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権利確定日とは
権利確定日(読み方:けんりかくていび)
権利確定日とは、株主としての権利が確定する日のことをいいます。
株主としての権利とは、わかりやすいところで「配当金」や「株主優待」を受け取る権利があります。
配当金や株主優待はいつ株を保有していてももらえるものではなく、あらかじめ決められた日に株主として株主名簿に登録されている必要があります。
このあらかじめ決められた日というのが権利確定日となります。
しかし権利確定日当日に株を買っても意味がありません。
権利確定日時点で株主名簿に記載されるためには「権利付最終売買日」に株を保有している必要があるからです。
配当金や株主優待を目的として株を売買する場合は覚えておきたいポイントになります。
それでは権利確定日と関連する「権利付最終売買日」と「権利落ち日」についても確認していきましょう。
権利確定日メモ
・株主の権利とは配当金や株主優待を受け取れる権利など
・但し、権利確定日当日に株を買っても意味はなく、権利付最終売買日に株を保有している必要がある
権利付最終売買日とは
権利付最終売買日(読み方:けんりつきさいしゅうばいばいび)
権利付最終売買日とは、株主としての権利を得ることができる最終売買日のことで、権利確定日の2営業日前にあたる日です。
権利付最終日とも呼ばれています。
株主権利を得るためには、株主名簿に情報が登録されている必要があります。
そのためには権利確定日ではなく、権利付最終売買日までに株を購入し、保有していなければなりません。
配当金や株主優待を目的に権利獲得を狙う場合は覚えておくようにしましょう。
また、「権利確定日」や「権利付最終売買日」とあわせて覚えておきたいものとして「権利落ち日」があります。
権利付最終売買日メモ
・権利確定日の2営業日前にあたる日
・権利付最終売買日に株を保有していないと権利を得ることはできない
権利落ち日とは
権利落ち日(読み方:けんりおちび)
権利落ち日とは、権利付最終売買日の翌営業日にあたる日です。
権利落ち日以降は保有株を売却しても、権利確定日に影響を与えることはありません。
また、権利付最終売買日の翌営業日となっているため、権利落ち日に株を買っても株主としての権利を得ることはできません。
株主名簿に株主として登録されるには、繰り返しになりますが「権利付最終売買日」に株を保有している必要があるからです。
仮に権利落ち日に権利を得るために株を買った場合は、次回以降の権利確定日まで待つ必要があります。
権利落ち日メモ
・権利落ち日以降は保有株を売却しても問題はない
・権利落ち日に株を買って権利を得る場合は次回まで待つ必要がある
権利確定日(権利付最終売買日・権利落ち日)の例
それでは「権利付最終売買日・権利落ち日・権利確定日」のスケジュールを確認していきましょう。
権利付最終売買日~権利確定日までのスケジュールは全部あわせて3営業日となります。
土日祝日は非営業日となるのでカウントはせず、平日のみカウントします。
それではカレンダーを見ながらいくつかのパターンを確認していきましょう。
31日(金)が権利確定日の場合(全部平日)
29日(水) | 権利付最終売買日 |
30日(木) | 権利落ち日 |
31日(金) | 権利確定日 |
31日(火)が権利確定日の場合(土日挟む場合)
27日(金) | 権利付最終売買日 |
28日(土) | 土曜日(非営業日) |
29日(日) | 日曜日(非営業日) |
30日(月) | 権利落ち日 |
31日(火) | 権利確定日 |
31日(月)が権利確定日の場合(連休を挟む場合)
25日(火) | 権利付最終売買日 |
26日(水) | 権利落ち日 |
27日(木) | 祝日(非営業日) |
28日(金) | 祝日(非営業日) |
29日(土) | 土曜日(非営業日) |
30日(日) | 日曜日(非営業日) |
31日(月) | 権利確定日 |
はじめに書いたとおり、カウントするのは平日のみなので覚えておくようにしましょう。
「権利付最終売買日・権利落ち日・権利確定日」については、はじめに紹介したとおりですが、ここで簡単にもう一度説明します。
1.権利付最終売買日
権利付最終売買日は、直近の権利を得るために株を売買できる最終日です。
売買とありますが、当日中に売却してしまうと権利は獲得できないので注意しましょう。
この日に株を保有しておくことで権利確定日に株主として株主名簿に登録されます。
2.権利落ち日
権利落ち日は権利付最終売買日の翌営業日にあたる日で、保有株を売却しても良い日です。
権利を得るためには権利付最終売買日に株を保有していれば良いので、権利落ち日以降はいつ株を売却しても権利を得ることができます。
3.権利確定日
権利確定日は権利が確定する日です。
権利確定日とあるので株を保有していないといけない、と感じるかもしれませんが、この日の保有の有無は権利の獲得に影響を与えません。
上記をご覧になるとわかるように、権利を得るためにもっとも重要な日は「権利付最終売買日」です。
権利確定日という言葉からこの日まで株を保有しなくはいけないと勘違いされる方もいますが、株を保有していなければいけないのは権利付最終売買日であり、権利確定日に株を保有している必要はないのです。
配当金や株主優待を目的に売買する際は、このスケジュールを把握しておくようにしましょう。
権利確定日(権利付最終売買日・権利落ち日)による株価の動向
権利確定日(権利付最終売買日・権利落ち日)の前後は、株価が変動することもよくあります。
まず権利確定日(権利付最終売買日・権利落ち日)前の動きとしては株価が上昇しやすい傾向にあります。特に高配当銘柄や人気のある株主優待の場合は、権利を得るために買いが入りやすくなるので株価の上昇が期待できます。
しかし中にはこの上昇での値上がり益を狙って株を買う人もいます。
そのため、権利付最終売買日が近づくと利益確定売りが出やすくなり、一時的に株価は下落するケースもあります。
ただ、権利付最終売買日までは権利獲得狙いの人も多いので、買い支えも入り、大きな値崩れは少ないです。
権利落ち日以降は、権利を獲得した人の売却が増加することもあり、短期的に株価は下がりやすい傾向にあります。
しかし「権落ち後の押し目買い」という相場の格言があるように、業績が良いなど伸びしろが期待される銘柄はこの局面で押し目買いも入りやすく、値崩れせずに株価が上昇することもあります。
権利確定日メモ
・上昇しやすいタイミングと下落しやすいタイミングがある
・伸びしろがある銘柄は権利落ち後も値崩れせずに上昇することもある