概要
2019 年 11 月期連結会計年度(2018 年 12 月1日から 2019 年 11 月 30 日)において、下記のとおり営業外収益(デリバティブ評価益)を計上しましたので、お知らせいたします。
1.営業外収益の内容
当連結会計年度におきまして、為替相場の変動等により、為替予約に係るデリバティブ評価益1,510 百万円を営業外収益に計上いたしました。
当社連結子会社のサーラeパワー株式会社は、2017 年において外貨建輸入材の購入契約を締結しており、当該為替予約はこの支払いに充てるため同時期に締結したものであります。
サーラeパワー株式会社の事業内容は、輸入材を主燃料とする木質バイオマス発電による売電事業で、売電価格は固定価格買取制度(FIT制度)を活用することで20年間固定されています。事業運営上、固定された売電価格により安定的な収益が確保できる一方、費用面では輸入材価格等の変動要因が存在しています。このため、事業期間中の輸入材購入に係る為替変動リスクの低減を目的に、外貨建輸入材の購入契約を締結した2017年(2017年11月期)から、固定価格買取制度の適用期間である2039年までの22年間において当該為替予約を締結したものであります。
なお、デリバティブ評価損益は、キャッシュ・フローの動きの伴わない期末日時点の為替予約未決済残高の時価評価であり、会計処理は、前期末日時点に計上された評価損益を当期に洗替処理するとともに、改めて当期末日時点での為替予約未決済残高を時価評価し、評価損益として計上します。
具体的には、前連結会計年度末の為替予約未決済残高の時価評価損 686 百万円を洗替処理により営業外収益で処理、当連結会計年度の為替予約未決済残高の時価評価益 823 百万円を営業外収益で処理、双方を合算し、当連結会計年度のデリバティブ評価益として 1,510 百万円を営業外収益に計上いたしました。
また、為替予約未決済残高は事業の進捗に伴い減少し、固定価格買取制度の適用最終年度となる2039 年に0円となるため、同年度における当該為替予約の時価評価損益も0円となります。
加えて、当該為替予約を締結した 2017 年から 2039 年の 22 年間に計上されるデリバティブ評価損益は、洗替処理により全て損益通算されるため、当該為替予約に係るデリバティブ評価損益の累積額も0円となります。