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2020年4月現在、”コロナショック”と呼ばれる新型コロナウイルス感染症による経済的打撃(経済停滞懸念)から株価の下落が続く中、ネット証券会社で新規口座開設をする人が増えています。
楽天証券では2月の新規口座開設数が10万を超え、3月の開設数は16万4011口座になったと発表されました。
目次
証券口座とは?
株式投資を始めるためには、証券会社にて「証券口座」の開設が必要となります。
銀行口座と証券口座の違い
株式投資に必要な証券口座の種類
株式投資を始めるための証券口座の種類は大きく分けると
・一般口座
・特定口座
・NISA口座
の3種類です(一般口座と特定口座の2種類だと捉えられることもあります)。
さらに特定口座には以下の2つの種類があります。
・特定口座(源泉徴収あり)
・特定口座(源泉徴収なし)
特定口座を1つの括りとしてカウントしない場合は4種類ということになります。
株初心者の方のように初めて株式投資を行う場合、どの口座を開設すればいいのか迷ってしまう方もいらっしゃいます。
実際に証券会社で新規口座開設をしようとして、複数の口座のことがよくわからずにそのまま開設を断念してしまう方もいるようです。
口座開設の前に、各口座の意味を知っておくことでスムーズな口座開設につながると思いますので
・一般口座
・特定口座(源泉徴収あり)
・特定口座(源泉徴収なし)
・NISA口座
順にそれぞれわかりやすく解説していきます。
以下、口座開設する人(証券会社から見るとお客様)を投資家と称します。
一般口座とは?
一般口座とは、投資家自身で税金の計算をして、基本的には確定申告をしなければいけない口座のことをいいます。
一般口座の株式取引メモ
一般口座の株式取引で確定申告が不要なケース
一般口座の株式取引において、確定申告が不要なケースは次の通りです。
ケース②年間の譲渡益+配当金の合計が20万円以下の場合
上記に該当する場合、確定申告は不要です。
※住民税は申告が必要
また、年間を通算して損失(マイナス)となった場合も確定申告は不要で、「譲渡損失の繰越控除」を使うことで3年間繰り越して各年分の譲渡所得から控除することが可能です。
譲渡損失の繰越控除メモ
特定口座(源泉徴収あり)とは?
特定口座(源泉徴収あり)とは、投資家自身での確定申告が原則不要な口座のことで、証券会社が年間の損益を計算し、所得税など源泉徴収を行って納税します。
そのため、株未経験者や株初心者の方が新規口座開設の際、特定口座(源泉徴収あり)がおすすめだといわれています。
特定口座(源泉徴収あり)は株初心者におすすめ
税務処理など全て証券会社が行ってくれることから、株初心者をはじめ主婦の方が株トレードをする際によく使われている口座の種類となっています。
年間の利益が少ない(20万円以下)投資家にとってはデメリットとなりますが、年間利益が20万円以上の投資家なら特定口座(源泉徴収あり)以外の口座を開設するメリットが少ないことから、「株初心者の方におすすめ」といわれている理由だと考えられます。
特定口座(源泉徴収なし)とは?
特定口座(源泉徴収なし)とは、基本的に確定申告が必要な口座のことで、証券会社が年間の損益計算をし、それを記載した年間取引報告書(特定口座年間取引報告書)が交付されます。
投資家自身で確定申告が必要ですが、年間取引報告書には1年間の取引の損益が掲載されているため、確定申告の際の計算に役立つものとなります。
特定口座の源泉徴収区分の選択・変更
NISA口座とは?
NISA(ニーサ)とは、少額投資非課税制度の愛称です。
NISA口座とは、少額投資非課税制度が適用される口座のことをいいます。
種類という観点では、NISAには「つみたてNISA」や「ジュニアNISA」といった種類があります。
NISAについて詳しくは以下記事でまとめていますので、合わせてお読みください。
ここまで一般口座から順に解説してきました。
株式投資において、現物取引(一般的な取引)でも利益を出すことは可能ですが、大きな利益を出そうと考えるとその分資金も必要となります。
より大きな利益目標達成を可能にすることができるのが信用取引です。
信用取引口座とは?
信用取引とは、簡単にいうと証券会社からお金を借りて自己資金以上の株式を売買することです。
信用取引口座とは、信用取引をするために一般口座や特定口座とは別途開設が必要な口座のことをいいます。
一般的な取引である現物取引で自己資金が30万円の場合、30万円分までの取引しかできない
↓
信用取引を使うことで最大約3倍(90万円分)の取引ができる
また、信用取引は”株主優待を賢く取得する”という観点で捉えている方もいます。
いわゆる”株主優待のタダ取り(つなぎ売り・クロス取引)”です。
株式投資・株取引において、株式優待狙いで口座開設される株未経験者の方は一定数います。
日本証券業協会が2018年に行った証券投資に関する意識調査では、株式など有価証券への投資について関心を持ったきっかけとして
といった回答結果からも如実に表れていることがわかります。
ちなみに信用取引口座の開設には、証券会社による審査があります。
なぜ審査?
また、信用取引が「自身を信用してもらって、証券会社からお金を借りる」という意味合いを考えると、審査があるのは当然のことなのだとも考えられます。
一般口座・特定口座のよくある質問
一般口座 | 特定口座(源泉徴収あり) | 特定口座(源泉徴収なし) | |
確定申告の有無 | 必要 | 不要 | 必要 |
投資家がやるべきこと | 投資家自身で税金の計算をし、確定申告するのが原則 | 特になし | 証券会社から交付される年間取引報告書を元に、自身で確定申告して納税 |
一般口座、特定口座(源泉徴収なし)の場合、投資家自身が原則として確定申告することは共通していますが、年間報告書に関して違いがあります。
一般口座の場合、投資家自身が年間報告書を作成することになりますが、特定口座(源泉徴収なし)の場合は証券会社が作成してくれます。
この他、口座の種類は理解しても株未経験者や株初心者の方ほど証券会社選びには悩むことかと思われます。
以下記事にて株初心者におすすめの証券会社を紹介しているので、新規口座開設の際にお役立ていただければ幸いです。