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価格帯別出来高とは

価格帯別出来高(読み方:かかくたいべつできだか)

 

価格帯別出来高とは、価格帯ごとに集計した出来高のことをいいます。
出来高とは売買が成立した株数のことです。

通常の出来高は、期間ごとに集計したものが表示されます。
つまり、「いつ、どれくらいの売買が成立したのか」を示す指標となります。

価格帯別出来高は、価格帯ごとに集計したものを表示します。
つまり、「いくらで、どれくらいの売買が成立したのか」を判断することができる指標となります。
一般的には株価チャートの左側(または右側)に棒グラフで表示されるもので、チャートの表示期
間内の出来高を集計して価格帯ごとに表示されています。

例えば、チャートの表示期間が「2020/01/01/~2020/03/31」となっている場合は、その期間の出来高が価格帯ごとに表示されます。

価格帯別出来高ではどの位置で売買が活発であったかを判断することができ、一般的に出来高が多い価格帯では値が重く、出来高が少ない価格帯では値が軽くなりやすいとされています。

 

価格帯別出来高メモ

・価格帯別出来高とは、価格帯ごとに集計した出来高のこと
・「いくらで、どれくらいの売買が成立したのかあったのか」を判断することができる指標
・一般的に出来高が多い価格帯では値が重く、出来高が少ない価格帯では値が軽くなりやすい

 

価格帯別出来高の見方

実際に価格帯別出来高を表示して確認してみましょう。

以下、楽天証券の「iSPEED」の場合は、次のように表示されます。

 

 

株価チャートの右側に棒グラフで表示されているのが「価格帯別出来高」となります。
「表示/非表示」については、青矢印の棒グラフアイコンをタップする切り替えが可能です。

価格帯別出来高の見方については、棒グラフの長さから出来高を読み取ります。
棒グラフが長いと、その価格帯は出来高が多かったことを表しています。
出来高が多いということは、売りたい人、買いたい人が多かった価格帯であることから、その価格帯では値動きが重くなる可能性があるという見方ができます。

反対に棒グラフが短いと、その価格帯は出来高が少なかったことを表します。
そのため、出来高が少ない価格帯は値動きが軽くなりやすいという見方ができます。

値動きが軽くなりやすいところで、まとまった成行注文をすると価格が大きく動くこともあるので、この点は注意するようにしましょう。

価格帯別出来高の使い方

それでは、価格帯別出来高は具体的にどのように使うのでしょうか。

一般的な使い方として、出来高が多い価格帯では「レジスタンスライン(上値抵抗線)」や「サポートライン(下値支持線)」として活用されます。

それぞれを確認していきましょう。

レジスタンスライン(上値抵抗線)

現在の株価が出来高が多い価格帯よりも下にある場合は、上値抵抗線(レジスタンスライン)として活用されます。
上値抵抗線(レジスタンスライン)とは、簡単に言うと上値が抑えられるラインのことです。

出来高が多い価格帯は、売買が活発であったことを表しています。
つまり、売りたい人、買いたい人が多かったということです。

もしも出来高が多い価格帯から株価が下がってしまったら、株を買った人は含み損を抱えてしまうことになります。
含み損はできるだけ早く手放したいものなので、株価が戻ってきたときにその人たちが保有株を売りに出す可能性が高いです。

そのため、株価が再び上昇して戻ってきたとしても上値が伸び悩んでしまい、再度下落してしまう可能性があります。

このように「出来高が多い価格帯は上値抵抗線になってしまうこともある」ということは覚えておくと良いでしょう。

サポートライン(下値支持線)

現在の株価が出来高が多い価格帯よりも上にある場合は、下値支持線(サポートライン)として活用されます。
下値支持線(サポートライン)とは、簡単に言うと押し目買いなどによって、下値を支えるラインのことです。

出来高が多い価格帯から株価が上がった場合、株を買った人は含み益が出ています。
そのため、再び出来高が多い価格帯に株価が戻ってきても、投げ売りが出るほどの状況にはなりません。
逆に、一度上に抜けているので押し目買いが入る可能性が高く、下値が堅い動きになることもあります。

このように現在の株価が出来高が多い価格帯よりも上にある場合は、下値支持線として活用することができます。

出来高が少ない価格帯について

出来高が多い価格帯は、上値抵抗線や下値支持線として活用できるので、売買タイミングの参考にできます。

ですが、出来高が少ない価格帯については注意が必要です。

出来高が少ない価格帯は、わかりやすく言うと売りたい人と買いたい人が少ない価格帯です。
そんな中でまとまった注文があると株価は当然大きく動いてしまいます。

仮に出来高が多い価格帯を抜けてしまい、出来高が少ない価格帯でまとまった注文が出てしまったら、株価は急騰・急落する可能性もあります。

ですから「どの価格帯で出来高が多いか、少ないか」「現在の株価はどのあたりにあるのか」などを確認して、動きがあったときに直ぐに対処できるようにしておきましょう。

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