概要
当社は、2020 年2月3日開催の取締役会におきまして、下記の通り、AWL株式会社(以下「AWL」といいます。)と資本業務提携を行うことを決議しましたので、お知らせいたします。
1.資本業務提携の理由
AWLは 2016 年設立で、カメラと画像認識の AI およびエッジデバイスをコア技術として、小売店や飲食店向けに AI カメラソリューションの開発、製造、販売を行っているスタートアップ企業です。
AWLが開発している AI カメラソリューションは、「AWL BOX」という画像処理端末に特色があります。天井等に設置されたカメラの画像をこの端末でリアルタイムに処理することで、来店した顧客の年齢や性別などの属性、さらには行動を瞬時に分析することが可能となります。このデータを匿名化してクラウドへ送信し、小売店など店舗のオペレーションの改善や商品企画・顧客分析など新たなマーケティング戦略につなげることが可能となります。さらに「AWL BOX」のシステムは、すでに設置されているほぼすべてのカメラに対応できているため、新たにカメラを購入する必要がなく、初期費用を大幅に抑えられることもあり、価格競争力にも期待されています。そのほか、宿泊施設や交通機関、工場や建築現場などリアル空間での AI 解析による可視化を行うことにより、リテール店舗以外の顧客への展開も計画しています。
AWLは画像処理や機械学習(ディープラーニング等)に精通したメンバーが揃っており、この度の資金調達により、「AWL BOX」システムの機能拡充・性能向上に向けた技術開発、導入店舗急拡大に対応するシステム構築・機材購入、そして次世代の高付加価値サービスの開発を進めていく予定です。
当社は、画像・映像の新しい表現方法の創造を企業ドメインとしており、AI カメラソリューションを活用することによって既存事業とのシナジーや新しいビジネスの創出が図れ、また、当社のASKA3D プレートと融合することで、デジタルサイネージ分野などで新たな活用提案が可能となるなど、AWLとの提携には大きなメリットがあると考えております。
当社とAWLは、旧社名である AI TOKYO LAB 株式会社時代より、当社事業における AI 活用プロジェクトで共同研究を行っており、その高い技術力を評価し、今回の提携に至りました。
AWLの今シリーズの第三者割当増資は当社の他、凸版印刷株式会社、株式会社サイバーエージェント、株式会社共同通信デジタルなどが参画しており、各社の支援によりAWLのさらなる成長が目指せるものと考えております。