PEGレシオとは何か?わかりやすく解説

PEGレシオとは

PEGレシオ(読み方:ぺぐれしお)

 

PEGレシオとは、PER(株価収益率)に利益成長率を加味して「株価水準の割高・割安」を判断する指標のことです。
「Price Earnings Growth Ratio」の略で、単に「PEG」と表記されることもあります。

PEGレシオは、PER(株価収益率)を利益成長率で割って算出した数値で、一般的にPEGレシオが1倍以下なら割安、2倍以上になると割高と判断されます。

PERが高くなりやすい成長株などを分析するときに役立つ指標となります。

PEGレシオは、PERに利益成長率を加味して株価水準を判断するものですが、言い換えると、今のPERは本当に割高であるのか(割安であるのか)を判断する指標となります。

例えば、PERが50倍、利益成長率50%だった場合、PERのみで見ると株価は割高と判断されます。
ですが、利益成長率を加味したPEGレシオで見ると「1倍」となるので、現在の株価は割安であると判断することができます。

つまり、単純に純利益のみで見ると割高である銘柄でも、利益成長率を加味することで割安であると判断することができます。

もちろん、必ずしも割安であるとは言えませんが、PEGレシオを使うことでPERのみでは見落としてしまう割安銘柄を見つけることが可能となります。

PEGレシオの計算方法について

PEGレシオの計算式は次のとおりです。

PER ÷ 利益成長率 = PEGレシオ

PERについては「PERとは何か?わかりやすく解説」で解説しています。

利益成長率は、一般的に1株当たり利益(EPS)の成長率のことを指しています。
EPSについては「EPSとは何か?わかりやすく解説」で解説しています。

利益成長率の計算式は次のとおりです。

(来期EPS - 今期EPS)÷ 今期EPS × 100 = 利益成長率

利益成長率は、単純に今期予想EPSと来期予想EPSで算出することもありますが、数年分のEPSの成長率を使ったり、営業利益や経常利益の成長率を用いることもあります。
他には、利益成長率の代わりに売上高成長率を使ったりすることもあります。

このあたりは投資家の裁量で判断することになります。

 

PEGレシオメモ

・PEGレシオとは、PERに利益成長率を加味して株価の割安性を判断する指標のこと
・主に成長株(PERが高い銘柄)の割安性を判断するときに使われる
・算出方法は「PER ÷ 利益成長率 = PEGレシオ」
・利益成長率は1株当たり利益(EPS)の成長率のこと
・利益成長率の算出方法は色々とあり、投資家の裁量による部分が大きい

 

PEGレシオの目安

PEGレシオの目安は次のとおりです。

・1倍以下:割安
・1倍~2倍:適正水準
・2倍以上:割高

一般的に1倍よりも低ければ割安、2倍よりも高ければ割高と言われています。
PEGレシオがちょうど1倍にあるときは、PER(株価収益率)と利益成長率が一致しているので、株価水準は適正と判断され、2倍程度まで許容範囲となります。

PEGレシオがマイナスの場合

PEGレシオは1倍以下なら割安と判断されますが、マイナスになる場合は例外となります。

PEGレシオがマイナスになるということは、利益成長率がマイナス、つまり利益が減ることを意味します。

PEGレシオは利益の成長、つまり利益が増えることで機能する指標になりますから、利益成長率がマイナスになると機能しなくなります。

そのため、投資の判断材料には使うことはできなくなるので、この点は覚えておくようにしましょう。

 

PEGレシオメモ

・PEGレシオの目安は「1倍以下で割安」「2羽以上で割高」と判断される
・ちょうど1倍にあるときは、PERと利益成長率が一致しているということ
・前回よりも利益が減るとPEGレシオはマイナスになって機能しなくなる

 

PEGレシオのメリット・デメリット

成長株の株価には、将来の成長性も織り込まれているのでPERが高くなりやすいです。
そのため、PER単体では成長株の割高・割安を判断するのは難しかったり、割安銘柄を見落としてしまう可能性もあります。

ですが、PEGレシオを利用すれば利益成長率を加味して株価水準をはかることができるので、PER単体では割高になる銘柄でも、PEGレシオを使うことで割安になる銘柄もあります。

つまり、PEGレシオを使うことで成長株の割高・割安を判断しやすくなり、割安銘柄の見落としが少なくなります。
この点は、PEGレシオのメリットになるでしょう。

デメリットは、PEGレシオはあくまで予想に過ぎないという点です。
PEGレシオの利益成長率では「予想EPS」などを使いますが、予想EPSはあくまでも「予想値」であって予想通りにならないこともあります。
ですから、今は予想値で割安と判断できたとしても、将来的にはどうなるかはわからないということです。

ですから、そういうリスクも想定したり、細かな数字のチェックや他の指標なども併用して投資判断をするようにしましょう。

PEGレシオを簡単に確認する方法

PEGレシオを簡単に確認したい場合は、以下の方法で確認することができます。

・証券会社(取引ツール)で確認する
・PEGレシオをスクリーニングする

証券会社(取引ツール)で確認する

利用する証券会社(取引ツール)によっては、PEGレシオを簡単に確認することもできます。

例として、楽天証券の「iSPEED」で確認してみましょう。

 

 

個別銘柄画面で「指標」→「コンセンサス情報」を選択すると、上記画面のように確認できます。

PEGレシオをスクリーニングする

PEGレシオで銘柄検索するときは、スクリーニング機能を使うと便利です。
スクリーニング機能とは、自分が指定した条件で銘柄を検索できる機能のことです。

例として、楽天証券の「iSPEED」で確認してみましょう。

1.検索からスーパースクリーナーを開く
2.検索条件追加を選択する
3.検索条件「コンセンサス情報」から「PEG」を選択して条件追加をする
4.PEGの数値を調整して銘柄検索

これでPEGレシオのスクリーニングが可能です。

 

 

検索直後はPEGレシオが表示されていないので、画面右上の「銘柄コード」をタップします。

 

 

後はPEGレシオを選択して決定をタップするとPEGレシオが表示されます。

 

 

検索条件追加で「PER」等も追加入力するとさらに絞り込むこともできるので、PEGレシオで銘柄検索をするときはスクリーニング機能を活用するとよいでしょう。

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