配当落ち日とは

配当落ち日(読み方:はいとうおちび)

配当落ち日とは、配当を受ける権利がなくなる日のことです。
配当を得ることができる最終売買日(権利付最終売買日)の翌営業日を指しており、「権利落ち日」ともいいます。

配当金は「権利確定日」時点で株主名簿に登録されていれば受け取ることができます。
そのためには、権利確定日ではなく、権利付最終売買日までに株を購入して保有している必要があります。

配当落ち日は、配当を受ける権利がなくなる日なので、この日以降に株を買っても直近の配当は得ることはできません。

権利確定日から2営業日前が「権利付最終売買日」、1営業日前が「権利落ち日」となります。

また、配当落ち日は、理論的に配当金相当分だけ株価が値下がりします。
この値下がりを「配当落ち」ということもあります。

信用取引の場合は配当落ちによる株価下落分を調整する目的で「配当落調整金」というものがあります。

配当落ち日メモ

・配当落ち日とは配当を受ける権利がなくなる日のこと
・配当を得ることができる最終売買日の翌営業日を指している
・配当落ち日は権利落ち日ともいう
・また、配当落ち日の株価の値下がりを「配当落ち」という

配当落ち日の株価について

配当落ち日の株価は下落しやすい傾向にあります。

配当金や株主優待のある株は、それを目的とした買いも入りやすいので権利付最終売買日まで株価は上昇傾向にあります。
ですが、配当金や株主優待の権利は権利付最終売買日まで株を保有していれば良いので、配当落ち日になるとそれまで保有していた人が売却し始めるので下落しやすい傾向になります。

配当落ち日は、理論上、配当金相当分だけ株価が値下がりするといわれています。
つまり、理論上は配当利回りが高いほど株価は下落することになります。

但し、これはあくまで理論上の話であって、必ずしもそうなるとは限りません。
配当金相当分以上の下落を見せる銘柄もありますし、逆に下落はせずに株価が上昇することもあります。

配当落ち日に上昇する銘柄は、それだけ株式市場で期待感が強く、人気のある銘柄と考えることができます。

配当落ち日狙いで空売りする場合の注意点

配当落ち日は、理論上、配当金相当分だけ株価が値下がりするといわれています。

そのため、配当落ち日狙いで空売りを考える人もいるでしょう。

ですが、ここで気をつけたいポイントとして「配当落調整金」と「逆日歩があります。

配当落調整金は、信用取引において、配当落ちによる株価下落分を調整する目的のお金となります。
これは信用取引で権利付最終売買日をまたいだ場合に配当金相当額として処理されるもので、買い建てしている人は配当落調整金を受け取れますが、空売りしている人は配当落調整金を支払う必要があります。

つまり、値下がり率によっては、配当落調整金で損をするおそれがあります。

逆に株価が上昇してしまった場合も「上昇分の損失」+「配当落調整金」となりますから、大きな損失を被るおそれがあります。

逆日歩は、制度信用取引において、空売りをしている人が支払うことになるコストのことです。

逆日歩は常にかかるコストではありませんが、「いつ発生するのか」や「発生した場合いくらになるのか」が事前にわかりません。ですから想定外のコスト増加によって損失が生じる可能性もあります。

このように配当落ち日狙いで空売りする場合は様々なリスクが生じるので、空売りする場合は注意するようにしましょう。

配当落ち日メモ

・配当落ち日の株価は下落しやすい傾向にある
・理論上は配当金相当分だけ株価が値下がりするので、配当利回りが高いほど株価は下落する
・配当落ち日に上昇する銘柄は株式市場での期待感も強い銘柄と考えられる
・配当落ち狙いで空売りする場合は「配当落調整金」と「逆日歩」に注意

配当落ち日に関してよくある質問

配当をもらうためには、いつまでに株を買えばいいですか?
「権利付き最終日」の取引終了時点(大引け)で株を保有している必要があります。 権利確定日(決算日)の2営業日前がこの「最終日」にあたります。この日までに買っておけば、翌日の「配当落ち日」に株を売却しても配当を受け取る権利は消えません。
配当落ち日に株を売っても、配当金は本当にもらえますか?
はい、もらえます。 配当落ち日は「配当をもらう権利が確定した後の日」です。この日に売却しても、前日の大引け時点で株主名簿に記載される権利を得ているため、後日(通常2〜3ヶ月後)に配当金が振り込まれます。
配当落ち日に株価が下がるのはなぜですか?
企業価値の中から「配当として支払われる現金分」が外へ出ていくからです。 理論上、株価は配当金の分だけ価値が減少します。市場全体がその分を差し引いて取引を始めるため、特段の材料がなければ配当金相当額が値下がりした状態(配当落ち)で始まります。
配当落ち日に株を買えば、安く買えてお得ということですか?
一概にそうとは言えません。 確かに配当分だけ安く買えますが、当然ながら今回の配当金を受け取る権利はありません。 次回の配当まで数ヶ月〜1年待つ必要があります。「配当はいらないから、少しでも安く現物株を仕込みたい」という長期投資家にとっては、買いのタイミングになることもあります。
高配当株ほど、配当落ち日の下落幅は大きくなりますか?
その傾向が非常に強いです。 配当利回りが高い銘柄ほど、権利を得た直後の「売り」が集中しやすくなります。特に優待も同時に実施している銘柄は、権利落ち後に大きく売られ、株価が元の水準に戻るまで時間がかかる(配当落ち埋めが遅い)ケースも多々あります。
配当落ち日の朝、いきなり大きな「含み損」が出ているように見えるのはなぜ?
証券会社のシステム上で、前日終値から配当分を差し引いた価格を基準に損益計算が表示されるためです。 資産合計は「株価の下落」により一時的に減って見えますが、後から「配当金(現金)」が手元に入るため、トータルでの損益は(税金を無視すれば)理論上±0になります。
権利付き最終日が「土日祝日」の場合、スケジュールはどうなりますか?
権利確定日(決算日)が土日祝日の場合、その直前の営業日が確定日となります。 その確定日から数えて「2営業日前」が最終日です。連休が重なるとスケジュールが変則的になるため、カレンダーで「〇月〇日が最終日」と個別に確認するのが最も安全です。
配当落ちで下がった株価が、元に戻ることを何と呼びますか?
「配当落ち埋め(はいとうおちうめ)」と呼びます。 業績が良い企業や、将来性が期待されている企業の場合、数日から数週間で配当落ち分をリカバーして株価が上昇することがあります。投資家の間では「配当落ちを即日で埋める銘柄は強い」という判断材料にもなります。
配当をもらうのと、権利落ち前に売るの、どちらが賢いですか?
節税の観点からは、「権利落ち前に売却する」方が有利な場合があります。 配当金を受け取ると、約20%の税金が必ず源泉徴収されます。一方、権利落ち前に値上がり益(キャピタルゲイン)として利益確定し、他の売買損と相殺できれば、トータルの税負担を抑えられる可能性があるからです。

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