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メルトダウン・メルトアップとは

メルトダウン(読み方:めるとだうん)/メルトアップ(読み方:めるとあっぷ)

 

メルトダウンとは、ひと言で言うと「相場の大暴落」のことです。金融市場全般で使われる言葉で、ある資産クラスにおいて、想定外かつ急激に価格が下落する現象を指します。

株式市場において、株価が短期間で大幅に下落したときや、投資家の売り注文が殺到して株価が急落したとき、相場全体が大暴落したときなど、株価の急落により市場に混乱が生じた際に使われたりします。

この言葉は、もともと原子炉のメルトダウン(炉心溶融)に由来し、金融市場での暴落を表すほか、IT業界における大規模なシステム障害等を指すこともあります。それぞれの分野で「メルトダウン」という言葉が持つ意味は異なりますが、共通して「急激で深刻な崩壊」や「破局的な失敗」を表すために使われることが多いです。

一方でメルトアップとは、ある資産クラスにおいて、想定外かつ急激に価格が上昇する現象を指します。
業績やファンダに変化がないにもかかわらず、投資家の買い注文が殺到して株価が大幅に上昇するなどしたときに使われる言葉となります。

メルトダウン・メルトアップの要因

メルトダウンやメルトアップは、市場の需給バランスが著しく変化する局面で発生することがあります。それでは、どのような要因でメルトダウンやメルトアップが発生するのか、それぞれ簡単に解説します。

メルトダウンの要因

メルトダウンの要因としては、景気後退や金融危機、企業業績の悪化、政策の失敗、地政学的リスクの高まり、予期せぬ事件などがあります。

これらが引き金となり、投資家のパニックや不安心理が広がることで、売り注文が殺到し、市場が大きく下落します。

例えば、2008年のリーマンショックや2020年のコロナショックでは、予期せぬ事態により市場全体に不安が広がり、投資家のパニック心理から売りが売りを呼ぶ悪循環に陥りました。こうした状況下では、合理的な判断に基づかない過剰な売買が発生し、株価が大きく変動するリスクが高まります。

メルトアップの要因

一方、メルトアップの要因は、経済成長への期待や政治的安定性、投資家心理の改善などがあります。

景気回復や企業業績の改善、金融緩和政策などが追い風となり、投資家の楽観姿勢や強気相場への期待が高まることで、買い注文が増加し、市場が大きく上昇します。

メルトダウンとメルトアップは、複数の要因が絡み合って発生するため、投資家は各要因を注視し、適切なリスク管理を行う必要があります。

メルトダウン・メルトアップの影響

メルトダウンの影響

メルトダウンは、株式市場において、急激に株価が下落する現象のことです。
こうした急激な下落は、多くの投資家にとって想定外の出来事となるため、メルトダウンが発生すると投資家のパニック的な売りが殺到し、更なる下落を招くこともあります。

また、株価の急落は、投資家の保有資産価値を減少させるものなので、個人消費や投資活動に悪影響を及ぼすこともあり、その影響は経済全体に波及することもあります。

このようにメルトダウンは投資家にとって脅威をもたらすものですが、その一方で割安な資産を買い集めるチャンスでもあります。メルトダウンが発生すると株価は大きく下落するので、今までより安く買えるようになるというメリットが生まれるわけです。

メルトアップの影響

一方、メルトアップは、投資家の過度な楽観から投機的な買いが加速し、株価が実態から乖離して上昇する現象です。株価の急騰は、投資家の保有資産価値を増加させるため、消費や投資活動を活発化させる可能性があります。

このようにメルトアップは投資家にとって魅力的に見えますが、逆に、メルトアップでは、バブルのリスクも孕んでいます。メルトアップの後には急落するリスクが高く、市場のボラティリティが増加するため、投資家は不安定な市場環境に直面することになります。

投資家にとっては、こうした極端な相場の動きに巻き込まれないよう、冷静な判断と適切なリスク管理が求められます。同時に、メルトダウンやメルトアップは、相場の転換点を示唆する場合もあるため、市場動向を注視し、適切なタイミングで投資判断を行うことが重要です。

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