当記事は「楽天証券」について解説しています。
口座選びで悩んでいる方、楽天証券のことを詳しく知りたい方はぜひ参考にしてみてください。
楽天証券とは
楽天証券とは、国内の主要ネット証券の1社です。
楽天グループで使える「楽天スーパーポイント」を貰えたり、「楽天スーパーポイント」を使ってポイント投資を行うこともできます。
日頃から楽天グループのサービスを利用されている方におすすめの証券会社となります。
他にも楽天カードで積立投信ができる点も注目ポイントです。
口座開設を検討されている方、楽天証券をもっと知りたい方はここから先の特徴やメリットもぜひご覧ください。
楽天証券の特徴
はじめに楽天証券の特徴を簡単に紹介します。
・選べる業界低水準の取引手数料
・豊富な商品ラインアップ
・楽天カードで投信積立ができる
・嬉しいポイントプログラム
・取引ツールにも注目
・夜間取引/PTS取引ができる
1つずつ紹介していきます。
※2020/12/15時点情報となります。
選べる業界低水準の取引手数料
楽天証券の国内株式手数料は、投資スタイルにあわせて、以下の2つのコースから選択することができます。
・1回の取引ごとに計算する「超割コース」
・1日の取引合計額で計算する「いちにち定額コース」
ともに業界低水準の取引手数料となっており、低コストでお取引が可能となっています。
手数料の詳細は次のとおりです。
超割コース(現物取引)
取引金額 | 手数料 |
5万円まで | 55円 |
10万円まで | 99円 |
20万円まで | 115円 |
50万円まで | 275円 |
100万円まで | 535円 |
150万円まで | 640円 |
3,000万円まで | 1,013円 |
3,000万円超 | 1,070円 |
超割コース(信用取引)
取引金額 | 手数料 |
10万円まで | 99円 |
20万円まで | 148円 |
50万円まで | 198円 |
50万円超 | 385円 |
超割コース(大口優遇)
超割コースの場合、大口優遇の判定条件を達成するとさらにお得な手数料で取引することができます。
現物取引手数料 | |
5万円まで | 0円 |
10万円まで | 0円 |
20万円まで | 110円 |
50万円まで | 261円 |
100万円まで | 468円 |
150万円まで | 559円 |
3,000万円まで | 886円 |
3,000万円超 | 936円 |
信用取引 | |
約定金額にかかわらず | 0円 |
現物取引なら10万円まで、信用取引なら約定金額にかかわらず無料となります。
大口優遇の適用を受けるには、以下のいずれかの条件を達成する必要があります。
■「まいにち判定」
「まいにち判定」の場合は、以下のいずれかの条件を達成することで翌営業日から大口優遇が適用されます。
信用取引にて
・本日の新規建約定金額が3,000万円以上
・1ヶ月の新規建約定金額の合計が3億円以上
・本日の15:30時点の信用建玉残高が3,000万円以上
■「まいつき判定」
「まいつき判定」の場合は、以下のいずれかの条件を達成することで翌月から大口優遇が適用されます。
・貸株:1ヶ月の平均残高が3,000万円以上
・投資信託:1ヶ月の平均残高が3,000万円以上
少しでも低コストで取引したい場合は、上記の条件も把握しておくようにしましょう。
いちにち定額コース
いちにち定額コースは、現物取引と信用取引をあわせた1日の取引金額合計で手数料が決まります。
1日の取引金額合計 | 手数料 |
50万円まで | 0円 |
100万円まで | |
200万円まで | 2,200円 |
300万円まで | 3,300円 |
以降、100万円増えるごとに1,100円を追加 |
※1日の取引金額合計は「前営業日の夜間取引」と「当日の日中取引」を合算した金額となります。
いちにち定額コースなら1日の取引金額100万円までは手数料がかかりません。
また、いちにち定額コースを選択すると「デイトレード割引(デイ割)」が適用されます。
デイ割とは、デイトレード(日計り取引)の場合は返済手数料が無料になる割引プランのことです。「返済手数料が無料」というのは、1日の取引金額に含めずに計算するということです。
例えば、とある銘柄を60万円(株価6,000円×100株)で買い、当日中に66万円(株価6,600円×100株)で売却したとします。
普通に計算すると約定代金は126万円(60万円+66万円)となるので「手数料は2,200円」になりますが、いちにち定額コースならデイ割が適用されるので、返済分の66万円は1日の取引金額に含めずに計算を行います。
そうすると1日の取引金額は60万円になりますから「手数料は0円」になります。
デイトレードを中心に取引を行う方や100万円までの少額投資をする人にはおすすめの手数料プランとなります。
超割コースの場合は大口優遇もありますから、信用取引をメインにされる場合は超割コースの方がお得に利用できる可能性があります。
手数料コースは「営業日の15:30まで」に変更手続きをすれば、翌営業日から変更後の手数料コースを利用できるので、投資スタイルや投資金額を考慮してその都度変更するのも良いでしょう。
豊富な商品ラインアップ
楽天証券は豊富な商品を取り揃えており、投資の選択肢を増やすことができます。
楽天証券の商品ラインアップ | |
国内株式 | 外国株式・ETF |
投資信託 | 楽天ラップ |
先物・オプション | 国内債券 |
海外先物 | 外国債券 |
楽天FX | 外国為替 |
金・プラチナ | 商品先物 |
外国株式は米国・中国・アセアン
楽天証券では外国株式の取扱もあり「米国株・中国株・アセアン株」のお取引も可能です。
外国株式の取扱がない、米国株はあっても中国株やアセアン株はないといった証券会社もあります。
そのため、この点は楽天証券の1つの特徴になるでしょう。
外国株式の取引手数料は以下のとおりです。
米国株式 | |
取引手数料 | 約定代金の0.495% |
最低手数料 | 0米ドル |
最高手数料 | 22米ドル |
※ 売却時は通常の手数料に加え、SEC Fee(米国現地証券取引所手数料)が別途かかります。
中国株式 | |
10万円まで | 550円 |
~100万円未満 | 約定代金の0.55% |
100万円以上 | 5,500円 |
※為替手数料は、香港株が片道±15銭、上海A株が片道±20銭です。
アセアン株式 | |
取引手数料 | 約定代金の1.1% |
最低手数料 | 550円 |
楽天証券ならではのリーズナブルな手数料設定となっています。
また、楽天証券指定の米国ETF9銘柄なら買付手数料無料で取引をすることもできます。
自動運用してくれる楽天ラップ
楽天ラップとは、銘柄選びや売買等を全てお任せする「投資一任契約」を結ぶラップサービスとなります。
簡単な質問に答えていくだけでロボアドバイザーが自分に合った運用コースを提案してくれて、資産運用を自動で行ってくれるので、投資初心者の方でも簡単に資産運用をはじめることができます。
また、別途申込で1万円から積立も可能となっているので、コツコツと少額投資をすることもできます。
投信積立なら月々100円~
楽天証券の投信積立なら月々100円から投資をすることができます。
投信積立とは、毎月決まった日に決まった金額を金融機関の口座等から引き落とし、投資信託の買付を行うサービスです。
初めての投資で不安がある場合は、このようなサービスを利用して少額から投資を始めてみるのも良いでしょう。
他にも楽天証券なら月1,000円から始められる「金・プラチナの積立サービス」などもあります。
様々な商品を取り扱っているので、ご自身にあった商品を見つけることができると思います。
楽天カードで投信積立ができる
投信積立は他の証券会社でも提供されていますが、多くの場合は銀行口座や証券口座からの引き落としです。
しかし、楽天証券なら楽天カードクレジット決済を選択することができるので、お手持ちの楽天カードで積立投資をすることができるのです。
この点は楽天証券ならではのサービスとなります。
もちろん、決済額に応じて、楽天カードの楽天スーパーポイントも付与されます。
楽天ユーザーには特におすすめの証券会社となります。
嬉しいポイントプログラム
楽天証券ではポイントプログラムも実施しており、ポイントを貯めることができます。
また、ポイントは「楽天スーパーポイントコース」と「楽天証券ポイントコース」の2つから選択することができます。
ポイントを貯める
楽天証券では、以下の方法でポイントを貯めることができます。
・楽天銀行と連携して貯める「ハッピープログラム」
・友達などを紹介して貯める「紹介プログラム」
・株式取引の手数料に応じて貯める
・投信積立で楽天カードを使って貯める
・月末残高に応じてポイントをもらう
・各種キャンペーンでポイントをもらう
など、様々な方法でポイントを貯めることができます。
たとえば、株式取引の場合、手数料コースが超割コースなら「通常で1%」「大口優遇で2%」のポイントバックがあります。取引をすればするほどポイントをもらうことができます。
他には投信積立で楽天カードを利用すれば、決済額に応じて楽天カードの楽天スーパーポイントが貯まります。
ポイントを使う
ポイントを使う場合は、選択するポイントによって、使い道が異なるのでこの点は注意しましょう。
■楽天スーパーポイントの場合
貯まったポイントを楽天市場でのお買い物など楽天グループ各社で利用することができます。
■楽天証券ポイントの場合
「JMBマイル」に交換してJALの特典航空券と引き換えが可能です。
また、ポイントの使い道は投資に使う選択肢もあります。
・投資信託の買付や積立
・国内株式(現物)の購入代金と手数料
利用できるポイントは楽天証券で獲得したポイントだけでなく、楽天のサービスや楽天カードで付与された楽天スーパーポイントも利用可能です。
楽天のサービスを活用することで、効率よくポイント投資を行うことができます。
取引ツールにも注目
楽天証券は取引ツールにも定評があります。
PC向けの取引ツールは「MARKET SPEED(マーケットスピード)」と「MARKET SPEED Ⅱ(マーケットスピードⅡ)」があります。
「MARKET SPEED(マーケットスピード)」は、1つの取引ツールで「国内株式・米国株式・日経225先物・オプション・海外先物」を取引できます。
ドラッグ&ドロップで注文できる「武蔵」やワンクリックで発注できる「エクスプレス注文」なども搭載されているのでスピーディーなお取引も可能となっております。
また、日経テレコンでニュースや最新情報を閲覧することができる点も嬉しいポイントです。
「MARKET SPEED Ⅱ(マーケットスピードⅡ)」では、さらに多彩な注文方法が搭載されています。
・大口の注文を小分けに発注できる「アイスバーグ注文」
・最大10注文を事前にセットできる「リンク注文」
・損切りに備えつつ利益拡大も狙う「トレイリング注文」
・株価や時間で発注タイミングを設定できる「リザーブ注文」
・目当ての銘柄を指値で狙い撃ちできる「スナイパー注文」
様々な方法がありますので取引の幅を広げることもできます。
このほか、ヒートマップ機能なども搭載しています。
ヒートマップ機能により、上記のように背景カラーで瞬時に相場の状況を把握することも可能となっています。
スマートフォン用のアプリでは「iSPEED」が用意されています。
各種指数や為替レート、ニュースやランキングなどの情報も閲覧できますし、15種類のテクニカルチャートを表示することもできます。
注文もスピーディーに行うことができ、マーケットスピードに劣らない取引ツールとなっています。
夜間取引/PTS取引ができる
楽天証券では、PTS取引が可能となってなっています。
PTSとは証券取引所を通さずに売買できる私設取引システムのことで、これにより夜間取引も可能となっています。
お取引時間は「8:20~16:00」と「17:00~23:59」です。
夕方から深夜にかけてお取引もできるので日中忙しい方でもゆっくりとお取引ができます。
PTS取引は一部の証券会社のみ導入しているサービスなので、この点も楽天証券の強みのひとつになるでしょう。
楽天証券のメリット
色々と特徴を紹介してきましたが、その中で特にメリットになるであろう点をいくつか紹介したいと思います。
・積立投資なら楽天証券がダントツ
・大口優遇条件達成でさらにお得に利用できる
・日経テレコンを無料で利用できる
積立投資なら楽天証券がダントツ
楽天証券の積立投資はメリットが多いので利用する人も増えています。
・月々100円の少額積立が可能
・楽天カードでクレジット決済による積立ができる
・楽天カードで積立をすると楽天カードの楽天スーパーポイントが貯まる
・貯まった楽天スーパーポイントで投資信託の買付・積立ができる
月々100円の少額積立からスタートできるので、投資初心者の方でも手軽に始められます。
また、楽天証券の積立投資を楽天カードで行えば、効率的に楽天スーパーポイントを貯めることができます。
そして貯まったポイントは投資信託の買付・積立に使うことができるので、資産運用をより効率的に行うことができます。
大口優遇条件達成でさらにお得に利用できる
手数料コースで「超割コース」を選択した場合、大口優遇条件達成でさらにお得に利用できるのもメリットになるでしょう。
具体的にお得になるのは、
・手数料
・ポイントバック率
上記の2点です。
楽天証券は比較的安い手数料設定となっていますが、その手数料がさらに安くなります。
現物取引の場合は10万円まで、信用取引の場合は約定金額にかかわらず手数料は0円です。
もちろん現物取引10万円以上のお取引も、通常の手数料から割引されたものが適用されます。
ポイントバック率も通常は「1%」のところが、大口優遇では「2%」になります。
単純に2倍になるので、この点は大きなメリットになるでしょう。
日経テレコンを無料で利用できる
日経テレコンとは、日本経済新聞社が提供するビジネスデータベースサービスのことです。
楽天証券では、マーケットスピードやiSPEEDで、楽天証券版の日経テレコンを無料で閲覧することができます。
楽天証券版の日経テレコンで提供しているサービスは以下のとおりです。
・日本経済新聞(朝刊・夕刊)
・日本産業新聞
・日経MJ
・過去1年分の新聞記事検索
・日経速報ニュースの閲覧
通常、日経テレコンは有料サービスとなっているため、無料でこれらの情報を閲覧できるのは大きなメリットになります。
これだけでも楽天証券の口座を開設する価値はあると思います。
楽天証券のデメリット
楽天証券のデメリットについても紹介したいと思います。
・IPOの取扱数が少ない
・積立指定日の選択肢が少ない
IPOの取扱数が少ない
楽天証券は、IPOの取扱数が少なめです。
以前はそこそこの取扱数もありましたが、直近の取扱実績をみると他社に劣ります。
そのため、IPO投資を積極的にしていきたい人にはデメリットに感じられるかもしれません。
積立指定日の選択肢が少ない
投信積立を行うとき、積立指定日を予め設定することになります。
楽天証券の場合は、月1回、毎月1日~28日の中から選択する形です。
日にちの選択はできるものの、毎月指定のみとなります。
他の証券会社では毎月指定以外に「毎日・毎週・複数日」といったように、もっと自由度が高いところもあります。
ですから積立指定日の選択肢が少ない点は、楽天証券のデメリットになります。
楽天証券はこんな人におすすめ!
楽天証券は次のような人に特におすすめです。
・楽天カードをお持ちの方、普段から楽天のサービスを利用する方
・情報やトレーディングツールを重視される方
・信用取引を中心にお取引される方
楽天カードをお持ちの方、普段から楽天のサービスを利用する方
楽天証券は、楽天カードをお持ちの方や、普段から楽天のサービスを利用されている方に特におすすめの証券会社です。
投信積立で楽天カード決済が可能なうえ、楽天カードの楽天スーパーポイントも貯まるのでお得度も高めです。
普段から楽天のサービスを利用されている方も、楽天スーパーポイントが知らず知らずのうちに貯まっていると思いますから、それらをポイント投資に回すことで有効活用することができます。
楽天ユーザーなら楽天証券を利用するメリットは大きいと思います。
情報やトレーディングツールを重視される方
楽天証券では豊富な情報を提供しています。
楽天証券版の日経テレコンや四季報情報などを無料で閲覧することができるので、情報を重視される方にとって、この点はおすすめポイントになると思います。
他にも、スピーディーな発注機能や多彩な注文機能が搭載されている「MARKET SPEED(マーケットスピード)」や「MARKET SPEED Ⅱ(マーケットスピードⅡ)」があります。
アクティブトレーダーにとって、これらの機能は注目ポイントになるのではないでしょうか。
信用取引を中心にお取引される方
手数料コースで超割コースを選択した場合、大口優遇の判定条件を達成すると信用取引の手数料が無料になります。
そのため、信用取引を中心にお取引される方にも楽天証券はおすすめの証券会社となります。
少しでも低コストでお取引をお考えの方は、楽天証券も選択肢の1つに入れておくと良いでしょう。