地合いとは

地合い(読み方:じあい)

地合いとは、簡単に言うと相場の雰囲気を表す言葉です。
「場味(ばあじ)」と呼ぶこともあります。

個別銘柄や株式市場全体の相場の強弱を表しており、

・買い意欲が旺盛で取引量が多く、株価が上昇傾向にあるような場合は「地合いが良い」「地合いが強い」
・買い意欲が乏しくて取引量が少なく、株価が下落傾向にあるような場合は「地合いが悪い」「地合いが弱い」

といったように表現されます。

地合いの良し悪しについて明確な線引きはありません。
個々の感覚的なものを表現する際に使われる言葉なので、とある投資家が「今日は地合いが悪い」と言っても、とある投資家は「そこまで悪い地合いではない」と言うこともあります。

地合いメモ

・地合いとは相場の強弱を表す言葉
・個別銘柄や株式市場全体の相場状況を表すもの
・取引量が多く株価が上昇傾向にある場合は「地合いが良い」「地合いが強い」という
・取引量が少なく株価が下落傾向にある場合は「地合いが悪い」「地合いが弱い」という

地合いが良いとどうなるのか?

地合いが良いときは、取引量も多く株価は上昇傾向にあるので、投資家にとってはプラスの状況となります。

・利益確定のチャンス
・売買がしやすくなる
・悪材料が出ても下げにくい状況になる

利益確定のチャンス

地合いが良くなると、基本的に株価も上り調子になっていきます。
そのため、地合いが好転する前に安値で買った株がある場合、含み益となる可能性が高くなります。
株は「安く買って高く売る」が基本なので、地合いが良いときは利益確定売りの絶好のチャンスとなります。

売買がしやすくなる

地合いが良くなると取引量が増えるので売買しやすくなるメリットもあります。

取引量が少ないと約定するのが遅かったり、売買したい価格で取引できないということもあります。
ですが、取引量が増えると約定回数も増えますし、売買したい価格で取引できる可能性が高まります。

また、普段は取引量が少なくあまり動かないような銘柄も、地合いが良くなることで取引が活発になり、株価が急騰するケースもあります。

悪材料が出ても下げにくい状況になる

地合いが良いときは多少の悪材料が出ても、市場全体で吸収されて下げにくい状況が続きます。
そのため、多少の悪材料で下げるところは買いのチャンスとなることもあります。

但し、株価と言うのは上昇し続けるものではなく、いずれ調整に入ることもあります。
ですので長期投資として買う場合は、調整に入るのを待ってから買うのもひとつの手段となります。

地合いが悪いとどうなるのか?

地合いが悪いときは、取引量が少なくなって株価は下落傾向にあるので、投資家にとってはマイナスの状況となります。

・売買がしづらくなる
・好材料が出ても上昇しづらい
・悪材料が出ると大幅下落するおそれがある
・安値で買うチャンスになる

売買がしづらくなる

地合いが悪くなると、通常よりも取引量が少なくなってしまいます。
そのため、地合いが良いときよりも約定が遅かったり、売買したい価格でうまく取引ができないこともあります。

好材料が出ても上昇しづらい

地合いが悪いときは好材料が出ても上昇しづらいというデメリットがあります。

地合いが悪いときは相場全体で買い意欲が減少するので、好材料が出ても買いが続かず伸び悩んでしまうことも多いです。
そのため、思うほど利益が出ないということもよくあります。

悪材料が出ると大幅下落するおそれがある

地合いが悪いときは上昇しづらいだけでなく大幅下落するおそれもあります。

地合いが悪いと取引量が少なくなるので、少しの売りが出ただけで下落しやすい状況にあります。
ですので、売りが売りを呼ぶ展開となって、大幅下落となるおそれもあるのです。

安値で買うチャンスになる

地合いが悪いときは、株価が下落傾向にありますし、ちょっとした悪材料で大きく下げることもあります。
ですので基本的にはマイナス要因となります。

ですが、株価の下落は安値で買うチャンスにもなります。
地合いが悪いときに少しずつ仕込んでおき、地合いが好転したら利益確定をすることで大きな利益を狙えることもあります。

但し、底値を見極めるのは不可能ですので、想定外の下落があった場合のこともしっかり考えて売買することが大切です。

地合いに関してよくある質問

「地合いが良い・悪い」とは、具体的にどういう状態ですか?
相場全体の「雰囲気」や「勢い」のことです。
地合いが良い: 多くの銘柄が買われ、多少の悪いニュースも無視して上昇する「追い風」の状態。
地合いが悪い: 買い手が不在で、良い決算を出しても「材料出尽くし」で売られるような「向かい風」の状態。 投資の世界では「地合いは全てのファンダメンタルズに優先する」と言われるほど重要です。
地合いを客観的に判断するための「数字」はありますか?
以下の3つをチェックするのが定番です。
主要指数: 日経平均、TOPIX、グロース250指数が右肩上がりか。
騰落レシオ: 値上がり銘柄数と値下がり銘柄数の比率。120%以上は過熱、70%以下は底打ち圏。
売買代金: 市場全体のエネルギー。活況なら地合いは強く、閑散(売買代金が少ない)なら地合いは脆いです。
業績が絶好調の銘柄を持っています。地合いが悪くても持ち続けて大丈夫?
短期的には「地合いの悪化」に巻き込まれて下落する可能性が高いです。地合いが悪い時は、投資家が「とりあえず現金化しよう」と動くため、優良株ほど利益確定売りの対象になります。ただし、地合いが回復した時に真っ先に買われるのもそれらの優良株です。
「今日は地合いに助けられた」という言葉をよく聞きます。どういう意味?
自分の持っている銘柄自体のニュースではなく、「市場全体が盛り上がっていたから、つられて上がっただけ」という意味です。これは実力ではないため、地合いが冷え込んだ瞬間に利益が吹き飛ぶリスクがあることを自覚する必要があります。
地合いが最悪な時に、あえて投資をするメリットはありますか?
「お宝銘柄を安値で拾える」最大のチャンスです。地合いが悪すぎると、本来売られるべきではない優良株まで「投げ売り」されます。パニックが収まった後のリバウンドは非常に大きいため、勇気のある投資家はこのタイミングで「逆張り」を仕掛けます。
「個人投資家の地合い」と「機関投資家の地合い」は違うのですか?
違います。日経平均(大型株)は好調なのに、マザーズ/グロース(中小型株)がボロボロという状況はよくあります。これを「指数に寄与する地合いだけが良い」状態と呼び、個人投資家にとっては「全然儲かっていない」と感じる、非常にやりづらい相場になります。
朝の地合いを予測するために、前夜にどこをチェックすべきですか?
日本市場が閉まっている間の「米国株(NYダウ・ナスダック)」と「日経平均先物」、そして「為替(ドル円)」の3点です。特に先物が大きく動いている時は、翌朝の地合いを決定づけます。
「地合いが崩れる」前兆はありますか?
いくつかあります。
好材料が出ても株価が反応しなくなる。
主役だった人気銘柄が、高値圏で大きな陰線を引き始める。
売買代金が減っているのに、株価だけが高い(空中戦)。 これらを感じたら、一度キャッシュポジション(現金)を増やすのが賢明です。
IPO(新規公開株)と地合いの関係を教えてください。
密接に関係します。 地合いが良い時のIPOは初値が数倍に跳ね上がりますが、地合いが最悪だと優良企業でも公募価格を割ることがあります。IPO投資をする際は、その銘柄の分析以上に「今の市場にリスクを取る元気があるか」を見る必要があります。
初心者が「地合い」を味方につけるための最もシンプルな方法は?
「地合いが良い時だけ参加する」ことです。地合いが良い時は、適当に買った銘柄でも上がりやすく、失敗を市場がカバーしてくれます。逆に、地合いが悪い時に「技術」で勝とうとするのはプロでも至難の業です。「今は雨が降っているから家で休もう」と思える忍耐力が、長期的な収支を安定させます。

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