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逆指値注文とは

逆指値注文(読み方:ぎゃくさしねちゅうもん)

 

逆指値注文とは、指定した価格に到達したときに、買い注文(または売り注文)を発注することができる注文方法です。指定した価格を「トリガー価格」と呼ぶこともあります。

もう少しわかりやすく説明すると、

・買い注文の場合は「指定した価格以上になったら、設定した買い注文を発注する」
・売り注文の場合は「指定した価格以下になったら、設定した売り注文を発注する」

上記のような注文が逆指値注文となります。

通常の指値注文は「現在の株価よりも安くなったときに買いたい」、「現在の株価よりも高くなったら売りたい」というときに使いますが、逆指値注文は指値注文とは逆で「現在の株価よりも高くなったときに買いたい」、「現在の株価よりも安くなったら売りたい」というときに使う注文方法です。

指値注文とは逆なので「逆指値注文」と呼ばれています。

よく使われるのは、損切りラインを事前に決めているときや、最低限の利益を確保しておきたいときです。詳しくは後述する「逆指値注文の使い方」で紹介します。

 

逆指値注文メモ

・逆指値注文とは指定した価格に到達したときに買い注文(または売り注文)を発注することができる注文方法
・買い注文の場合は「指定した価格以上になったら、設定した買い注文を発注する」
・売り注文の場合は「指定した価格以下になったら、設定した売り注文を発注する」
・株価が高くなったら買いたいときや安くなったら売りたいときに使う

 

逆指値注文のやり方

逆指値注文は、買い注文の場合は「指定した価格以上になったら、設定した買い注文を発注する」、売り注文の場合は「指定した価格以下になったら、設定した売り注文を発注する」といった注文方法です。

要するに逆指値注文をする場合、「注文を発注する価格」と「買い注文(売り注文)の詳細(価格や方法)」の2つを設定する必要があります。買い注文(売り注文)の価格については指値注文だけでなく、成行注文で設定することもできます。

たとえば、株価1,000円で取得した株があり、1,200円まで上昇したとしましょう。
最低限の利益を確保するために1,100円で逆指値売り注文をします。

この場合、「トリガー価格1,100円」と「売り注文の価格1,100円」を設定して発注します。
そうすると株価が1,100円になったとき、自動的に指値1,100円の売り注文が発注されます。

但し、指値注文の場合は確実に売買が成立するとは限りません。
大きな売りがあったりすると一気に株価が下がることもあるので、そうなってしまうと1,100円で約定せずにそのまま下がってしまうこともあります。

ですので、確実に売買を成立させたい場合は、想定外の価格で約定する可能性もありますが、成行注文で設定するのが良いでしょう。

 

逆指値注文メモ

・逆指値注文は「トリガー価格」と「注文の価格や方法」の2つを設定する必要がある
・注文方法は「指値注文」だけでなく「成行注文」も可能
・指値注文の場合は売買が成立しないこともあるので、確実に売買を成立させたい場合は成行注文が良い

 

逆指値注文の使い方

通常の株式取引は「安くなったら買い、高くなったら売り」となりますが、逆指値注文は「高くなったら買い、安くなったら売り」となります。
まったく逆のことなのでいつ使うのか疑問に感じる人もいると思います。

そこで、ここでは逆指値注文の使い方として、わかりやすく活用例を用いて紹介します。

・損切り(損失拡大を回避)
・利益確定(最低限の利益を確保)
・追従(トレンドに乗る)

1つずつ説明していきます。

損切り(損失拡大を回避)

たとえば、株価1,400円で購入した銘柄があったとします。

 

上抜けすると株価を伸ばしそうですが、下抜けして下落してしまう可能性もあります。
こういうときに「1,300円以下になったら成行注文で売却する」という逆指値注文をいれます。

そうすることで、万が一株価が下落してしまっても、1,300円で売却されるので損失を最小限で抑えることができます。
もしも、逆指値注文をしていなかったら、1,200円、1,100円となって損失拡大のおそれがあります。

利益確定(最低限の利益を確保)

たとえば、株価2,750円で購入した銘柄が3,200円まで上昇したとしましょう。

 

強い相場が続いているので株価はもっと伸ばしそうですが、一旦調整もあるかもしれません。
こういうときに「3,000円以下になったら3,000円で売却する」という逆指値注文をいれて値下がりリスクに備えます。

事前に備えることで、万が一株価が下落してしまっても、3,000円で売却できるので250円の利益は確保できます。
もしも、逆指値注文をいれていない場合に株価が下落してしまったら、今までの利益がすべてなくなってしまうおそれがあります。

また、強い相場が続いてそのまま株価が上昇してくれればさらに利益を伸ばすこともできます。

追従(トレンドに乗る)

損切りと利益確定での活用例は保有株を売却するものですが、追従での活用例は株を購入する例となります。

たとえば、1,200円~1,300円のボックス相場で推移している銘柄があったとします。
このときに1,300円を抜けると上昇トレンドに乗ると予想したとしましょう。

 

そういうときに上昇トレンドに乗るために1,300円を超えたところで逆指値注文をします。
具体的には「1,320円以上になったら1,320円で購入する」というような注文です。

予想とおり1,300円を抜けて上昇トレンドに乗れば利益が生まれますし、1,300円を抜け切れずに下落してしまった場合は購入していないので損失を被ることはありません。

また、購入後にうまく上昇トレンドに乗ったあと、利益確定のために逆指値注文をいれておくとさらに余裕をもった取引ができるでしょう。

 

逆指値注文メモ

・最小限の損失に抑えるために逆指値注文を活用することがある
・含み益がある場合は利益確定にも有効な注文方法である
・また、上昇(下降)トレンドになると予想される銘柄を買うときにも活用できる

 

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