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目次
- 1 はじめに
- 2 第15位(8029)ルックホールディングス
- 3 第14位(9543)静岡ガス
- 4 第13位(4820)イーエムシステムズ
- 5 第12位(6026)GMO TECH
- 6 第11位(2311)エプコ
- 7 第10位(3105)日清紡ホールディングス
- 8 第9位(4171)グローバルインフォメーション
- 9 第8位(7613)シークス
- 10 第7位(4463)日華化学
- 11 第6位(1605)INPEX
- 12 第5位(5184)ニチリン
- 13 第4位(3242)アーバネットコーポレーション
- 14 第3位(7128)フルサト・マルカホールディングス
- 15 第2位(9386)日本コンセプト
- 16 第1位(4221)大倉工業
- 17 まとめ
はじめに
当記事は、2024年12月に権利が確定する高配当銘柄の配当利回りランキングです。
一般的に、配当利回りは4%以上=高配当銘柄とされている節がありますが、該当しない場合は基準を下げての選出となっています。
各銘柄それぞれ、株価、年間配当金額、配当利回りと、簡単に事業・業績など一言会社紹介を添えています。
なお、当ランキング作成にあたり、株価は2024年12月2日終値での算出となっており、1株あたりの配当金(年間配当金額)・および配当利回りは予想ベースとなっています。
では早速、2024年12月権利確定の配当利回りランキングを紹介していきます。
高配当銘柄探しにお役立て頂ければ幸いです。
第15位(8029)ルックホールディングス
株価 | 2,560円(12/2終値) |
年間配当金額(予) | 100円 |
配当利回り(予) | 3.90% |
第15位は、証券コード8029、ルックホールディングスです。
ルックホールディングスは婦人衣料や、生活雑貨の輸入販売を行っている会社です。マリメッコ等のブランドを展開しています。
足元の業績は訪日客需要に新規出店も奏功して、かきいれどきの下期軸に伸びました。ただ韓国は値引き販売増えて粗利率低下しており、欧州も卸が低調するなど国外が苦戦気味です。これらの影響で今期は一転、営業減益に下振れ。ただし増配は維持しています。
25年12月期は新規出店継続して国内更に伸長で取り返す見込みです。
第14位(9543)静岡ガス
株価 | 1,017円(12/2終値) |
年間配当金額(予) | 40円 |
配当利回り(予) | 3.93% |
第14位は、証券コード9543、静岡ガスです。
静岡ガスは静岡市地盤で工業用に強みがあります。販売量が国内4位。清水LNG基地活用して、周辺地域へ卸供給を拡大中です。
足元の業績は苦戦が続いています。都市ガスは料金反映までの一過性の利益が剥落。営業益大幅減となっています。ただし、バイオマス燃料の評価益を計上したりして経常減益幅は縮小気味です。
25年12月期はガス販売が堅調で営業益が反転増となる見通しです。
第13位(4820)イーエムシステムズ
株価 | 724円(12/2終値) |
年間配当金額(予) | 29円 |
配当利回り(予) | 4.00% |
第13位は、証券コード4820、イーエムシステムズです。
イーエムシステムズは調剤薬局向けシステムの大手です。国内シェア3割超で首位となります。医科システム拡大、介護・福祉も育成中です。
業績は足元良好で上向きとなります。医科、調剤システムともオンライン資格確認が一巡。ただし柱の調剤は新規連結2社の上乗せと政府の電子処方箋化推進が追い風になり導入が拡大。営業益反発で上向き、増配となっています。
25年12月期は調剤の電子処方箋が続伸する見通しです。
第12位(6026)GMO TECH
株価 | 7,300円(12/2終値) |
年間配当金額(予) | 293.06円 |
配当利回り(予) | 4.01% |
第12位は、証券コード6026、GMO TECHです。
GMO TECHはGMO子会社となります。検索エンジン最適化(SEO)とアフィリエイト広告が主柱で、不動産テックを育成中です。
足元の業績は良好。不動産テックは費用先行ですが、地図検索は課金積み上げ、コンサルも拡大。アフィリエイトは好採算の海外直販案件が伸長と全体的に好調です。人件費増をかわして営業益続伸。
25年12月期も地図検索とアフィリエイト好調続く見通しです。
第11位(2311)エプコ
株価 | 783円(12/2終値) |
年間配当金額(予) | 32円 |
配当利回り(予) | 4.08% |
第11位は、証券コード2311、エプコです。
そんなエプコは住宅メーカーから給排水設備の設計とコールセンターでメンテナンス受託を行う会社です。また合弁で再生エネルギー事業も展開しています。
足元の業績は上向き。設計はEV充電器の設置申請図作成が好調。BIMコンサルも上向きです。メンテナンスは受託増で人件費増こなして営業増益となっています。
25年12月期は設計とメンテの受託堅調、営業益改善進んで更なる回復基調となりそうな想定です。
第10位(3105)日清紡ホールディングス
株価 | 877.4円(12/2終値) |
年間配当金額(予) | 36円 |
配当利回り(予) | 4.10% |
第10位は、証券コード3105、日清紡ホールディングスです。
日清紡ホールディングスは綿紡績名門の会社です。ブレーキ摩擦材や無線通信、半導体など多角化。今は不動産が安定収益源となっています。またM&Aも積極的に行っています。
欧州ブレーキ剥落も、日立国際買収が通期に寄与。中国需要減で産機向けマイクロデバイスは苦戦。期末に不動産売却で通期増益も、会社計画は過大感が多少あります。
25年12月期は無線通信の採算向上、不動産売却が継続となる予定です。
第9位(4171)グローバルインフォメーション
株価 | 1,442円(12/2終値) |
年間配当金額(予) | 60円 |
配当利回り(予) | 4.16% |
第9位は、証券コード4171、グローバルインフォメーションです。
グローバルインフォメーションは海外の市場調査リポート販売が主力の会社です。日本中心に韓台でも展開。製造業等の大手企業が主顧客となっています。
足元の業績はやや苦戦気味。柱のリポート販売は国内向け着実ですが、韓国向けが想定超える苦戦。リポート仕入れ先との交渉で仕入れ値低減し粗利率向上も、営業増益幅が縮小となっています。為替益減少。
25年12月期は国内販売伸び、韓国が上向いています。
第8位(7613)シークス
株価 | 1,133円(12/2終値) |
年間配当金額(予) | 48円 |
配当利回り(予) | 4.23% |
第8位は、証券コード7613、シークスです。
そんなシークスは電子機器の製造受託(EMS)で国内トップの会社です。調達・組み立てまで一貫で行っており、商社機能もあります。車載関連が成長中です。
足元の業績は苦戦気味。好採算の事務機器が後退で産機も軟調。主力の車載向けは案件積み上げ進むが、中国で日系自動車の不振受け想定超の縮小となりました。固定費率高まり大幅減額となっています。
ただ25年12月期は新規案件増え車載向け回復する見通しです。
第7位(4463)日華化学
株価 | 1,158円(12/2終値) |
年間配当金額(予) | 50円 |
配当利回り(予) | 4.31% |
第7位は、証券コード4463、日華化学です。
日華化学は繊維加工用界面活性剤が主力の会社です。業用、クリーニング用薬剤、美容室向けヘア化粧品事業も展開しています。
足元の業績は良好。化粧品は広告費増で軟調ですが、柱の化学品が高付加価値製品群拡大。中国の繊維加工剤回復で想定超となり営業益上振れ。為替差益もあり増配幅拡大。
25年12月期も化学品の拡大持続で連続営業増益の見通しです。
第6位(1605)INPEX
株価 | 1,991.5円(12/2終値) |
年間配当金額(予) | 86円 |
配当利回り(予) | 4.31% |
第6位は、証券コード1605、INPEXです。
INPEXは原油・ガス開発生産国内最大手の会社です。政府が黄金株を保有。豪州でLNG案件(イクシス)を操業しています。
業績は良好で今期は前半に主力の豪イクシスがガス漏れトラブルで生産不調となり探鉱費かさみました。ですが、油・ガスとも販売量伸びて、更に上期中心に円安効果が拡大。子会社再編に伴う税効果で純益高水準となっています。
ただ25年12月期はイクシス大規模定修でやや後退の見通しです。
第5位(5184)ニチリン
株価 | 3,555円(12/2終値) |
年間配当金額(予) | 155円 |
配当利回り(予) | 4.36% |
第5位は、証券コード5184、ニチリンです。
ニチリンは独立系自動車ホース大手の会社です。2輪車ブレーキホースが高シェア。ホンダ主体で熱交換器(IHX)も手掛けます。
目先の業績はやや一服といったところです。ホースは2輪用がハーレーに続きBMW納入開始。柱の4輪用も中国以外の日本車販売増につれて回復していますが、後半減速見込みで人件費も高騰。営業減益となっています。
25年12月期は欧米のHV見直しで上向きの想定です。
第4位(3242)アーバネットコーポレーション
株価 | 452円(12/2終値) |
年間配当金額(予) | 21円 |
配当利回り(予) | 4.64% |
第4位は、証券コード3242、アーバネットコーポレーションです。
アーバネットコーポレーションは投資用ワンルームマンションが中核の会社です。設計・開発に特化しており、コンパクト、ファミリーにも展開しています。
都市型賃貸マンションは555戸となり前期712戸から減っていますが、好立地等が多くて販価上昇した結果、売上は横ばいでした。
買収子会社の通期貢献で戸建て・テラスハウス、アパートが増えて売上や営業益は上乗せ。工事費高や新本社家賃などをこなして、営業微増益圏とまずまず良好です
第3位(7128)フルサト・マルカホールディングス
株価 | 2,298円(12/2終値) |
年間配当金額(予) | 107円 |
配当利回り(予) | 4.65% |
第3位は、証券コード7128、フルサト・マルカホールディングスです。
そんなフルサト・マルカホールディングスは傘下に鉄骨建築資材大手のフルサト工業と産機・建機の中堅商社マルカを持つ会社です。
業績はやや下向き。建設資材は大型案件での競争激化で採算低下。機械工具は国内の自動車認証不正問題の影響に加え、米国、中国向け減退が響きます。人件費増もあり営業減益幅拡大となっています。
25年12月期は機械工具が上向く見通しです。
第2位(9386)日本コンセプト
株価 | 1,795円(12/2終値) |
年間配当金額(予) | 85円 |
配当利回り(予) | 4.73% |
第2位は、証券コード9386、日本コンセプトです。
日本コンセプトはタンクコンテナを用いた化学品、薬品、食品材料など液体物流サービスを提供している会社です。輸送自体は外注でやっています。
そんな同社も目先の業績はほんのり苦戦気味です。支店の新設などが効果でて高圧ガス事業が増勢。ですが、主力の液体タンクコンテナは稼働数量増えるも単価下落が痛打。加温、保管の付帯サービスも鈍いということで、営業減益となっています。
25年12月期は液体タンクコンテナが数量増に単価の上昇が貢献して上向く予定です
第1位(4221)大倉工業
株価 | 3,090円(12/2終値) |
年間配当金額(予) | 155円 |
配当利回り(予) | 5.01% |
第1位は、証券コード4221、大倉工業です。
大倉工業は合成樹脂フィルム大手の会社です。液晶向け光学フィルムなど新規材料部門が柱に成長しており、建材部門も強化中です。
業績は目先やや苦戦気味。合成樹脂は数量苦戦を価格転嫁で補ったり、調剤薬局用システムも想定以上だったりとまずまず。ただ好採算の液晶パネル用光学フィルムは生産トラブルによる出遅れが響いて営業増益幅が縮小傾向になるなど下向きです。
25年12月期は光学フィルムが生産正常化して好伸する見通しです。
まとめ
- 第1位 (4221)大倉工業
- 第2位 (9386)日本コンセプト
- 第3位 (7128)フルサト・マルカホールディングス
- 第4位 (3242)アーバネットコーポレーション
- 第5位 (5184)ニチリン
- 第6位 (4463)日華化学
- 第7位 (1605)INPEX
- 第8位 (7613)シークス
- 第9位 (4171)グローバルインフォメーション
- 第10位 (3105)日清紡ホールディングス
- 第11位 (2311)エプコ
- 第12位 (6026)GMO TECH
- 第13位 (4820)イーエムシステムズ
- 第14位 (9543)静岡ガス
- 第15位 (8029)ルックホールディングス
以上が、【高配当銘柄】2024年12月権利確定の配当利回りランキングになります。
なお、当記事で提供する情報は特定の銘柄を推奨したり、投資勧誘を目的としたものではありません。
投資をする際の最終決定は、必ずご自身の判断で行うようお願いいたします。