が出た、機関投資家が入ってきた、大口の買い・売りが入った、仕手筋が動いた、信用取引の強制決済が連鎖した、などの可能性が高いです。株初心者は「出来高急増=何か大きなニュースが出たサイン」と考えて、すぐにIRやニュースを確認しましょう。
出来高が少ない銘柄に投資するのは危険ですか?
かなり危険です。出来高が少ないと「流動性が低い」ので、買いたいときに買えず、売りたいときに売れず、思った価格で約定しないことが多いです。株初心者は出来高が毎日数百万株以上ある銘柄を選ぶのが安全です。
出来高と株価の関係で「出来高が伴わない上昇」は危ないと言われますが本当ですか?
本当です。出来高がほとんど増えずに株価だけ上がっている場合、少数の買いだけで吊り上げられている可能性が高く、「買い手が枯渇した瞬間に急落」しやすいです。株初心者は「上昇+出来高増加」の組み合わせを重視しましょう。
出来高が急減したらどういうサインですか?
多くの場合「投資家の関心が薄れた」「材料出尽くし」「天井圏で買い手が枯渇した」などのネガティブサインです。株初心者は出来高が急減した銘柄は一旦様子見か売却を検討した方が安全です。
出来高の平均はどれくらい見ればいいですか?
株初心者は「過去3ヶ月の1日平均出来高」を基準にすると良いです。
・東証プライム大型株:数百万〜数千万株
・中型株:数十万〜数百万株
・小型株:数万〜数十万株
平均出来高が10万株未満の銘柄は流動性が低すぎるので避けた方が無難です。
出来高が急増した翌日はどう動くことが多いですか?
「材料出尽くし」で売られるケース(急落)と、「大口がまだ買い増し中」でさらに上がるケースの両方があります。株初心者は急増した理由(決算・材料・空売り買い戻しなど)をしっかり確認してから判断しましょう。
出来高だけで銘柄を選ぶのはアリですか?
出来高だけでは不十分です。株初心者は「出来高が多い」+「業績が良い」+「割安感がある(PER・PBR低め)」の組み合わせで選ぶのが理想です。出来高だけ多い銘柄は「材料で一発屋」になりやすいです。
出来高がずっと少ない銘柄を長期保有するのはどうですか?
かなりリスキーです。売るときに買い手がつかず、安値でしか売れない可能性が高いです。株初心者は「売買がしやすい(出来高が多い)」銘柄を中心にポートフォリオを組むのがおすすめです。
出来高が前日比で2倍・3倍になったらどう判断すればいいですか?
前日比2〜3倍以上は「注目度が急上昇したサイン」です。
・好材料ならさらに上昇期待
・悪材料なら急落リスク
株初心者は出来高急増の「原因」を必ず調べてから乗るか乗らないかを決めましょう。
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