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押し目買いとは

押し目買い(読み方:おしめがい)

 

押し目買いとは、株価が上昇トレンドにあるときに、一時的に下落したタイミングを狙って株を買い入れることです。
相場用語で株価の下落を「押し(押す)」と表現することから「押し目買い」と呼ばれています。
「押し目を拾う」という言葉もありますが、これは押し目買いと同じ意味になります。

株価というのは、上昇トレンドであっても一直線で上昇しているわけではありません。
利益確定売りや様々な要因でリスク回避による売り圧力が強まることもあります。
そうなると上昇トレンドにある銘柄であっても、一時的に株価は下落します。

押し目買いはそういう一時的な下落のタイミングを狙って株を買う手法となります。

押し目買いのイメージとしては次の通りです。

初動で買いそびれた投資家など、押し目を狙う投資家は多いです。
ですから継続的に上昇しているような銘柄であれば、株価が下落しても押し目買いによって切り返すことが多いです。

押し目買いは上昇トレンドに乗るために株を買うので「順張り」ではあるものの、株価の下落局面で買い入れる手法なので広い意味では「逆張り」の投資手法に含まれます。

 

押し目買いメモ

・押し目買いとは上昇トレンドにある銘柄の一時的な下落を狙った投資手法
・株価の下落を「押し(押す)」と表現することから「押し目買い」と呼ぶ
・継続的に上昇している銘柄なら株価が下落しても押し目買いで切り返すことが多い

 

押し目買いのタイミング

押し目買いのタイミングは一時的に株価が下落し、株価が切り返す直前がもっともベストなタイミングと言えます。

買うのが早すぎると生み出す利益が小さくなってしまったり、場合によっては損失を被ることもあります。
逆に下で待ちすぎると売買が成立する前に切り返してしまい、結局買えずに株価がどんどん上昇してしまうようなケースもあります。

このように押し目買いのタイミングは非常に難しいものであり、完全に見極めることは不可能です。

ただ、押し目買いの判断をする目安はいくつかあります。

日足チャートなら「25日移動平均線」
・株価を目安にするなら「3分の1押し」「2分の1押し」

日足チャートなら「25日移動平均線」

日足チャートなら「25日移動平均線」を目安にすることで、押し目買いのタイミングを計ることができます。

 

 

「25日移動平均線」は上記チャートにある緑色の線のことです。

株価が上昇トレンドにある場合、株価は25日移動平均線の上に位置しており、一時的に下落しても25日移動平均線を割り込まず切り返すことが多いです。上記画像でいうと3箇所の赤丸のところです。

そのため、株価が下落して25日移動平均線に近づいてきたら押し目買い、と1つの判断材料にすることができます。

株価を目安にするなら「3分の1押し」「2分の1押し」

株価を目安にするなら「3分の1押し」「2分の1押し」で判断することもできます。
具体的には、直近安値から直近高値までの上昇幅の「3分の1下落した価格で買い」「2分の1下落した価格で買い」という目安です。

「直近安値が1,000円」「直近高値が1,300円」だった場合、上昇幅は300円となりますから

・3分の1押しなら直近高値1,300円から100円(上昇幅300円の3分の1)下落した「株価1,200円」が押し目買いのタイミング
・2分の1押しなら直近高値1,300円から150円(上昇幅300円の2分の1)下落した「株価1,150円」が押し目買いのタイミング

ということになります。

押し目買いのベストなタイミングを計るのは非常に難しいものではありますが、判断材料は色々とあります。
ほかには、「トレンドライン」を目安として押し目買いの判断をすることもできます。

また、相場の格言に「押し目待ちに押し目なし」という言葉があります。

押し目待ちに押し目なし

押し目待ちに押し目なしとは、押し目を待っていても相場が強すぎて押し目のチャンスがやってこないことをいいます。

相場が強いと小幅な下落はあるものの、そこまで目立った下落は見られません。

そのため、結果的に買うチャンスを逃してしまったり、高値掴みしてしまうようなこともあります。

ですから相場の状況次第では押し目買いのタイミングを狙うのではなく、買いたいときに直ぐに買ってしまったほうが良いケースもあります。

 

押し目買いメモ

・押し目買いのタイミングは非常に難しく、完全に見極めるのは不可能
・但し、「25日移動平均線」や「トレンドライン」、「株価」を目安にしてタイミングを計ることはできる
・押し目待ちに押し目なしという格言もあり、押し目のチャンスがやってこないこともある

 

押し目買いで失敗しないように注意すること

押し目買いは、継続的に上昇しているような銘柄であれば、有効な投資手段と言えるでしょう。

ですが、確実に株価が上がるというわけではありません。
株価は様々な要因で上下するので、一時的に下落したと思った場合でも、そのまま株価が下落してしまうケースもあります。

 

 

たとえば、トレンドに沿った流れで星マークのところで押し目買いをした場合、上昇トレンドが継続するようなら反発して利益につながります。
ですが、上記画像のように下抜けしてしまう場合は、そのまま下降トレンドへ転換してしまうこともあります。

今まで強い上昇が続いていたので、いずれ戻るだろうと我慢して保有していると想定外の損失を被るおそれもあります。
ですので押し目買いをするときは、不測の事態も想定して買い入れることが大事です。

「不足の事態も想定」というのは、簡単に言うと損切りラインを決めておくことです。

100円下がったら買い、そこからさらに50円下がったら損切り、といったように自分なりのルールを決めて損失を拡大させないようにすることが大切です。

 

押し目買いメモ

・継続的に上昇している銘柄に対して押し目買いは有効手段だが確実なものではない
・一時的に下落したと思った場合でも、そのまま株価が下落してしまうケースもある
・そのため、不測の事態も想定して損切りラインを決めておくことが大切

 

押し目買いと比較される言葉

押し目買いと比較される言葉や、あわせて覚えておきたい言葉も簡単に紹介します。

・押し目買いと戻り売り
・押し目買いとナンピン買い
・押し目買いと逆張り

押し目買いと戻り売り

戻り売りとは、株価が下落トレンドにあるときに、一時的に上昇したタイミングを狙って株を売ることです。

具体的には、一時的に上昇する前に株を買い、一時的に上昇したタイミングで株を売るといった手法です。信用取引であれば一時的な上昇のタイミングで空売りをすることもできます。

押し目買いは一時的に下落したときに株を買うのに対して、戻り売りは一時的に上昇したときに株を売ることです。
全く逆のことを行いますが、基本的な考え方は同じで広い意味では「逆張り」の投資手法に含まれます。

押し目買いとナンピン買い

ナンピン買いとは保有株が下落したときに買い増しをして、平均購入単価を下げることです。

たとえば、株価3,000円で100株保有している場合、平均購入単価3,000円です。
つまり、株価3,000円を超えないと利益を出すことはできません。

ですが、株価2,500円で100株ナンピン買いした場合、平均購入単価は2,750円まで下がります。
つまり、平均購入単価を下げることで、利益が出る水準を下げることができます。

押し目買いも下落したときに株を買い入れるものなので同一視されやすいですが、ナンピン買いは「すでに銘柄を保有している」、かつ「保有株の平均購入単価を下げる」といった目的があります。

押し目買いと逆張り

逆張りとは、相場の流れに逆らって投資する手法です。
具体的には「下落相場で買い」「上昇相場で売り」といった投資手法です。

大きく株価が下落したときに反発狙いで株を買ったり、株価が跳ねたときに空売りを入れたりするのが逆張りです。

冒頭でも説明したとおり、押し目買いは株価の下落局面で買い入れる手法なので広い意味では「逆張り」の投資手法となります。

 

押し目買いメモ

・戻り売りは下落トレンドにある銘柄の一時的な上昇を狙った投資手法
・ナンピン買いは保有株が下落したときに買い増しをして平均購入単価を下げる投資手法
・逆張りは相場の流れに逆らって投資する手法

 

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