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新値足とは

新値足 (読み方:しんねあし)

 

新値足とは、株価の大きなトレンドを把握する時や、トレンド転換点を探る時に使われるテクニカル指標のことです。

新値足は、通常のテクニカル分析手法とは異なり、時間の概念を排除しているという特徴があります。

一般的な株価チャートの場合、縦軸に株価、横軸を時間として作成していきます。
ですので、時間の経過と共に、株価の値動きに合わせてローソク足(陽線や陰線)を記入していきます。
例えば、5分足チャートなら5分毎、日足チャートなら1日毎にローソク足が記入されていきます。

新値足は時間の概念をなくし、一定の価格変動があった時のみ、陽線や陰線を記入していきます。
終値ベースで高値を更新した時に陽線、安値を更新した時に陰線を追加していく形です。
時間の概念がないので一定の価格変動がなければチャートに何も記入されません。
そのため、同じ期間のチャートでも、通常の株価チャートよりローソク足が少ないという特徴もあります。

つまり、新値足は株価の値幅だけに注目したテクニカル指標となります。

新値足は設定によって「新値3本足」や「新値5本足」「新値10本足」などと呼び、「新値3本足は短期」「新値5本足は中期」「新値10本足は長期」に合うと言われています。
この数値はパラメーターの範囲内なら変更できますが、数字が小さいとだましが多くなる傾向があり、数字が大きいと転換点がほとんど来ないという特徴があります。
ですのでご自身の投資スタイルに合った設定で利用するようにしましょう。

 

新値足メモ

・新値足とは、テクニカル指標のひとつで、時間の概念を排除しているという特徴がある
・一定の価格変動があった時のみ、陽線や陰線を記入いく指標
・株価のトレンドを把握したり、トレンド転換点を探る時に使われる
・新値足は設定値によって新値3本足や新値5本足、新値10本足と呼ばれる

 

新値足の作り方

新値足の作り方は、直前の陽線・陰線の新値を更新するたびに行を変えて記入していきます。
株価が上昇している時なら終値ベースで高値を更新した時に陽線を記入し、株価が下落中であれば終値ベースで安値を更新した時に陰線を記入していきます。
ですので終値ベースで株価の上昇が続いている時は陽線が続き、株価の下落が続いている時は陰線が続く形となります。

この点は新値3本足や新値5本足、新値10本足でも同じです。

次に陰線から陽線、陽線から陰線に変わるタイミングについてですが、これは何本足かで若干ルールが異なります。

例えば、新値3本足の場合なら直前の陽線または陰線を「3本」包み込む形になったら行を変えて陽線・陰線を記入します。

 

 

直前の陽線3本を下抜けした時に初めて陰線を記入し、直前の陰線3本を上抜けしたら陽線を記入します。

 

 

上記画像のように直前の陽線・陰線3本を抜けてない時は何も記入されません。
新値足は時間の概念がない指標となるので、株価が少し反落・反発した程度なら新値足には変化がないこともよくあります。

具体的に数字を出すと、次のようになります。

1日目:100円
2日目:110円:高値を更新したので1本目の陽線を記入
3日目:120円:高値を更新したので2本目の陽線を記入
4日目:130円:高値を更新したので3本目の陽線を記入
5日目:140円:高値を更新したので4本目の陽線を記入
6日目:130円:反落したけど陽線3本を抜けていないので何も記入しない
7日目:108円:陽線3本を下抜けしたので陰線を記入

といった流れになります。

新値5本足や新値10本足も考え方は同じですが、3本のところを「新値5本足なら5本」「新値10本足なら10本」に変更します。

新値足の見方

新値足は株価の大きなトレンドを見たり、トレンド転換点を探る時に使われます。

新値足は、株価の上昇が続いている時は陽線が続き、株価の下落が続いている時は陰線が続きます。
つまり、陽線が続いている時の株価は上昇トレンド、陰線が続いている時の株価は下降トレンドという見方ができます。

そして陰線から陽線、陽線から陰線に変わるタイミングをトレンド転換点として見ることができます。

・陰線から陽線なら「買いサイン」
・陽線から陰線なら「売りサイン」

または

・2本目の陽線の出現を「買いサイン」
・2本目の陰線の出現を「売りサイン」

ちなみに陰線から陽線になることを「陽転」、陽線から陰線になることを「陰転」と言ったりもします。

他には、陽転の場合、直前の陰線の本数が多いほど、値上がりの力が強いことを示しており、値上がりが期待できると言われています。
陰転の場合は直前の陽線が多いほど天井であることを示していると言われています。

新値足の見方は単純で分かりやすいですが、パラメーターの設定によってだましが多くなることもあるので、新値足だけでなく、その他の指標や様々な要因も踏まえたうえで総合的に判断するようにしましょう。

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