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美人投票とは
美人投票(読み方:びじんとうひょう)
「美人投票」とは、株式投資は多くの投資家の好みで銘柄が取引され、その結果が株価に反映されるものだという考え方を言い表したものです。
単に「美人投票」と言われるほか、「株価は美人投票」とも言われたりします。
「美人投票」はイギリスの経済学者ジョン・メイナード・ケインズの言葉で、金融市場の動きを新聞投票で美人を選ぶ「ミス・コンテスト」に例えて示したものです。
美人投票は新聞投票で美人を選ぶミスコンに例えた言葉
新聞投票で美人を選ぶミスコンとは、100枚の写真の中から最も美しいと思う6人に投票し、その結果が投票者全体の平均的な好みと最も近い人に賞品を与えるというものです。
投票者が賞品を獲得するには、自分自身の好みに投票するのではなく、他の投票者の好みも考慮して投票しなければなりません。
株式投資に関しても考え方は同じです。
株価はその時々の需給に応じて変動するものなので、自分が良いと思ったからといって必ず上昇するとは限りません。
逆に自分があまり良いと思わない銘柄でも、多数の投資家が値上がりするだろうと判断して買えばどんどん上昇していきます。
要するに「美人投票」は、株式投資で利益を得るには(=投票で賞品を獲得するには)、自分が好む銘柄を選ぶのではなく(=自分自身の好みに投票するのではなく)、多数の投資家が好む銘柄を選ぶ(=他の投票者の好みも考慮して投票する)のが有効な投資手法であるということを表しています。
ケインズの唱える美人投票について、わかりやすくまとめると
誰が美人かということではなく、多くの人たちが誰を美人だと思うのか、
それが株式投資の本質だという経済学者ケインズの考え方です。
ただし、長期投資においては「株価はファンダメンタルズに収束する」という言葉もあります。
短期売買においては、その時々の需給に応じて売買することもありますが、長期投資では長い目でじっくりと投資を行うのであまり美人投票は重要視されないものと考えられます。
相場格言は投資の本質を表すものとして様々な言葉があり、投資に役立てることもできます。
ただ、相場の状況は刻々と変化するものなので必ずしも当てはまるとは限りません。
ですので相場格言を投資に役立てる時は鵜呑みにせず、あくまでも投資に向き合う考え方の1つとして活用するようにしましょう。