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気配とは
気配(読み方:けはい)
気配とは、株式取引等において売りたい人や買いたい人の動向を示したものです。
売り注文に対して、それに見合う買い注文が出ず、まだ取引が成立しない状態を「売り気配」または「ヤリ気配」
買い注文に対して、それに見合う売り注文が出ず、まだ取引が成立しない状態を「買い気配」
わかりやすく、以下の画像を参考にしてみましょう。
上記の場合、「44,610円/300株」が売り気配、「44,600円/200株」が買い気配となります。
気配メモ
・売り注文に対して、それに見合う買い注文が出ず、まだ取引が成立しない状態を「売り気配」または「ヤリ気配」という
・買い注文に対して、それに見合う売り注文が出ず、まだ取引が成立しない状態を「買い気配」という
気配値とは
気配値(読み方:けはいね)
気配値とは、簡単に説明すると売買する人の希望する値段のことです。
もう少し砕いて説明すると、売る側の「売りたい値段」や買う側の「買いたい値段」のことで、気配の値段を指したものが「気配値」となります。
板情報を確認すると売りと買いの注文が並んでいますが、この値段を気配値といいます。
売りたい人が出している最も安い値段を「売り気配値(上記画像の場合:44,610円)」、買いたい人が出している最も高い値段を「買い気配値(上記画像の場合:44,600円)」といいます。
気配メモ
・売りたい人が出している最も安い値段を「売り気配値」という
・買いたい人が出している最も高い値段を「買い気配値」という
特別気配とは
気配のひとつに「特別気配」というものがあります。
特別気配とは、気配の更新値幅を超えてしまう場合に表示される気配のことです。
取引所では、直近の約定値段から一定の値幅内であれば即時に売買を成立させるというルールがあります。
この一定の値幅を「気配の更新値幅」といい、直前の約定値段を基準として定められています。
例えば、直前の約定値段が1,200円の場合は30円が気配の更新値幅となります。
上下30円の値幅となりますから「1,170円~1,230円」内なら即時に売買を成立させることができます。
しかし、気配の更新値幅を超えてしまうような場合は取引所のほうで一度ストップがかかり、即時に売買を成立させず、更新値幅の範囲内で「特別気配」を表示します。
例えば、株価1,200円の銘柄があったとしましょう。
この状態で1,000株の成り行き注文(買い)が入ると、株価は一気に更新値幅を超えてしまうことになります。
そのため、即時に売買を成立させず、一度更新値幅の範囲内で「S 1,000」といったように特別気配を表示します。特別気配の意味を表す「S」の文字は証券会社によって「特」と表示されたりもします。
特別気配は突然大きく価格が動いて市場が混乱しないようにする目的もありますし、注文を呼び込む目的があります。
ここで売り注文があると売買成立となりますが、売り注文がない場合は次の更新値幅の範囲内で徐々に引き上げていくことになります。引き上げは3分間隔で行われます。
このように特別に周知を図るための気配を「特別気配」といいます。
上記のように直近の約定値段を上回る気配を「特別買い気配」といい、逆に直近の約定値段を下回る気配を「特別売り気配」といいます。また、特別買い気配を「特買い」、特別売り気配を「特売り」と呼ぶこともあります。
気配メモ
・気配の更新値幅は直前の約定値段を基準として定められている
・突然価格が大きく動いて市場が混乱しないようにする目的や注文を呼び込む目的がある
最良気配とは
最良気配とは、「最も安い売り気配」と「最も高い買い気配」のことです。
上記の板情報を参考した場合、「44,600円/200株の買い気配」と「300株/44,610円の売り気配」が最良気配となります。
今すぐ買いたい人、今すぐ売りたい人にとっては、最も良い条件の気配ともいえます。
気配メモ