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鬼より怖い一文新値
鬼より怖い一文新値(読み方:おによりこわいいちもんしんね)
「鬼より怖い一文新値」とは、簡単に説明すると「少しだけ高値更新して上に抜け切れない場合は売りサインになるから注意が必要だよ」という相場格言です。
徐々に人気を高めてきた銘柄が新高値をつけたものの、前回の高値からわずか1円だけ更新して上昇が止まってしまうと、強烈な天井(いわゆる二番天井)となり、売り圧力が強まる可能性があるので注意が必要という意味です。
では、「鬼より怖い一文新値」のそれぞれの言葉の部分について、もう少し詳しく解説していきます。
一文新値とは
まず「一文新値」の一文とは、一文銭(いちもんせん)と呼ばれる昔の最小単位の貨幣のことで、今でいうところの一円に該当します。
そして「一文新値」の新値とは、新高値・新安値といったように過去につけた高値・安値を更新することを言います。
つまり、一文新値とは、ほんの少しだけ前回高値を更新することをいいます。
冒頭でも説明したようにわずかに高値を更新してストップしてしまうと強烈な天井になることもあるので注意が必要といわれています。
ちなみに、ひと口に新高値といっても上場来高値、昨年来高値、年初来高値といったように複数ありますが、どの新高値なのか、といった定義はないとされています。
鬼より怖いとは
「鬼より怖い」というのは、2番天井をつけてその後は下がっていくという状態の比喩になります。
もう少し具体的に説明すると、高値更新からまだ上昇すると予想して売らずにいると、その後下がるだけで大きな損失を被るかもしれないといった『怖さ』の比喩とも考えられます。
2番天井とは、二重天井やダブルトップとも呼ばれていて、相場の上昇局面において、最初の高値である一番天井よりも高い水準でつけた高値のことをいいます。
2番天井は天井間近の高値圏で現れやすく、典型的なチャートパターンだといわれており、天井形成パターンの中でも嫌がられています。
つまり、わずか1円だけ更新し、その後上昇しなくなった相場は鬼よりも怖い強烈な株価の天井になるという教えの相場格言が「鬼より怖い一文新値」です。
相場格言は投資の本質を表すものとして様々な言葉があり、投資に役立てることもできます。
ただ、相場の状況は刻々と変化するものなので必ずしも当てはまるとは限りません。
ですので相場格言を投資に役立てる時は鵜呑みにせず、あくまでも投資に向き合う考え方の1つとして活用するようにしましょう。