概要
当社は、2020 年 1 月 21 日開催の取締役会において、Sequent Software Inc.(以下、「Sequent」といいます。)の株式を取得し、連結子会社化することについて決議いたしましたので、下記のとおりお知らせいたします。
1.株式取得の理由
当社グループは、現在の中期経営計画(2018-2020)において、「Transformation to 2020 ~グループ一体となり構造転換を実現し、社会の課題解決をリードする企業へ~」というスローガンのもと、持続的な企業成長及び企業価値向上を目指し、諸施策を推進しています。この一環として、当社では、キャッシュレス化等による市場環境の変化やそれに伴う新たな IT 投資が見込まれる決済関連分野において、長年に亘り培ってきた知見・ノウハウ等の強みを活かし、トータルブランド「PAYCIERGE」のもとで成長エンジンと位置付けるサービス型ビジネスの事業拡大を推進しています。
Sequent は、モバイルをはじめとする各種デバイス決済で利用可能なトークナイゼーション技術を持つ2010 年設立の米国 Fintech 企業です。決済 ID 情報をトークン化したデジタル認証情報を提供し、セキュアな非接触決済を可能にする技術において複数の国際ブランドからの認定を受けている世界でも数少ないトークナイゼーションベンダーであり、現在は欧米・ヨーロッパ・ASEAN を中心として、主に各国金融機関向けのサービス展開を推進しています。
当社は、キャッシュレス化や IoT の進展による様々な決済手段やサービスの登場が予想されることを踏まえ、決済関連分野におけるサービス型ビジネスの一つとして、デジタルウォレットサービスを立ち上げ、推進しています。その中において、トークナイゼーションが非常に重要な技術であることから、Sequentをデジタルウォレットサービスにおける必要不可欠な技術パートナーとし、2017 年に資本・業務提携を締結しました。以降、当社が提供するサービスに同社技術を採用する等の協業を進めるとともに、Sequentが事業基盤確立や事業拡大に向けた先行投資フェーズにあることを踏まえて追加出資や資金貸付を行う等、関係強化を図ってまいりました。
今般、次世代ネットワーク「5G」を活用した IoT 決済への広がり等により、トークナイゼーション関連ビジネスの世界的な拡大が見込まれること等を考慮しながら、両社の関係について協議を重ねた結果、Sequent の有するトークナイゼーション技術を早期に当社グループ内に取り込み、当社のデジタルウォレットサービスの拡大加速及び IoT 決済への対応を進めることが、中長期の当社グループの企業価値向上に資すると判断し、Sequent の株式を追加取得して連結子会社化することとしました。