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ROIとは
ROI(読み方:あーるおーあい)
ROIとは、英語「Return on Investment」の頭文字をとった言葉で、日本語では「投資利益率」や「投資収益率」という意味になります。
企業の収益性を測る指標のひとつで、投資した金額に対する利益の割合を表した指標となります。
もう少しわかりやすく説明すると、投資に見合った利益を生んでいるかどうかを判断する指標です。
投資した金額に対する利益の割合が大きくなるほど、ROIの数値は高くなっていきます。
つまり、ROIが高い企業は投資効率が良く、企業の収益性が高いと判断できます。
収益性が高いということは、うまく利益を出している会社と考えることができるので、自然と資金が集まりやすくなります。
逆にROIが低い企業は投資効率が悪いという判断がされます。
投資効率が悪いということは、投資した金額に対してうまく利益を出せていないということなので資金が集まりにくくなったりもします。
株式投資には様々な指標がありますが、投資する際に重要視される事が多いので、どういう指標があるのか、またその指標は何を表したものなのか、などは覚えておいて損はないでしょう。
ROIメモ
・企業の収益性を測る指標のひとつで、投資した金額に対する利益の割合を表した指標
・ROIが高い企業は投資効率が良く、企業の収益性が高いと判断される
ROIの計算式
ROIの計算式は簡単に説明すると次のようになります。
ざっくり言うと「利益を投資額で割る」ことで求めることができます。
例えば、1億円投資して利益が2億円だった場合は次のように計算します。
つまり、ROIは「200%」であることがわかります。
利益と投資額(投下資本)については考え方によって様々です。
例えば、利益なら「売上-売上原価-投資額」の数字を使う場合もありますし、「当期純利益」を使う場合もあります。
投資額なら「自己資本+借入金+社債発行額」の数字を使う場合もありますし、「総資本」をベースに考えて使うこともあります。
投資をする際に同業他社などと比較することもありますが、その時に異なる利益を使ったりするとうまく比較できないこともあります。
ですのでROIで比較する場合は同じ方法で利益と投資額を算出すると良いでしょう。
ROIの目安
ROIは前述したとおり、投資した金額に対する利益の割合を示す指標です。
利益の割合が大きくなるほどROIは高くなり、投資効率が高い会社と判断できます。
ただ、ROIを計算する時に利益と投資額の考え方により計算方法が異なったり、業種によってROIの水準は異なるため、明確な目安というものはありません。
ですので一概に「○○%以上なら良い」「○○%以下なら悪い」とは言えません。
ひとつの基準としては、
ROI 100%以上:投資した金額以上の利益を生んでいる
ROI 100%未満:投資した金額まではいかないが利益を生んでいる
ROI 0%:赤字ではないが利益も出ていない状態
ROIがマイナス:利益は出ておらず、赤字となっている
と判断できます。
ROIが高いかどうか判断するには
ROIは同業他社や業種平均と比較すると判断しやすい指標となります。
例えば、同業種で「利益2億円」と「利益5千万円」の会社があったとします。
利益だけ見ると前者のほうが良い会社に見えるかもしれません。
しかし具体的に見てみると、前者は「投資額2億円で利益2億円」、後者は「投資額1千万円で利益5千万円」となっています。
つまり、ROIで見ると前者は「100%」、後者は「500%」となっており、前者より後者のほうが収益性が高いことを示しています。
「収益性が高い=企業の稼ぐ力が強い」ということなので、資金も集まりやすく、投資しやすい会社と言えます。
また、高ROIの会社は今後の成長性にも期待できるので、長期投資銘柄を選ぶ際にも注目されるポイントとなります。
このようにROIを使って同業他社を比較することで、見落としてしまうような情報も使って投資判断をすることができるようになります。