概要
<1月次の概況>
1月の外国為替相場は、米ドル/円については、1ドル=108円台後半で取引が始まり、3日に米軍によるイラン革命防衛隊司令官殺害の報道が伝わるとリスク回避の円買いにより急落し、その後もイランによる報復行動を背景に8日には月の安値となる107円台半ばまで値を下げました。その後、米国、イラン双方に自制の動きが見えると急ピッチに値を戻し、14日には米国の中国為替操作国認定解除の動きが伝わると米中通商問題に関する米中合意への期待から一段と値を上げ、その後になされた「第1段階」の米中通商合意を受けて17日には月の高値となる110円台前半をつけました。ところが、下旬に入り中国における新型コロナウィルスによる感染が伝わると感染拡大による世界経済への影響等の懸念からドルは再び値を下げ、108円台半ばで月末を迎えました。一方、米ドル/円以外の主要な取扱い通貨である欧州・オセアニア通貨についても、米ドル/円と同様前月と比べ値動きは回復し、外国為替相場の変動率は、極めて低調であった前月、前々月を上回る水準となりしました。
このような状況の中、外国為替取引高は、前月比33%増加の604億通貨単位となりました。一方、営業収益は、外国為替証拠金取引においては前月非常に高い水準であった収益性の反動低下があった一方、システム関連の売上高が大きく増加したことから前月比17%増加の506百万円となりました。また、顧客基盤については、外国為替取引口座数は前月比347口座増加の339,790口座、マネパカード口座数は前月比1,017口座増加の161,324口座と低調な増加ペースとなった一方、外国為替取引預り証拠金は、キャンペーンの実施により既存顧客を中心とする入金が大きく増加したことから、全体では6,605百万円増加の69,788百万円となりました。