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IPOとは
IPO(読み方:アイピーオー)
IPOとは、Initial Public Offering(イニシャル・パブリック・オファリング)の略で、新規株式公開(新規公開株)のことをいいます。
わかりやすく砕いて説明すると、今まで上場していなかった企業(非上場企業)の株式を、証券取引所(東京証券取引所等)へ新たに上場させて、自由に売買できるようにするのが新規株式公開です。
上場した企業は新たに資金調達をできたり、会社の知名度が向上するなどのメリットがあります。
IPO株を取得するには「ブックビルディング」に参加して抽選に当選する必要があります。
ブックビルディングへの参加はその銘柄を取り扱う各証券会社から行います。
IPOは注目度も高く、初値(上場後に初めて付く株価)は公募価格を上回ることも多いので、銘柄によっては抽選倍率は非常に高くなります。
IPOメモ
・今まで上場していなかった株式を上場させ、自由に売買できるようになる株
・上場日前に株式を取得するには証券会社で申し込みをして抽選に参加する必要がある
IPOのメリット
企業にとっては資金調達ができる点や会社の知名度の向上がメリットにあたります。
資金調達ができれば優秀な人材の確保や事業拡大、知名度が向上すれば自社製品・サービスの認知にも繋がります。
投資家にとってのメリットは利益を得られることです。
絶対ではありませんが、IPOは注目されている株なので初値が公募価格を上回ることも多々あります。
ですから抽選に当選して、IPO株をゲットできれば高い確率で利益を得ることができるのです。
直近5年間のIPO全てを見ても、初値が公募価格を上回った確率は80%以上となっており、高いパフォーマンスとなっています。
それだけ利益を確保できる確率が高く、IPOのメリットであり最大の魅力になると思います。
但し、上場後にIPO株を取得する場合は注意が必要です。
上場直後の株は大きく上下することもあり、大きな損失を抱えてしまう可能性もあるからです。
IPOの勝率が高いのは「あくまで公募価格で取得し、初値で売却した場合」というのは覚えておくようにしましょう。
IPOメモ
・投資家にとっては利益を高確率で得られるというメリットがある
IPOのデメリット
IPOのメリットでは、利益を得られる確率が高いとありました。
しかしメリットばかりではなく、デメリットも存在します。
IPOのデメリットは主に2点です。
・簡単に買えない
・損失を出すこともある
まず1つ目のデメリットは「簡単に買えない」という点です。
IPO株を一番初めに公募価格で取得するには、各証券会社へ申し込みをして、抽選に当選しなければなりません。
しかしIPO株は利益が出やすいので、人気のIPO株ほど申し込みは殺到します。
そうすると当選確率は低くなってしまうので、簡単に買えないという状態になってしまいます。
また、証券会社によってIPOの取扱の有無も異なります。
ですからIPOへ積極的に投資をしたい場合は、複数の証券会社の口座を保有しておくのもポイントとなります。
もう1つのデメリットは「損失を出すこともある」という点です。
IPO株の初値は、公募価格を上回ることが多いです。
ですから抽選に当選し、IPO株をゲットできれば利益を得られることもあります。
しかし中には公募価格を下回るケースもあります。
いわゆる「公募割れ」ですが、こうなってしまうと取得価格より株価が低くなるので損失を出してしまいます。
IPO株は高い確率で利益を出すものの、公募割れになることもあるので、この点はデメリットとして覚えておきたいポイントになります。
IPOメモ
・IPO株は必ず利益を生むものではなく、損失を出すこともある
IPOによる株価の動向
それではIPOによる株価の動向はどのようになっているのでしょうか。
直近IPO株のチャートをいくつか確認していきましょう。
まずは2019年12月26日に上場した【7080】スポーツフィールドです。
公募価格は「2,730円」となっていましたが、上場後に付けた初値は「8,500円」となっています。
差額は「5,770円」ですから、単元100株で「577,000円」の利益です。
続いて2019年12月25日に上場した【4488】AI insideの株価を確認してみましょう。
公募価格は「3,600円」に対して、初値は「12,600円」となりました。
差額は「9,000円」ですから、単元100株で「900,000円」の利益となります。
上記2銘柄とも大きな利益になっているのがわかると思います。
上場後の株価については上昇する銘柄もあれば、下落する銘柄もあります。
上記2銘柄を例に出すと、スポーツフィールドは下落しています。
2019年12月26日の初値は「8,500円」ですが、2020年1月14日の終値は「6,520円」となっています。
上場後も保有して利益を伸ばそうとした場合は、利益が減少してしまうことになります。
初値で株式を取得した場合は大きな損失を抱えてしまうことになります。
一方でAI insideは上場後も上昇しています。
2019年12月25日の初値は「12,600円」となりましたが、2020年1月14日には高値「15,450円」を付けています。
スポーツフィールドとは違い、上場後も保有することで利益を伸ばすことができます。
初値で購入した場合も大きな利益となります。
上記のようにIPO株は値動きが激しいので、保有して利益を伸ばす場合や初値で購入する場合は注意も必要です。
IPOメモ
・保有し続けて利益を伸ばす場合は利益の減少や損失にも注意
・初値で購入する場合は大きな損失を抱えることもある
IPOのよくある質問
但し、キャンセルすることで、一定期間IPOに申込が出来なくなる等のペナルティが生じることもあります。
また、証券会社によっては当選と同時に購入となるケースもあります。
この場合はキャンセルが出来ませんので、申込前に確認するようにしましょう。
IPOに関する銘柄(最終更新日2020/01/15)
銘柄コードをクリックすると【上場日・価格決定日】をご確認いただけます。
銘柄コード | 銘柄名 |
7081 | コーユーレンティア |
7082 | ジモティー |
上場日 |
2020/02/07 |
価格決定日 |
2020/01/29 |
上場日 |
2020/02/07 |
価格決定日 |
2020/01/30 |