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ギャップアップとは

ギャップアップ(読み方:ぎゃっぷあっぷ)

 

ギャップアップとは、前日終値よりも当日始値が高い水準で寄り付くことをいいます。
英語表記で「Gap Up」となるので、略して「GU」と呼ぶこともあります。

わかりやすくチャートを例に出すと、次のような状態がギャップアップとなります。

 

 

ギャップは、前日終値と当日始値の価格差、つまり売買されていない価格帯を指しています。
前日終値と当日始値に価格差がある場合、ローソク足チャートを見ると「前日のローソク足と当日のローソク足に隙間(上記チャート赤丸部分)」ができますが、これをギャップといいます。

このギャップは「窓」と呼ばれることもあります。
ギャップが生じることを「窓開け」といい、ギャップアップの場合は「上に窓をあける」などと言ったりします。
他には、前日のローソク足から当日のローソク足が上に大きく放れることから「上放れ」と言われることもあります。

アップは文字通り、前日よりも当日の価格がアップしているという意味です。
反対に前日よりも当日の価格がダウンしている(前日終値よりも当日始値が低い水準で寄り付く)場合は「ギャップダウン」といいます。

 

ギャップアップメモ

・ギャップアップとは、前日終値よりも当日始値が高い水準で寄り付くこと
・英語表記で「Gap Up」となるので、略して「GU」と呼ぶこともある
・ギャップは前日終値と当日始値の売買されていない価格帯のことで「窓」とも言う

 

ギャップアップはなぜ起こる?

ギャップアップが発生する理由は、簡単に説明すると「買い注文が殺到するから」です。
当日始値は前日終値をそのまま使うのではなく、寄り付きまでの注文状況によって決まるので、買い注文が殺到したりするとギャップアップすることになります。

買い注文が殺到する理由は様々ですが、代表的なもので企業が発表する「IR情報」などがあります。

一般的に、株価に影響を与えるような情報は大引け後(取引終了後)に発表されることが多いです。
この情報が株価にプラスの内容だった場合、その株を買いたい人が増加し、翌日の朝方から買い注文が殺到することがあります。
そうするとギャップアップが発生します。

また、企業単体で材料などがなくてもギャップアップすることもあります。

例えば、日本の株式市場は米国の株式市場の影響を受けることもあり、米国株が大きく値上がりすると日本株もその影響を受けて上昇することがあります。
そういう場合は特に材料などがなくてもギャップアップすることがあります。

 

ギャップアップメモ

・ギャップアップは、売り注文より買い注文が多い時に発生するもの
・企業がIR情報を発表するなどして買い注文が殺到したりするとギャップアップが発生する
・材料が無くても、外部要因により相場全体が上昇するようなケースでもギャップアップすることがある

 

ギャップアップを活用した投資法

ギャップアップは、投資判断をするときに役立てることができます。

まずギャップアップは、売りより買いが多い時に発生するので、基本的な見方としては「買いが強い」と判断できます。
そのため、ギャップアップをトレンド転換や買いのサインにすることができます。

代表的なパターンとしては「ブレイクアウト」があります。
株価がレンジ相場(ボックス相場)で推移している時に、ギャップアップによってレンジを上抜けすると上昇トレンドへの転換が期待できます。
他には、上昇トレンドの時にギャップアップすると更なる上昇に期待ができたりするので注目ポイントとなります。

ギャップアップと窓埋め

ただ、ギャップアップしたからといって株価の上昇が続くとは限りません。
中には寄り天で直ぐに窓埋めする銘柄も少なくありません。

レンジ相場内でギャップアップしているパターンは、早い段階で窓埋めになることもあるため、窓埋めを狙って逆張り手法で参加するという手段もあります。

ちなみに窓埋めとはギャップアップ後に元の株価水準に戻ることをいいます。

酒田五法では「三空踏み上げ」

他には、相場の反転サインとして「三空踏み上げ」というチャートパターンがあります。

三空踏み上げとは、上に3回連続で窓開けした形のことで、テクニカル分析手法で有名な「酒田五法」の一つとなります。
3回連続で窓開けした場合は相場が行き過ぎているとして「反転サイン」と判断されます。

このようにギャップアップは買い(順張り)、売り(逆張り)のどちらの投資判断をするときにも役立ちます。

また、ギャップアップだけで判断すると「ダマシ」もあるので、上昇に伴った出来高はあるのか、なども確認するようにしましょう。

ギャップアップ株の見つけ方

ギャップアップは、前日終値よりも当日始値が高い水準で寄り付くことです。

ですから株価の寄り付き時間(東証は朝9時)に値上がりランキングを確認すればギャップアップした銘柄を見つけやすいです。
基本的に朝一番で値上がりランキング上位にある銘柄はギャップアップしている銘柄と考えることができます。

ただし、全ての銘柄が朝9時に寄り付くわけではありません。
買い注文が殺到したりすると、寄り付くまで時間がかかることもあります。
そのため、朝9時以降に値上がりランキングを何度かチェックすると良いでしょう。

また、証券会社の取引ツールによっては「ギャップアップ率ランキング」を見ることもできます。
例えば、SBI証券の株アプリでは次のように表示されています。

 

 

1.マーケットをタップ
2.ランキングをタップ
3.ギャップアップ率を選択

これでギャップアップ率ランキングを確認することができます。
どれくらいギャップアップしているのかを一目で確認できるので、利用しているアプリやツールで見れる場合はこちらからチェックするのも良いでしょう。

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