ローソク足の組み合わせとは?種類や複数足の分析でわかることを解説!
こちらの記事では「ローソク足の組み合わせ(複数足分析)」を中心に紹介しています。
ローソク足の意味や基本的な見方は「ローソク足とは何か?わかりやすく解説」、酒田五法については「酒田五法とは何か?わかりやすく解説」で紹介しているので、あわせて参考にしてみてください。

ローソク足の組み合わせ

ローソク足は1本ずつでも意味を持ちますが、複数本を組み合わせることでより精度の高い分析を行うことができます。
買い方と売り方の勢い、相場の方向性、上昇と下落の転換サインなどを見つけることができます。

また、ローソク足にさまざまな形や名称があるように、ローソク足の組み合わせにも色々な種類や名称があります。

【名称早見表】ローソク足の組み合わせ
宵の明星
明けの明星 はらみ線 包み線
かぶせ線 切り込み線 差し込み線
入り首線 あて首線 出会い線
振り分け線 たすき線 毛抜き天井
毛抜き底 並び赤 並び黒

上記のように色々とあるので、それぞれの「組み合わせの形」と「出現した時にどういう見方ができるのか」などを説明していきたいと思います。

・窓(読み方:まど)/ 空(読み方:くう)


 

窓とは、前回のローソク足と今回のローソク足の間にできた隙間のことです。
空(くう)と呼ばれることもあります。

隙間ができることを「窓開け(まどあけ)」といい、隙間が無くなることを「窓埋め(まどうめ)」といいます。

窓開け

上に窓開けした場合は、前回高値よりも高く始まったということになるので、買いの勢いが強いという見方ができます。
反対に下に窓開けした場合は、前回安値よりも安く始まったということになるので、売りの勢いが強いという見方ができます。

窓の大きさはその強さを表しており、材料などが発表されたときに出現しやすくなっています。

一般的に窓が開いた方向へ相場が動くとされています。

窓埋め

窓埋めは、開いた窓を埋めることを意味します。
つまり、上に窓開けした場合、窓埋めが起こると株価は下落することになります。

窓埋めのタイミングは、その強さによって変わってきますが、窓が小さい場合はその期間中(日足なら当日中)に埋めてしまうこともあるので、高値掴みなどに注意する必要があります。
窓が大きく勢いがある場合は、窓埋めに時間がかかることもあります。

・星(読み方:ほし)


 

星とは、前回のローソク足から窓を開けて出現する小さなローソク足のことです。
小さなローソク足はコマ(小陽線・小陰線)や十字線のことです。

星の出現は、前回高値よりも高く始まった(前回安値よりも安く始まった)が、そのまま大きな動きもなく引けたことになります。

つまり、高値圏で出現した場合(上記画像左)は「買い圧力が減少」、安値圏で出現した場合(上記画像右)は「売り圧力が減少」したという見方ができます。

買い圧力(または売り圧力)の減少は、トレンドの転換を示唆するものなので、高値圏での出現は「売り」、安値圏での出現は「買い」の判断材料にすることができます。

また、星を含めて3本のローソク足を組み合わせた形もあります。
星の出現だけでなく、3本目のローソク足の動きを見てから判断することで精度を高めることができます。
代表的な組み合わせとして「宵の明星」と「明けの明星」があります。

宵の明星と明けの明星

・宵の明星(読み方:よいのみょうじょう)
・明けの明星(読み方:あけのみょうじょう)


 

宵の明星と明けの明星は、星の前後で違う方向に窓開けしている形のことです。
トレンド転換を示唆する形となります。

宵の明星の場合、1本目のローソク足は比較的大きい陽線となります。
そして上に窓開けして2本目のローソク足である「星」が出現し、3本目は下に窓開けして比較的大きい陰線が出現します。
要するに、前半は買い優勢であったものの、その後は買い圧力が弱まって、最終的に売り優勢になった状態です。

宵の明星は、一般的に上昇から下落へ転換する可能性があることを意味しています。

明けの明星の場合、1本目のローソク足は比較的大きい陰線となります。
そして下に窓開けして2本目のローソク足である「星」が出現し、3本目は上に窓開けして比較的大きい陽線が出現します。
要するに、前半は売り優勢であったものの、その後は売り圧力が弱まって、最終的に買いが優勢になった状態です。

明けの明星は、一般的に下落から上昇へ転換する可能性があることを意味しています。

はらみ線

・はらみ線(読み方:はらみせん)


 

はらみ線とは、1本目のローソク足の実体に、2本目のローソク足が収まる形の組み合わせをいいます。

はらみ線は「陽線から陰線」「陰線から陽線」の組み合わせだけでなく、「陽線から陽線」「陰線から陰線」の組み合わせもあります。

1本目が陽線の場合は上昇から下落の転換を示唆しています。
2本目のローソク足は前回高値を超えることができなかったことを表しており、かつ、前回よりも値動きが小さくなっているのがわかります。
つまり、買いの勢いが弱くなって、買い勢力と売り勢力が拮抗している状態になっています。
そのため、1本目が陽線である場合は、買いが出切ったという見方ができるので上昇から下落に転じる可能性があると判断できます。

反対に1本目が陰線である場合は下落から上昇への転換を示唆しています。
2本目のローソク足は前回安値を超えることができず、売りの勢いが弱くなったことを表しています。
つまり、売りが出切ったという見方ができるので下落から上昇へ転じる可能性があると判断できます。

包み線

・包み線(読み方:つつみせん)/ 抱き線(読み方:だきせん)


 

包み線とは、はらみ線と反対の形で、2本目のローソク足の実体に、1本目のローソク足が収まる形の組み合わせをいいます。
2本目のローソク足が1本目を包み込んでいる形となります。

包み線は、抱き線とも呼ばれています。

一般的に、包み線は「陰線から陽線」「陽線から陰線」の2種類あります。

陰線から陽線の包み線は、売り優勢であったものの、安値から切り上げて最終的には買いが優勢で終わったという見方ができ、売り勢力よりも買い勢力が増えたと判断できます。

ですから、株価が下落傾向にあるときに「陰線から陽線」の包み線が出現した場合は、下落から上昇へ転じる可能性があると判断できます。

反対に陽線から陰線の包み線は、買い優勢であったものの、高値から切り下げて最終的には売りが優勢で終わったという見方ができ、買い勢力よりも売り勢力が増えたと判断できます。

そのため、株価が上昇傾向にあるときに「陽線から陰線」の包み線が出現した場合は、上昇から下落へ転じる可能性があると判断することができます。

かぶせ線

・かぶせ線(読み方:かぶせせん)


 

かぶせ線とは、大陽線の次のローソク足が、大陽線よりも高く始まったものの、その後は下落に転じて大陽線の範囲内で取引を終えた形のことをいいます。
1本目の大陽線に対して、2本目の陰線がかぶさる形になります。

かぶせ線は、買いの勢力が強かったものの、その後は買いの勢力が衰えて下落に転じたという見方ができます。

2つを組み合わせると「トンカチ」の形となり、高値圏での出現は天井の可能性を意味します。
つまり、相場が反転する(上昇から下落への転換)可能性があるという判断ができます。

特に2本目の陰線が大陽線の中心値を下回る場合は信頼度が高まります。

切り込み線

・切り込み線(読み方:きりこみせん)/ 切り返し線(読み方:きりかえしせん)


 

切り込み線とは、大陰線の次のローソク足が、大陰線よりも安く始まったものの、その後は上昇に転じて大陰線の中心値を上回って取引を終えた形のことです。
かぶせ線と反対の形で「切り返し線」とも呼ばれています。

切り込み線は、売りの勢力が強かったものの、その後は売りの勢力が衰えて、買いの勢力が強まったという見方ができます。

2つを組み合わせると「カラカサ」の形となり、安値圏での出現は底打ちの可能性を意味します。
つまり、相場が好転する(下落から上昇への転換)可能性があるという判断ができます。

また、2本目の陽線が大陰線の中心値を下回る場合は、その戻りに応じて「差し込み線」や「入り首線」と呼ばれる形があります。

差し込み線

・差し込み線(読み方:さしこみせん)


 

差し込み線は、大陰線の次のローソク足が、大陰線よりも安く始まったものの、その後は上昇に転じて大陰線の「中心値から終値」の範囲で取引を終えた形です。
切り込み線とよく似た組み合わせですが、切り込み線の場合は2本目の陽線が大陰線の中心値よりも上で取引を終えた形となります。

差し込み線の場合も、一時的に売りの勢力より買いの勢力が強まったという見方ができますが、最終的には押し戻されてしまい、買いの勢力が持続しなかったという判断ができます。

つまり、安値圏ではまだ下落基調が続く可能性があり、高値圏では上値の重さが意識される可能性が高いです。
次のローソク足が上に抜けてくると好転することもありますが、差し込み線の時点では売りが意識される形となります。

入り首線

・入り首線(読み方:いりくびせん)


 

入り首線は、大陰線の次のローソク足が大陰線よりも安く始まり、その後は上昇に転じて大陰線の終値水準までは到達するものの、大陰線の中心値には届かなかった形です。

差し込み線とよく似ていますが、入り首線の場合は一度も中心値に届かずに引けた形となります。

入り首線と差し込み線は、大陰線より安く始まってその後上昇に転じたところは同じです。
ですが、入り首線は大陰線の中心値に一度もタッチすることなく引けていますが、差し込み線の場合は一度大陰線の中心値を上回っています。

つまり、差し込み線に比べて入り首線の買いの勢力は弱いという見方ができます。

安値圏では上昇への転換と見ることもありますが、次のローソク足が2本目のローソク足の安値を超えてくると追撃売りのラインとされており、さらに下値を掘りにいく可能性もあります。

簡単に買い勢力の強さ順に並べると「切り込み線 > 差し込み線 > 入り首線」となり、強いほど上昇転換の期待感が高まります。

あて首線

・あて首線(読み方:あてくびせん)


 

あて首線とは、大陰線の次のローソク足が大陰線よりも安く始まり、その後は上昇に転じたものの、大陰線の安値水準を超えられなかった形です。

入り首線と似ていますが、入り首線では大陰線の安値水準(終値水準)に到達しています。

あて首線は売り優勢から一時的に買い優勢になったものの、買いの勢いはそこまで強いものではなく、依然として売りが優勢であるという見方ができます。

戻り売り、追撃売りの急所になることも多い形となっており、基本的には「売り」と判断することになります。

出会い線

・出会い線(読み方:であいせん)


 

出会い線とは、「陽線と陰線」または「陰線と陽線」の組み合わせで、2本目のローソク足が窓開けして始まったものの、結局は1本目の終値と同じ水準で引けた形のことをいいます。
1本目の終値と2本目の終値が出会う形の組み合わせとなります。

1本目が陽線で2本目が陰線(画像左)の場合、買い優勢であったものの、一巡後は売り圧力に押されたという見方ができます。

つまり、買いの勢力が弱まって、売りの勢力が強まっている可能性があると判断できます。
高値圏での出現は上昇から下落への転換の可能性を示していることもあり、警戒感から売られることもあります。

反対に、1本目が陰線で2本目が陽線(画像右)の場合、売り優勢であったものの、一巡後は買い圧力に押されたという見方ができます。

つまり、売りの勢力が弱まって、買いの勢力が強まっている可能性があると判断できます。
安値圏での出現は下落から上昇への転換の可能性を示していることもあり、期待感から買われることもあります。

振り分け線

・振り分け線(読み方:ふりわけせん)/ 行き違い線(読み方:いきちがいせん)


 

振り分け船とは、「陰線と陽線」または「陽線と陰線」の組み合わせで、2つのローソク足の始値が同じ水準となっている形のことです。
出会い線と似ていますが、出会い線は「終値が同じ水準」で、振り分け線は「始値が同じ水準」という違いがあります。
また、振り分け線は「行き違い線」と呼ばれることもあります。

ローソク足の組み合わせでは、トレンドの転換点を見極めることが多いですが、振り分け線の場合は「上昇局面での買いサイン」と「下落局面での売りサイン」と見ることができます。

陰線から陽線の振り分け線は、一時的に売りが優勢になったものの、買いの勢力は衰えていないという見方ができます。
つまり、上昇局面での出現は一段高の可能性を示しており、買いのサインと判断されます。

反対に陽線から陰線の振り分け線は、一時的に買いが優勢になったものの、売りの勢力は衰えていないという見方ができます。
つまり、下落局面での出現は一段安の可能性を示しており、売りのサインと判断されます。

たすき線

・たすき線(読み方:たすきせん)


 

たすき線とは、陰線から陽線、または陽線から陰線の組み合わせで、2つのローソク足の一部が重なった形の組み合わせのことをいいます。

1本目が陰線で2本目が陽線の場合は、陰線の次のローソク足(陽線)が、陰線の終値よりも高く始まり、終値が陰線の高値を上回って取引を終えた形となります。
1本目が陽線で2本目が陰線の場合は、陽線の次のローソク足(陰線)が、陽線の終値よりも安く始まり、終値が陽線の安値を下回って取引を終えた形となります。

一見すると「陰線から陽線」は買い、「陽線から陰線」は売りというように見えますが、この形は一時的な調整を意味していることもあります。

そのため、下落局面での「陰線から陽線」は売り、上昇局面での「陽線から陰線」は買いと判断されることもあります。

毛抜き天井

・毛抜き天井(読み方:けぬきてんじょう)


 

毛抜き天井とは、2本のローソク足の高値が同値となった形のことです。
陰線と陽線の組み合わせは関係ありません。

毛抜き天井は、2日連続(日足の場合)で同じ高値をつけていますが、それより上には進めていません。
つまり、高値行き詰まりを示しており、高値圏での出現は天井のサインとされています。

毛抜き底

・毛抜き底(読み方:けぬきぞこ)


 

毛抜き底とは、毛抜き天井とは反対に、2本のローソク足の安値が同値となった形のことです。
陰線と陽線の組み合わせは関係ありません。

毛抜き底は、2日連続(日足の場合)で同じ安値をつけていますが、それより下に進めていません。
つまり、安値行き詰まりを示しており、安値圏での出現は底のサインとされています。

並び赤

・並び赤(読み方:ならびあか)


 

並び赤とは、簡単に言うとほぼ同じ長さの陽線が2つ並んだ形のことです。
窓を開けて陽線が出現し、さらにその次のローソク足もほぼ同じ長さの陽線である形を「並び赤」といいます。

上に窓を開けて並び赤が出現した場合は「上放れ並び赤」、下に窓を開けて並び赤が出現した場合は「下放れ並び赤」といいます。

上昇局面で上放れ並び赤が出現した場合は、買いの勢いが強いことを表しています。
つまり、買いサインとなり、強い上昇トレンドが期待されます。

下落局面で下放れ並び赤が出現した場合は、買いの抵抗を表していますが、戻しきれていないことを表しています。
つまり、売りサインとなり、追撃売りの可能性があると判断されます。

並び黒

・並び黒(読み方:ならびくろ)


 

並び黒とは、簡単に言うとほぼ同じ長さの陰線が2つ並んだ形のことです。
基本的な形は並び赤と同じで、窓を開けて陰線が出現し、さらにその次のローソク足もほぼ同じ長さの陰線である形を「並び黒」といいます。

上昇局面で上放れ並び黒が出現した場合は、売り圧力が強いことを表しています。
つまり、上昇から下落へ転じる可能性があり「売りサイン」となります。
下落局面での下放れ並び黒の場合も、やはり売りが強いことを表していますので、さらに下値を掘る可能性があります。

このように複数のローソク足を組み合わせることで、買い方と売り方の勢いなど読み取ることができ「上昇から下落への転換」または「下落から上昇への転換」を探ったりできます。

但し、ローソク足の動きも絶対的なパターンはないので「この形なら絶対に上がる」「この形なら絶対に下がる」というわけではありません。

あくまでも投資判断をするためのひとつの材料として使うようにしましょう。

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