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半値八掛け二割引とは

半値八掛け二割引(読み方:はんねはちがけにわりびき)


 

半値八掛け二割引とは、株式相場において、株価が天井を付けた後の下落局面での下値の目安のことを言い表した相場格言です。

「半値八掛け二割引」の他に「半値八掛け二割引で底が入る」とも言われており、要するに「底入れ水準を判断する目安」とされる格言となります。

もう少し具体的に説明すると、株価が天井を付けて下落局面に入った時に、高値の半値に八掛けし、さらに二割引した価格が下値の目安になるというものです。

特に根拠があるものではなく、もともとは大阪の薬問屋などが値引きをするための目安とされていたと言われており、そこから株式相場でも使われるようになったようです。

コロナショックなどの大きな下落局面でも「半値八掛け二割引」という格言は、よく見かけた方も多いのではないでしょうか。

半値八掛け二割引で計算すると何%になるのか?

半値八掛け二割引は下落局面で下値の目安にされるものですが、具体的に何%の下落が下値の目安になるのか、またどうやって計算するのか、このあたりについても紹介します。

まず、半値八掛け二割引の計算方法は次の通りです。

高値×半値×八掛け×二割引=下値の目安

具体的に数字に表すと

1×0.5×0.8×0.8=0.32

となります。

つまり、半値八掛け二割引では、高値の32%の価格が下値の目安とされています。

例えば、株価が4000円で天井をつけた後、下落局面になった場合

4,000×0.5×0.8×0.8=1,280

高値4,000円の半値(-50%)=4,000×0.5=2,000円
2,000円に八掛け(×0.8)=2,000×0.8=1,600円
1,600円の二割引(-20%)=1,600×0.8=1,280円

高値4,000円からおおよそ3分の1の1,280円が下値の目安ということになります。

半値八掛け二割引を投資にどう活かすか

半値八掛け二割引は、簡単に言うと「下落局面に入ったら高値の約32%の価格まで下がる」というものですが、必ずそうなるとは限りません。

調整売りなどによる一時的な下落局面はよくありますし、1/3押しや1/2押しといった言葉もあります。
そのため、そこまで大きな下落はなく、再度株価が上昇するといったこともあります。

ですので半値八掛け二割引は、想定よりも株価が下落してしまい、いつ下げ止まるか予測できない時などに目安として活用すると良いかもしれません。

また、「半値八掛け二割引」をそのまま鵜呑みにするのではなく

・下げは思ってる以上に大きい
・大相場後はとことん下げないと止まらない

といった形で捉えられるケースのほうが多いように思えます。

ですので投資をする上での考え方の一つとして頭に入れておくのも良いかもしれません。

ただし、会社が無くなってしまう、上場廃止の恐れがある、などの理由から半値八掛け二割引の価格より下落することもあります。
3分の1まで下落したからといって安易な買い判断はせずに、様々な要因を考慮した上で総合的に判断するようにしましょう。

相場格言は投資の本質を表すものとして様々な言葉があり、投資に役立てることもできます。
ただ、相場の状況は刻々と変化するものなので必ずしも当てはまるとは限りません。
ですので相場格言を投資に役立てる時は鵜呑みにせず、あくまでも投資に向き合う考え方の1つとして活用するようにしましょう。

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