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買い方・売り方とは

株式取引において、「買い方」と呼ばれる人と「売り方」と呼ばれる人がいます。
今回は買い方と売り方とは何かについて説明していきます。

買い方とは

買い方(読み方:かいかた)

 

買い方とは、買い注文をする側の人を指しています。
現物株や信用取引で買い注文をする人、または買建玉や現物株を保有している人を総称して買い方といいます。

 

売り方とは

売り方(読み方:うりかた)

 

売り方とは、売り注文をする側の人を指しています。
信用取引で売り注文をする人(空売りする人)や売建玉を保有している人、現物株を売却する人などを総称して売り方といいます。

ちなみに「買い方」「売り方」というのは、株式投資だけでなく、マーケット全般で使われる用語となります。

 

買い方・売り方メモ

・買い方とは買い注文をする側の人
・売り方とは売り注文をする側の人

 

買い方と売り方の取引コストについて

株式取引を行う場合、株式の購入代金のほかに取引コストがかかります。
買い方と売り方に共通するコストとしては「売買手数料」がありますが、ほかにもそれぞれが負担する取引コストも存在します。

それぞれのコストについて、順番に確認していきましょう。

買い方の負担するコストについて

買い方が負担するコストは「金利」です。

買い方が信用取引を利用する場合、証券会社から資金を借りて取引を行うことになります。
そのため、借りた資金に対して、あらかじめ定められた金利を支払う必要があるのです。

現物取引の場合は「売買手数料」のみですが、信用取引ではプラスで「金利」もかかるので覚えておくようにしましょう。

売り方の負担するコストについて

売り方が負担するコストは「貸株料」です。

売り方が空売り(信用売り)をする場合、証券会社から株を借りて、その借りた株を売ることになります。
このときに借りた株に対して、あらかじめ定められた利率で「貸株料」を支払う必要があるのです。
買い方で言う「金利」に相当するものです。

また、売り方の場合は「逆日歩」と呼ばれるコストがかかることもあります。
逆日歩は信用売りが増加して株不足になったときに発生するコストです。

普段は負担する必要がないコストですが、上記のような状況になると売り方が負担する必要があります。

 

買い方と売り方の配当落調整金について

信用取引で権利付最終売買日をまたぐ場合は「配当落調整金」についても注意が必要です。

配当落調整金」とは、配当落ちによる株価下落分を調整する目的で、売り方と買い方の間で調整するお金のことです。信用取引で権利付最終売買日をまたいだ場合に発生するもので「配当金相当額」を調整金として処理することになります。

この処理の過程で売り方と買い方で扱いが大きく異なります。

・売り方は配当落調整金を支払う
・買い方は配当落調整金を受け取る

配当落調整金は、株価下落分を調整する目的で処理するものなので、売り方は支払い、買い方は受け取ることになります。

配当落調整金」は、実際に株価の下落があったかどうかは関係なくやり取りするお金なので、場合によっては売り方は大きな損失となる可能性もあります。

 

買い方・売り方メモ

・買い方と売り方では負担するコストに違いがある
・売買のタイミングによっては売り方のほうがコストがかかることもある

 

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