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小売売上高とは

小売売上高(読み方:こうりうりあげだか)

 

小売売上高とは、一定期間における小売業者の売上金額をまとめた経済指標のことです。

小売業者には、食料品店、衣料品店、家電量販店など、消費者が日常的に利用する様々な小売店の売上が含まれており、消費者の購買意欲や実績を示す重要な指標とされています。

小売売上高は、消費者が商品購入にどれだけお金を使っているかを示すため、国の景気の状態や個人消費の動向を判断するのに役立ちます。

特に、米小売売上高は、景気全体に与える影響も大きく、注目度が高い経済指標となっています。

 

米小売売上高とは

米小売売上高とは、米国の小売売上高のことです。

米国内の百貨店やスーパーなどの小売業やサービス業を対象としたサンプル調査を基に推計したもので、米国の景気動向や個人消費の動向を表している経済指標となります。

米小売売上高は、米商務省経済分析局によって毎月第2週頃に発表されます。
具体的には、前月分の小売売上高を集計した結果が翌月中旬に発表されるのが一般的です。

内容については、全体の小売売上高である総合指数や、ブレの大きい自動車等を除いたコア指数のほか、自動車や建設資材など項目別の前月比と実額が発表されます。

なぜ米小売売上高の注目度が高いのか?

米小売売上高は、世界最大の経済体である米国の景気動向を反映する重要な指標となっています。

米国では、個人消費が国内総生産(GDP)の約7割を占めており、米国の景気に大きな影響を及ぼします。

そのため、個人消費の動向が把握できる小売売上高は、米国の経済全体の健康状態を示すバロメーターとなります。

さらに、米国の景気動向は世界経済に大きな影響を及ぼすため、米小売売上高は国内外から注目されています。

小売売上高が相場に与える影響について

小売売上高は、経済の健全性を示す一つの指標として、株式市場にも影響を与えます。

消費者の支出が増加し、小売売上高が増加すると、それは一般的に経済が好調であることを示します。
その結果、企業の収益が増える可能性が高まり、投資家はその国の株式市場に対してポジティブになります。

一方、小売売上高が減少すると、それは消費者の信頼と支出が低下していることを示す可能性があります。
その結果、企業の収益が減少し、経済全体が減速する可能性があります。これは、投資家がその国の株式市場から撤退し、株価が下落する要因になり得ます。

また、小売売上高の変動は、中央銀行の金利政策にも影響を与えます。

具体的には、小売売上高が増加すると、インフレ圧力が高まる可能性があります。
そうすると中央銀行はインフレに対応するために金利を引き上げる可能性があります。

逆に、小売売上高が減少するとデフレ圧力が高まる可能性があります。
そうなると金利を引き下げる可能性が出てきます。

このように小売売上高はさまざまな影響を与える経済指標となっています。

ただし、小売売上高だけを見て投資判断をするのは危険です。
他の経済指標や企業の財務状況、業界の動向など、多角的に情報を収集・分析することが重要です。

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