PERとは何か?わかりやすく解説

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PERとは

PER(読み方:ぴーいーあーる)

 

PERとはPrice Earnings Ratioの略で、訳すると『株価収益率』という意味になります。
株式には色々な指標がありますが、一番オーソドックスで重要な指標と言えますので投資初心者の方はまず覚えておきましょう。

基本的にPERは低いほうが割安と言えます。

PERが何を指標化したものかと言うと、
『今の株価は1株あたりの純利益に対して何倍の価格なのかを表した指標』
となります。

1株あたりの純利益とは、会社の純利益をその会社が発行している株式枚数で割った数値のことです。
純利益が1億円の会社が100万株を発行していた場合、その会社は一株あたり純利益は100円となります。
この数値をEPS(イーピーエス)と呼びます。

例として、1株あたり100円の純利益をあげる会社があったとします。
この会社の株価が1000円ならPERは10倍、株価が2000円の場合はPER20倍ということになります。

 

PERメモ

・PERは1株あたりの純利益に対して何倍の価格なのかを表した指標
・1株あたり純利益(EPS)×PER=株価
・1株あたりの純利益とは、会社の純利益をその会社が発行している株式枚数で割った数値(EPS)のこと

 

PERの目安

PERは低いほうが割安と書きましたが、それはあくまでその企業単体を見てのことです。

それでは市場全体で見た場合、PERはどのくらいが割安と言えるでしょうか?

市況などにもよりますが、日本株の平均PERは14~17倍程度とされています。
そのため、それよりも低ければ割安と判断する方も多いです。

ただし、一概にPER14~17倍以下の株は割安だと判断するのは危険です。
何故かと言うと、実はPERは業種により平均の格差が大きい指標だからです。

例えば将来の成長性が高いと市場から判断されているAI関連の銘柄や、大化けが見込めるバイオ関連銘柄などはかなり高いPERがついている企業もあり、平均値が大きく上がっています。
そのため割安かどうかの判断をする場合は、その会社の業種の平均PERと見比べて高いか安いかを判断しましょう。

以下は2019年10月時点でのジャンルや業種別の平均PERとなります。

総合 大型株 中型株 小型株
17.1倍 19.7倍 18.3倍 15.9倍
総合(金融業除く) 製造業 非製造業 1.水産・農林業総合
17.7倍 17.3倍 18.2倍 14.2倍
2.鉱業 3.建設業 4.食料品 5.繊維製品
9.1倍 10.2倍 21.2倍 18.4倍
6.パルプ・紙 7.化学 8.医薬品 9.石油・石炭製品
36.3倍 16.0倍 23.7倍 8.0倍
10.ゴム製品 11.ガラス・土石製品 12.鉄鋼 13.非鉄金属
14.6倍 9.5倍 12.1倍 14.5倍
14.金属製品 15.機械 16.電気機器 17.輸送用機器
13.1倍 15.7倍 21.2倍 15.7倍
18.精密機器 19.その他製品 20.電気・ガス業 21.陸運業
15.4倍 21.6倍 15.8倍 15.6倍
22.海運業 23.空運業 24.倉庫・運輸関連業 25.情報・通信業
- 9.8倍 13.3倍 27.8倍
26.卸売業 27.小売業 28.銀行業 29.証券、商品先物取引業
13.0倍 24.8倍 8.0倍 16.4倍
30.保険業 31.その他金融業 32.不動産業 33.サービス業
13.9倍 10.9倍 12.0倍 23.0倍

※22.海運業は平均一株利益マイナスで測定できず。

 

PERメモ

・日本株の平均PERは14~17倍程度
・PERは業種により平均の格差が大きい
・割安かどうか判断する場合は、業種の平均PERと見比べて判断すべき

 

PERは0倍やマイナスになる場合もある

PERは低い株のほうが割安とお話しましたが、以下の点には注意が必要です。

PERがマイナス、もしくは0倍の株は決して割安ではない。

『PERは低ければ低いほど安いんだから、0倍やマイナスならかなり安いのでは?』

そう思うかもしれませんが、これは明確に違うので注意して下さい。
これが何故かと説明すると、まずPERの計算式というのは以下のようになっています。

PERの計算式
株価÷一株あたり純利益(EPS)=PER

この時、一株あたりの純利益がマイナスや0円の会社の場合、PERは0やマイナスの数値となります。
一株あたり純利益がマイナスということは、会社として利益が出ていない赤字企業ということです。
つまりPERは低いほうが割安ですが、

PERが0やマイナスの場合は赤字企業である

ということも覚えておきましょう。

赤字企業に投資するということは、倒産してしまう可能性がある会社に投資をするということです。
先行投資による赤字であったりと、一概に赤字企業=悪い会社とは言えませんが、初心者の方が選ぶにはリスキーであると言えるでしょう。

 

PERメモ

・PERが0やマイナスの株は割安ではない
・PERが0やマイナスの場合は赤字企業
・株価÷一株あたり純利益(EPS)=PER

PERが高い企業のほうが良い会社?

これまで散々PERは低いほうが割安だと書いてきました。
それは間違ってはいませんが、実はPERは高いほうが良いという考え方もあります。

これには色々な理由がありますが、簡単に書くと
『PERが高い株は成長性を期待されているため、現在の純利益に対して割高な株価が許容される』
と考えられるからです。

PERが低い株のほうが『現在は割安』なことは間違いありません。
ですが、株価というのは未来を織り込んだ株価をつけることが多々あります。

例えばですが、以下の二社が同じ業種と仮定して

・10年間成長せず、毎年純利益が1000万円のPER10倍のA社
・毎年純利益が200万円ずつ増えおり、現在純利益が1000万円のPER11倍のB社

どちらのほうが魅力的かと言われれば、B社のほうがPERは多少高くても魅力的です。
同じ成長性が続くとすると来年にはB社のほうが純利益は大きくなり、純利益が増えるということはおのずとPERも低くなります。

このように株価は成長性を加味した価格が付く事が多いので、一概にもPERは低いほうが良い株だとは言えません。
実際に投資する会社は現在のPERだけではなく、様々な面を見て総合的に判断する必要性があります。

 

PERメモ

・PERが低ければ良い会社というわけではない
・PERが高い株は成長性を加味した数値がついている
・成長することにより純利益が増えればPERもおのずと低くなる

PERでの検索やランキング

投資する会社はPERだけでは判断できないとお話しました。
ですが、PERが重要な指標であることには変わりません。

投資する会社を探すときに、まずはPERから選別していくというのはひとつの方法としては有用でしょう。
PERから銘柄を探す場合には証券会社などのスクリーニング機能を利用すると便利です。

また、YAHOO!ファイナンスなどではPERを高い順や低い順でランキング形式にて確認することも可能です。

PERから銘柄を検索したい場合は利用してみると良いでしょう。

 

PERメモ

・PERから銘柄を探す場合はスクリーニングが便利
・スクリーニングは証券会社などで無料で利用できる場合が多い
・YAHOO!ファイナンスではPERをランキング形式にて確認できる

 

低PER銘柄 一例

以下で記載された銘柄は、11月末時点でPERが低い銘柄の一例となります。
株価は日々変動しており、それに伴いPERも変化するので内容が大きく異なる可能性もありますのでご注意ください。

2019年11月末時点のPER

PER コード 銘柄名
13.01倍 2914 日本たばこ産業
10.11倍 5020 JXTG HLDGS
9.90倍 6178 日本郵政
7.49倍 8031 三井物産
6.86倍 8053 住友商事
7.66倍 8591 オリックス
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