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アイランドリバーサルとは
アイランドリバーサル(読み方:あいらんどりばーさる)
アイランドリバーサルとは、ローソク足などのテクニカルチャートで見られるチャートパターンの一つです。
株価が窓(ギャップ)を開けて飛び抜け、数日後に反対方向に窓(ギャップ)を開けることでできる離れ小島のように見える部分のことをいいます。
アイランドリバーサルは相場の転換点(反転のシグナル)として注目されることが多く、離れ小島(アイランド)が形成されることで相場の反転シグナル(リバーサル)になることから「アイランドリバーサル」と呼ばれています。
離れ小島の部分は、ローソク足が1本の場合もありますし、複数のローソク足となっている場合もあります。
アイランドリバーサルには「アイランドトップ」と「アイランドボトム」と呼ばれる形があります。
それぞれのチャートの形などを確認していきましょう。
アイランドトップとは
アイランドトップとは、上昇局面で上に窓を開けて、数日後に下に窓を開けることで離れ小島が形成されるチャートパターンです。
簡単に言うと、チャート上部に離れ小島を形成したアイランドリバーサルとなります。
古くから伝わるテクニカル分析手法として「酒田五法」というものがありますが、酒田五法ではこうしたチャートパターンを「宵の明星(または三川宵の明星)」と呼びます。
アイランドトップが形成された場合は、相場の天井を示唆すると言われており、相場が上昇から下落に転換(反転)した可能性があると捉えられます。
アイランドボトムとは
アイランドボトムとは、下落局面で下に窓を開けて、数日後に上に窓を開けることで離れ小島が形成されるチャートパターンです。
簡単に言うと、チャート下部に離れ小島を形成したアイランドリバーサルとなります。
アイランドトップ同様に、アイランドボトムも酒田五法での呼び方があり、酒田五法ではこうしたチャートパターンを「明けの明星(または三川明けの明星)」と呼びます。
アイランドボトムが形成された場合は、相場の底入れを示唆すると言われており、相場が下落から上昇に転換(反転)した可能性があると捉えられます。
アイランドリバーサルの見方
アイランドリバーサルは、相場の天井や底入れを示唆するチャートパターンとなります。
ですので基本的な見方は、
・アイランドトップ=強気から弱気へ=売りサイン
・アイランドボトム=弱気から強気へ=買いサイン
という判断ができます。
また、アイランドリバーサルが形成された時のローソク足の形などを確認することで、そのシグナルの強弱を判断する材料になります。
アイランドリバーサルとローソク足の形
アイランドリバーサルは、決まったローソク足の組み合わせはありませんが、どのタイミングでどのローソク足が出現するかで信頼度を判断する材料にできます。
例えば、アイランドリバーサル(離れ小島)が、1本の十字線で形成された場合は強力な売りシグナルになると言われています。
酒田五法の「宵の明星」とよく似ていますが、離れ小島の部分が十字線になることでシグナルの強さが変わります。
また、このチャートパターンを酒田五法では「三川宵の十字星」と呼びます。
他には、2つ目の窓を開けた時に大きめのローソク足である「大陽線・大陰線」が出現するか、小さめのローソク足である「小陽線・小陰線(コマとも呼ばれる)」が出現するかなどで信頼度は変わります。
例えば、アイランドトップが完成した時に、2つ目の窓を開けた後のローソク足が明確な下落を示す大陰線であれば信頼度は高まります。
しかし小陰線や陽線が出現した場合は、まだ弱い動きという見方もでき、直ぐに窓を埋める値動きとなる可能性もあるため、信頼度は低下します。
また、窓は大きいほど信頼度は高くなるとも言われています。
ですので、アイランドリバーサルが出現した際は、離れ小島の状態や前後の値動きなどにも注目した上で判断するようにしましょう。
だましや窓埋めには注意
ただし、信頼度が高いから必ず反転する、というわけではありません。
信頼度が高くても反転せずにトレンドが継続したり、信頼度が低いように見えても相場が反転するようなケースもあります。
つまり、だましとなるケースもあるということです。
窓埋めに関する言葉として「窓埋めの法則」や「窓埋め理論」というものがあり、「窓を開けたら、高い確率で窓を埋める」と言われています。
ですので、2つ目の窓を開けてアイランドリバーサルが完成したとしても、数日後に窓を埋めてトレンドが継続するといったケースもあります。
ですから他のテクニカル分析と組み合わせて使って精度を上げたり、その他の要因なども考慮した上で投資判断をすると良いでしょう。