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中間配当とは
中間配当(読み方:ちゅうかんはいとう)
中間配当とは、簡単に言うと事業年度の途中で分配する配当(配当金)のことです。
配当とは、企業が株主に対して利益を分配するために行うものをいいます。
通常は決算期(期末決算)に期末配当を分配しますが、第2四半期決算に中間配当を分配したり、四半期決算ごとに四半期配当を分配することがあります。
もう少しわかりやすく説明すると、以下のようになります。
・配当が年1回の場合は「期末配当」のみ
・配当が年2回の場合は「期末配当」と「中間配当」
・配当が年4回の場合は「四半期配当」
となります。
また、年間の配当をまとめて言う場合は「年間配当」と呼ぶこともあります。
四半期決算(しはんきけっさん)とは、1年を4期に分けて3ヶ月ごとに公表される決算のことです。一番最初の四半期決算を「第1四半期決算」といい、続いて「第2四半期決算」「第3四半期決算」「第4四半期決算(期末決算)」といいます。
この四半期ごとに分配する配当を「四半期配当」といいます。
中間配当のポイント
通常の配当は株主総会の決議が必要となりますが、中間配当は取締役会の決議によって配当を行うことができます。
但し、あらかじめ定款に規定する必要があったり、剰余金の範囲内で行うなどの決まりもあります。
中間配当メモ
・通常の期末配当とは別に行う配当のことをいう
・四半期ごとに分配する配当は四半期配当という
中間配当の権利確定日(基準日)はいつ?
中間配当の権利確定日(基準日)については、その企業ごとによって異なります。
基本的には決算期(期末決算)の半年後にあたる「第2四半期決算」の月末となっていることが多いですが、それ以外の日にちとなっている企業もあるので、その都度確認するようにしましょう。
権利確定月については、以下のようになります。
決算期 | 中間配当の基準日 |
1月 | 7月 |
2月 | 8月 |
3月 | 9月 |
4月 | 10月 |
5月 | 11月 |
6月 | 12月 |
7月 | 1月 |
8月 | 2月 |
9月 | 3月 |
10月 | 4月 |
11月 | 5月 |
12月 | 6月 |
3月決算の場合は9月、12月決算の場合は6月が中間配当の権利確定月となります。
なお、配当を受け取りたい場合は、権利確定日の2営業日前にあたる「権利付最終売買日」までに株を買う必要があります。
中間配当の支払日
中間配当の支払日は、権利確定日からおおむね2~3ヵ月後になります。
たとえば、9月末が権利確定日であった場合は、11月~12月頃に中間配当が支払われます。
中間配当メモ
・但し、企業によっては異なる場合もあるので注意
・中間配当の支払日は権利確定日からおおむね2~3ヵ月後
中間配当のメリット
中間配当がある銘柄を購入するメリットは、配当を2回受け取ることができるところです。
通常の配当は期末配当、つまり年1回の配当となります。
ですが、中間配当のある銘柄を購入すれば「期末配当」と「中間配当」で年2回の配当を受け取ることができます。
長期投資、配当目的で銘柄を購入する場合、年1回よりも年2回の配当があったほうが投資をしている実感ができるので、この点は中間配当のメリットになるでしょう。
企業側のメリットとしては、株主を増やせるというメリットがあります。
株主が増えると買収防衛にもなりますし、株価の安定化にもつながります。
中間配当のデメリット(注意点)
中間配当のデメリットや注意点についても紹介します。
配当を調べるときは「配当利回り」や「配当金額」を中心に銘柄選びをすると思いますが、それらはあくまでも予想値であることを理解しておきましょう。
業績が悪化したりすると、減配(配当が減ること)になったりもします。
ですから配当目的で銘柄を購入するときは、その企業の直近の業績等もチェックするようにしましょう。
また、中配落日は株価が下落しやすくなっています。
そのため、権利確定日に向けて株価が値上がりしているような場合は、無理に買ってしまうと配当以上の損失を被るおそれもあります。
配当狙いで取引する場合は、この点も注意したいポイントとなります。
中配落日とは
中配落日とは、中間配当の「配当落ち日」のことです。
権利落ち日とも呼ばれますが、この日は配当などを受ける権利がなくなる日となっています。
そのため、前日までに権利取りで買っていた人が売却し出すので、株価も下落しやすくなるというわけです。
理論的に配当金相当分だけ株価が値下がりすると言われています。
中間配当メモ
・企業側は株主を増やせるというメリットがある
・業績が悪化したりすると減配になることもあるので銘柄選びのときは注意も必要
・また、中配落日は株価が下落しやすくなるのでこの点も考慮して取引をすることが大事