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連想買い・連想売りとは
連想買い(読み方:れんそうがい)
連想売り(読み方:れんそううり)
連想買いとは、ある銘柄の株価が上昇したときに、その銘柄に関連した銘柄も上昇するだろうと買いが広がることをいいます。
連想売りは、連想買いとは反対に、ある銘柄の株価が下落したときに、その銘柄に関連した銘柄も下落するだろうと売りが広がることをいいます。
好材料・悪材料が出た時や、ある出来事をきっかけに株価が動意した時などに起こりやすい現象です。
例えば、為替が円安に進むと輸出企業にプラスに働くといわれています。
そのため、円安になると「円安が進む → 輸出企業の業績が向上するだろう → 輸出企業株を買おう」といったように連想されて買いが広がることがあります。
反対に円高が進むと「円高が進む → 輸出企業の業績が悪化するだろう → 輸出企業株を売ろう」といったように連想されて売りが広がる動きとなります。
株式投資は連想ゲーム
株式市場は事実で動くこともありますが、投資家の期待や不安といったような心理的な側面で動くこともよくあります。
例えば、ある業種の企業が続々と好決算を発表すると、まだ決算を発表していない同業他社も好決算を発表するのではないか、という期待から買いが広がります。
そのため、株式投資は連想ゲームとも言われており、いち早く連想することができれば、利益獲得のチャンスや損失回避できる可能性もあります。
コロナウイルスの流行ひとつとっても、
「新型コロナウイルス流行する → ワクチン開発が始まるだろう → バイオ関連株を買おう」
「コロナウイルスは飛沫感染 → 飛沫感染を防ぐにはマスクが必要 → マスク需要が高まり業績が向上する → マスク関連株を買おう」
といったような連想買いが沢山ありました。
他にも、外出控えから巣篭もり関連株に資金が集中したり、最近では選挙関連として様々な銘柄に連想買いがあったりしました。
こうした連想での売買をいち早く行うのは一朝一夕で身につくものではないですが、日ごろから相場分析を行ったり、過去の傾向などを分析して「どのような出来事で、どのよう銘柄が買われたのか」などを調べておくと、いざ何か起こった時にいち早く立ち回れる可能性は高まるでしょう。
全ての銘柄を把握するのは難しいので、色々な分野の主要株やよく出遅れて動く株など、ポイントポイントで把握しておくと良いかもしれません。
連想買い・連想売りの注意点
株式市場では、連想買いや連想売りはよくあることです。
そのため、先ほど話したとおり、いち早く連想することができれば、利益獲得のチャンスや損失回避をできる可能性があります。
しかし、自分が連想できることは大抵の人にもできています。
つまり、連想で売買する人は沢山いるわけなので、出遅れてしまえば高値掴みになったり、底値で売られるようなケースもあります。
また、間違った方向に連想してしまうと、当然その銘柄には資金が入ってこないので株価が思うように動いてくれません。
連想買い・連想売りをするときは、そういうところも念頭において売買するようにしましょう。