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噂で買って事実で売るとは

噂で買って事実で売る(読み方:うわさでかってじじつでうる)


 

噂で買って事実で売るとは、文字通り噂で買って、その噂が事実として明確になった時点で売っておくという意味の相場格言になります。

もともとはニューヨークのウォール街で生まれた格言だと言われており、英語では「Buy the rumor, sell the fact」と言われています。

また、「噂で買って事実で売る」は「株は思惑で買って事実で売れ」と言われることもあります。

株価は“織り込み済み”という言葉があるように、将来を見据えて動くものだということを言い表しているのが今回の格言「噂で買って事実で売る」です。

噂で買って事実で売るを投資に活かすには

例えば、

「ある企業の新商品が新たに出るそうだ」
「その新商品はかなりのヒット商品になりそうだ」

といったような噂がある銘柄は、その思惑から買われて株価が上昇するケースがあります。

そして、実際にその噂や思惑が事実となり、業績が良いことが明らかになると、その後株価は下落していくといったケースがよくあります。

つまり、噂や思惑時点で将来を織り込み株価は上昇していき、事実が確認できた頃には株価は下がってしまうということです。

いわゆる“材料出尽くし”です。

そのため、噂で買って事実で売るという格言では、株は噂や思惑の段階で買っておき、事実が明らかになったら売ったら良いとしています。

事実が確認され、材料出尽くしで株価の上昇が止まってしまうということは、噂や思惑の状態が続くと相場は継続するとも考えられます。

新商品や新製品といった場合、実際に発売されるのが必ずしも予定通りでないケースもあります。
例えばバイオ関連株で新薬開発等、実際に世に出るまで相当の期間がかかることもあります。

こうした場合、調整をはさみながらも上昇トレンドが継続することもあります。

ちなみに、新商品や新製品、新サービス等以外では、企業が出す上方修正などが挙げられます。

また、噂や思惑段階で買うのではなく、事実が確認できてからの買いは高値掴みになってしまうリスクがあるということも、格言の意味とともに頭に入れておくようにしましょう。

相場格言は投資の本質を表すものとして様々な言葉があり、投資に役立てることもできます。
ただ、相場の状況は刻々と変化するものなので必ずしも当てはまるとは限りません。
ですので相場格言を投資に役立てる時は鵜呑みにせず、あくまでも投資に向き合う考え方の1つとして活用するようにしましょう。

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